4月末で廃止が決定している、広島を走るスカイレール。私自身、1度も乗ったことがなかったのですが(というか、そこに用事がない笑)、先月広島に行った際に乗車する機会がありましたので、軽くまとめてみました。
やって来たのは山陽本線・瀬野駅。そこに隣接する「みどり口」という駅からスカイレールが出ています。
まあ、この写真を見る限りでもすごい勾配です。もはやアトラクションの領域です。
瀬野といえば、言わずと知れた「セノハチ」の「セノ」のほう。駅の通路には、補機を連結した貨物列車の写真などが飾られていました。
それではスカイレールに乗ってみましょう。とりあえず昇りだけ乗ることに。
スカイレールは170円の均一運賃。ICカードは定期券の未対応で、普通乗車券は現金のみ対応。きっぷは珍しいQRコード式で、ますますアトラクション感が出てきます。
それではホームへ。
すでに列車(?)が来ていました。日中時間帯は15分間隔、朝夕は少し本数が増えます。基本的には待たずに乗れそうです。
列車、というよりはゴンドラです。スキー場に持ってっても違和感ないですね。
車内は椅子が両端部に4席ずつあり、その他は立ち席になります。20人も乗れば通勤電車並みになりそうです。
出発すると、いきなりの急こう配。最急勾配は263‰だそうで、これはケーブルカー以外では日本で最急こう配だそう。
一応、法律上は「懸垂式モノレール」として登録されているそうで、千葉や湘南のモノレールと同じ扱いだそうです。
全面展望はこんな感じ。斜面に張り付く様に戸建ての住宅が建っており、その上を走行していきます。この団地に住んでる高所恐怖症の人、地獄でしょうね・・・
一部、道路の方が高い所を走る区間もありますが、道路が崖の上にあるだけです。
広島って、西風新都なんかもそうですが、凄い所に家が建ってますよね。広島駅新幹線口から山の方を見ると、その様子が顕著に見えますが、それゆえに豪雨による土砂災害が頻繁に発生してしまっている現状もあります。
広島の市街地が扇状地という地形上、住める土地が多くなく、人口急増に対応できなかったのでしょうね。
路線のちょうど真ん中あたりに、唯一の中間駅・みどり中街駅があります。軌道の下に造られた階段の数がエグイです。(笑)
まだまだ登っていきます。道路や家のブロック塀で、勾配が分かるかと思います。
5分で終点のみどり中央駅へ。いわゆる、ニュータウンのような感じの街ですね。
一応、小学校があるみたいです。ただ、商業施設はなさそう。坂の麓にスーパーがありました。
いやぁ、何回見てもエグイ勾配です。帰りは頑張って歩いてみます。
下る途中ですれ違ったゴンドラたち。日中はみどり中街駅ですれ違うダイヤになっているようです。
基本的に、軌道に沿って道(いや、ほぼ階段)があるので、軌道を見ながら25分ぐらいで下ってくることができました。
やっと平地に帰ってきました。何百段階段をくだったことか・・・。最近、人生MAX体重を絶賛更新中の私は、膝にダメージがキてしまいました・・・(笑)
なお、ジモティーらしき女子中学生達は、颯爽とアラフォーの私たちを追い抜いていきました。(笑)
今後はEVバスに転換されるとのこと。維持費や採算性の面から廃止とのことですが、開業から四半世紀を迎え、更新時期に差し掛かったことで車両の更新ができない(唯一無二の構造ですからね)ことも、少なからず要因としてありそう。
廃止された後は軌道の撤去はどうするのでしょうか?姫路モノレールみたいになっちゃうのでしょうか?
いずれにせよ、また何年後かに訪れて様子を見てみたいですね。