3つの異なる軌間が見れる踏切を撮影した後・・・
西桑名駅に戻ってきました。見るだけでは物足りないので、実際に北勢線に乗ってみようかと思います。
とってもレトロな電照式の行き先案内。
昭和の香り漂う駅舎にアンバランスな自動改札。さすがにICには非対応です。
ホームに入りました。1面1線の棒線駅です。写真で見ると、線路幅が分かりませんが、屋根も若干低くコンパクトです。
井戸?何かの鉄道設備?
鉄道むすめ、どこにでもおるな・・・
やって来た車両は、JFLに所属する「ヴィアティン三重」のラッピング塗装列車でした。沿線の東員町にホームスタジアムがありますね。たしか、以前のチーム名は「ヴィアティン桑名」だったはずです。
三重県にはJリーグチームがないのですが、ヴィアティンは中々Jに上がれず、鈴鹿は色々問題を起こしている状態・・・
名前が分からないマスコットくん。
車内には特にラッピングはなし。扉のサイズで通路の狭さが分かるかと思います。
友人と向かいで座ってみましたが、足でも組もうものなら当たります。(笑)
一応、吊革は2列で付いていますが、人が2列で並ぶのは難しいでしょうね・・・
後付けされた冷房装置。車体の関係上、上にも下にも置かなかったそうです。
狭い車内が余計に狭くなっています。
なんともレトロな書体です。乗車したK74編成の中には昭和29年(1954年)製の車両も存在しており、もはや動く骨董品です。
(1954年の出来事としては、丸の内線開通があるみたいです。)
ホームには無造作に滑り止め用の砂が置いてありました。
車体は小さいですが、架線は踏切との兼合いもありますので低くはできません。よって、このような大きなパンタグラフになっています。
実は冷房装置のない車両もあります。冬はまあいいとして、夏は地獄でしょうね・・・。冷房のある車両に乗客が偏りそう。
昭和にタイムスリップした感覚が味わえる北勢線。いやぁ、昭和レトロ好きには堪らんですね。
床からは吊り掛け駆動式独特の唸るようなモーター音が聞こえてきます、時には隣の声が聞こえないぐらいの音量で。(笑)
どうやら、スペースの制約上でナローゲージ車両にはこれしか入れられないみたいです。
このように昇りを走ると、余計にモーターが唸ります。
北勢線の最高速度は45㎞/h。ほぼ路面電車です。
元・軽便鉄道らしく、住宅街をすり抜けるように線路が敷かれています。
「かぜにぃ~ふかれてぇ~♪」と聞こえてきそうな(笑)、在良駅ではクリスマスラッピングの車両と行き違い。
時間の都合上、途中の東員駅で折り返しました。折り返しの列車は普通の塗装でした。
ここ北勢線と、四日市あすなろう鉄道でしか乗れないナローゲージ車両。面白い体験ができましたね。