現行のエギ、スッテ、ワームには様々なカラーが販売されています。
お遊びカラーまで含めると何十色あるかわかりません。
良く釣れると言われるカラーも人によって回答がマチマチです。
これは自分が良い思いをしたエギのカラーがベースになっていることがほとんどだと考えられます。
そんな中で何色を選べばよいか迷ってしまう方も多いのではと思います。
カラーの選定において最も重要なポイントは
エギやスッテをタコに視認させる
これにつきます。
まず、タコは色盲と言われています。
こちらのサイトで色盲の見え方について画像を交えて詳しく書かれています。
人間の目にはカラフルに見えていてもタコからしてみれば色が濃い薄いでしか見えていないということになります。
そんな状況においても色を識別出来るということは前章で述べました。
視認し易いかどうかを決定する要因は以下が考えられます。
・水色(濁り潮、澄み潮)
・水深(海底に届く紫外線の量)
・海底色(砂底、泥底、岩礁、人工ストラクチャー)
等
複数の要因が重なりあってその日のご機嫌具合が決まっていると考えられます。
東京湾では水温の高い夏場は動物性プランクトンが増加する赤水(濁り潮)、それらが死滅して微生物による分解から起こる酸素濃度の低下に起因する澄み潮と日によって大きく変化します。
秋冬になると栄養塩類の流入量の減少から澄み潮の日が増えてきます。
これまで様々な環境の中で試行錯誤しながら攻略してきました。
濁り潮や水深が深い場所ではホワイトやイエロー、澄み潮ではピンクや紫などが良いと言われていますが実際はどうなのか?
結論から申し上げますと・・・
水色、水深、よく反応するエギのカラーは全くと言っていいほど
相関がありません
タコが視認さえ出来てさえいれば後はその日のご機嫌次第。
エギのカラーに対する反応は日、ポイント、時間によって様々です。
カラー関係なく、目の前を通ったものに所かまわず抱いてくる酔っ払いセクハラおじさんのようなご機嫌の日もあればある単色にのみ良く反応する日、2本のエギのカラーの組み合わせで急にやる気スイッチが入る日もありました。
タコの視点からすると何かしらあるかもしれませんが、実際のところはタコに聞いてみないとわかりません。
連釣した際にポイントが同じかつ潮回り、水色も前日と同じような日は同じヒットカラーパターンが通用した事もありました。しかし、1週間後に行くと状況が変わっていることが大半で、ヒットカラーパターンも変化することが殆どです。
話は逸れますが、エギの本数について少し書きます。
2024年にXで「東京湾は1本エギで十分!!」という趣旨の投稿を何度か見かけました。
2023年までは常時2本エギでやっていましたが、その投稿を見て自分でも1本エギで試してみました。結論としてはkgアップが全くと言っていいほど出ない時期でガリガリポイントを攻める場合は根掛かりロストを回避しやすくなるためそれでも良いと考えます。
しかし、先に述べた通り、カラーの組み合わせで🐙の反応が大きく変わることがあります。また、kgアップが混じる時期はエギ1本だとバラすリスクが上がります。1本エギに固執するとチャンスを逃す確率が上がりますので時期やポイントに応じて1本エギ、2本エギを使い分けた方が良いと考えます。
自分がやってきた限り、季節の変化、流すポイントによりヒットパターンは様々で「東京湾は~」で一括りに出来るほど湾🐙は単純ではありません。
日々変わりゆく状況に合わせて柔軟に対応しないと安定して好釣果は出し続けられないと考えます
エギ3本以上は集寄と同じ。潮受け、誘い抵抗が大きくなって乗りが分かりにくくなるためつけるだけ無駄。3本以上つけたからと言ってアピール(笑)が効いて🐙が寄って来るかと言えばそんなことは極めて稀。逆に釣果が落ちる可能性が高いと考えます。
スッテの場合はエギよりも抵抗が小さいので3個付けも有りかと思います。実際自分もタコやん船スッテの信号機配色はやりますから(笑)
これ以降の2023年釣行記事に検証結果を記載していますので興味がある方はご覧ください。
当たりカラーや組み合わせがわかっているのに手持ちがない状態になるとそれで連発している人を眺めることしか出来なくなります。
それはとてもとても歯痒い時間です。
自分には耐えられません。
1日満足に攻め切るためにもエギの在庫は多めに持っておくことをおススメします🐙✨
最後にラトル(音)の要否について少し書きます。
まずラトルについてはその有無によって乗りが変わるかどうかの検証はしていません。市販のエギはラトル入りが大半を占めており、レッツライドもラトル入りです。
※カッターでエギを半分に割ると中からプラスチックの小さい玉が何個か出てきます。ロストエギを釣り上げたら持って帰って試しに割ってみてください。
一方、オクトパスタップはラトルが入っていません。両者でタコの乗りに差があるかと言われれば・・・という印象です。
実際、🐙は音を察知することが出来るようなので気持ち反応しやすくなるのかなという程度だと考えています。