本日12月3日(水)13時22分4秒(日本標準時)、
小惑星探査機「はやぶさ2」を搭載した
H-IIA ロケット26号機が、
種子島宇宙センターから打ち上げられました
(写真:中日新聞より)
ロケットは計画通り飛行し、
打ち上げ後約1時間47分21秒に
「はやぶさ2」を正常に分離した事が確認されました
2010年6月13日に帰還した「はやぶさ」は、
イオンエンジンによる新しい航行方法を確立しながら、
太陽系の起源の解明に繋がる手がかりを得ることを目的に、
「小惑星イトカワ」のサンプルを持ち帰り、
当時そのことについてもブログで書きました
(その時の内容はコチラ )
今回の「はやぶさ2」では
「はやぶさ」で培った経験を活かしながら、
太陽系の起源・進化
生命の原材料物質
を解明するため、
C型小惑星「1999 JU3」を目指します
太陽系の起源や進化を知るためには、
代表的なタイプである
S型、C型、D型の小惑星を調査する必要があるそうです
「はやぶさ2」が目指すC型小惑星は
S型小惑星のイトカワと比べるとより始原的な天体で、
同じ岩石質の小惑星でありながら有機物や含水鉱物を
より多く含んでいると考えられています
地球をつくる鉱物、海の水、生命の原材料物質は、
太陽系初期には原始太陽系星雲の中で
密接な関係を持っていたと考えられており、
始原的な天体であるC型小惑星から採取したサンプルを分析し、
太陽系空間にあった有機物や水がどのようなものであったのか、
またどのように相互作用し共存してきたかを探ることで、
生命の起源にも迫ることができると期待されています
「はやぶさ2」は来年末に地球の引力を利用して加速し、
2018年夏に小惑星に到着
1年半にわたり探査し、
採取した微小な物質を帰還カプセルに入れて
東京オリンピックが開催される
2020年12月に地球に持ち帰る予定です
6年間の航行距離は約52億キロに及ぶとのこと
みんなで「はやぶさ2」の無事の帰還を願いましょう