完成写真が出来ましたので、一部載せていきますね!
玄関アプローチしかないシンプルすぎる北側外観です。
中はどうなってるの?家の中は真っ暗なんじゃないの?
閉鎖的で息苦しそう・・・
そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。
ただ、どうしてこの住まいができたのかがわかると
見方が少しだけ変わってくると思いますので説明させてくださいね。
この住まいは夫婦2人が住みます。
最も重要な要望はプライバシーを確保したいということ。
そして東面、西面、南面を建物に囲まれた北側道路の敷地に対し、
どう光を取り込むかです。
北側道路って駐車場を確保するためどうしても建物が南側に寄りがちで、
光を取り込むことが難しいんですよね。
プライバシーを守りつつ光をどう取り込むか。これがテーマでした。
そこで私が思いついたのは北側に大きな壁を立ててそこに光を反射させ
室内に取り込むというものです。この斜めの壁が光の反射材とプライバシーを守る役割をします。
2階のリビングからです。北壁に反射した光が室内に取り込まれます。
全面ガラス+北庭がありますので閉鎖的な感じはありません。
直射日光がリビングに差すことはありませんが、常に均一な光が室内を満たします。
美術館のようなイメージですね。
リビング・スタディーコーナー・畳コーナーは過ごし方が違います。
ですので床の高さと北壁からの距離を変えてそれぞれの場所で気分や
季節に応じて光を楽しめるようにしました。
どうでもいいですが、私は畳コーナーからの臨場感あふれる北壁が好きです。
北庭の上部は開放されていてそこから斜めの壁を舐めるように光が取り込まれます。
全面ガラス張りにするのは予算もかかりますので柱をあらわしにして既成サイズの
サッシを全部で12枚いれました。
夜は1階につけた間接照明の灯りが北壁を照らすことで雰囲気をつくっています。
夫婦2人ですので、ムードのあるLDKにしています。
プライバシーを守りつつ、光を取り込む北側の壁。いかがでしたでしょうか。
写真を見ただけのイメージと変わってきませんか。
同じ敷地や要望はありませんので、その場所にあった住まいをバッチリなアイデアで
提案させていただきます。特殊に見える形状も住む方にとってはピッタリなんです!
ホームページにも別の写真がありますので、ご興味ありましたらお立ち寄りください。