北側からアプローチする敷地に対しプライバシーを守りながらも
光を取り込む北側の庭を提案しました。
外観を特徴づける斜めに伸びる北面の壁。
その面に反射する光は南から直接取り込む力強い光とは違い
拡散し柔らかく室内に取り込まれます。
北側外観ですが、斜めに倒れる壁に開口部というシンプルな形状です。
プライバシーを守りつつ光を取り込むという要望をこの壁がすべて受け止めます。
入ると上部が開いている北庭にでます。
斜めの壁が太陽の光を反射し室内に届けます。
上の方は強く下の方は弱く、光のグラデーションを感じることができます。
ここに緑があると生き生きした庭になりますね!
2階のリビングは3段階の床を設定しました。
ここは小上がりの畳コーナーです。
高さの違いや、窓からの距離によりさまざまな光を感じることができます。
北庭には間接照明を設置していますので、昼間は上からの太陽の光を、
そして夜になると下からのぼる照明器具により別の表情を楽しむことができます。
反射した光は想像以上に明るく昼間は照明器具をつけなくても明るいです。
ビシッと差し込む日差しはありませんが、美術館のような光に包まれるリビングを
感じることができます。
北側道路の土地は駐車場を確保するためどうしても建物が南側によりがちで、
建物の影で光がとれない、庭が取れないということがあると思います、
駐車場も光も庭も。
全てを少しずつ確保しようとすると駐車場は微妙に狭く停めにくい、
庭も微妙に狭く使えない、光も少しの時間しか差し込まない。
こんなことになってしまうような気がします。
それならいっそのこと何かを捨ててしまう方がいいのではないでしょうか。
今回は直射日光を捨てました。そうすることでゆったり停められる駐車場と、
プライバシーを確保した北側に広がる庭を手に入れることができました。
完成した写真ができましたらまた載せていきますね!お楽しみに〜