梅野教授は、「地震の前に『地殻変動』が起き、『超臨界状態』が起きる」としています。

 

超臨界状態が起きる過程を、分解してみましょう。

 

・地震の前に、地殻変動が発生する。

・摩擦で断層が高温高圧となる。

・断層の粘土質内の水が、『超臨界状態』となる。

・静電気が生じる。

・静電気の電荷が、電離層に働きかける。

・電離層の電子数が、増える。

 

 

気になることが、いくつもあります。

まず、『地殻変動』です。

 

地震の数十分前に、『地殻変動』が起きるのでしょうか。

『地殻変動』の規模は、数十分後に発生する地震の規模と比例関係にあるのでしょうか。

『地殻変動』が発生しているのに、なぜ地震まで数十分間も耐えているのでしょうか。

そもそも、『地殻変動』とは、何なのでしょうか。

 

地震の前に『地殻変動』が起きているなら、地震計で捉えられないのは、なぜでしょうか。

『摩擦』が発生しているとあるので、地震またはスロースリップのようにズレ動いているのでしょうか。

そうであれば、地震計で捉えられそうなものです。

ちなみに、東日本大震災では、数日前にスロースリップが発生していたとされていますが、電離層に異常が発生したのは20分前であり、時期が一致しません。

 

『地殻変動』の規模が、地震の規模と一致するのなら、震源域全体で断層の『地殻変動』が起きていたと考えるのが自然です。

そうなると、まず断層で『地殻変動』が起きるが、その状態を維持または終了し、数十分後に地震(断層の破壊)が起きることになります。

『地殻変動』と地震が、同じ断層で数十分あけて発生するのは、不自然です。

 

 

『地殻変動』により、静電気が発生し、電離層に影響を与えているなら、その経路にある地表でも、何らかの現象が発生しそうです。

電離層に影響するほどの静電気が地下にあるなら、地表に影響しないはずがありません。

仮に、地下と地表が導通しているなら、『超臨界状態』による静電気は、地表にも到達します。導通していないなら、コンデンサのような効果が現れ、地表付近で電荷を生じるはずです。

例えば、アース側に電荷が発生するような現象が、考えられます。

アースに電荷が生じれば、様々な弊害が発生します。

特に、送電は、大きな影響を受けるはずです。

 

電離層に影響するような大きな電荷が地下に生じているなら、地表にも様々な現象が発生するはずです。

何も起きないとは、思えません。

複数の導電層があるなら、シールドされて地表に影響しないことも考えられます。その場合、地表より遠い電離層に影響するはずがありません。

 

 

何となく、眉に唾を付ける必要がありそうですね。

 

梅野教授らは、電離層の電子密度の変化が、地震と関係していることを、検証しているのでしょうか?

 

 

 

 

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