アートがもっと人々のライフスタイルに浸透するには・・・を考えるブログ -232ページ目

先端と裾野

現代アートとライフスタイルの接点として、
生活に身近なモノと掛け合わせたら…
そんなことを考えていたら、以下の新聞記事

Tシャツアート展 ラフォーレ原宿ミュージアム
$イミュイズムのブログ

縄文時代の社会や文化を見直そうという趣旨のjomonismという団体が
アートやデザイン、音楽といった切り口で縄文の魅力を訴えると
アーティストや若者が面白がって共感してくれた…そのうねりを
大きなムーブメントにしようと今回のTシャツ展・・・。

なんか、現代アートが難しいと人が敬遠しているのでは?
と思っていたけど、縄文時代をアートや音楽を切り口にしたら
訴求力があった…論点が主客転倒してきましたが、

アートと言っても、イラストレーターとかアートディレクターとか、
俳優の浅野忠信さんまで参加しているので、割と一般的に、
生活に浸透している領域。
(広告や工芸や建築はアートとの接点は多い)
そこに、誰でも着たことのあるTシャツを題材にしたら入り易いですね。

かたや、同じ時期の新聞記事でも「異才の系譜」という特集
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榎忠さんや、ヤノベケンジさん、森村泰昌さん、名和晃平さん 
などが紹介されている。
記事の写真が小さすぎますが、作品の内容はこの際、剋愛して
一言で言えば、今までのアートの概念を踏み外してきた人達の特集。
彼らはそれぞれが影響を与えあったきた。

それは 「やっていいんだ というスピリット


村上隆さんも、まだ世に出ていない30歳くらいの時に、
美術の枠をはみ出しつづける榎さんと出会って安心した
とコメントしているようです。

一般の人にわかりやすく接点をつくることに興味を持っている私ですが
こういう先端を行く人達は、やはり、多くの人に理解されるのは難しい。
でも、こういう人達が未来を切り開いていく部分もある。

今日の結論ですが、先端と裾野は両方大事なのかな~ ということ。
先端が先に進むから、裾野が広がる。裾野が広がれば、広がるほど
才能ある人も増え、かつ、競争が激しくなり、先端を行く人が生まれる…。

サッカーを広めるのに、子供のサッカー教室を増やすのも大事…
しかし、一人の才能が世界で活躍することで、憧れるサッカー少年が
増えるというのも事実。そして、子供の頃からサッカーする人が増えれば
日本のサッカーのレベルが上がって、また、世界で活躍する人が増える…

村上隆さんが、今、まさにベルサイユ宮殿で個展をしている。
フランスでも世界でも賛否両論あるらしいが、先端を走り続けてほしい。

子供の頃からアートに触れると、よりよい感受性が生まれると
私は信じているし、それが世界を先に進める原動力になると思うし

私は…先端ではなく、最後尾から何ができるか考え中です。(〃∇〃)