先日、OGK Kabutoのフルフェイスヘルメット「エアロブレード6」を購入した話を書きました。
「エルフィ ダーク」というカラーリングに惚れて買ったのですが、果たして実際の使用感は?
ツーリングで実際に数回ガッツリ使ってみたので感想を書いてみます。
まず、使用条件の概要は以下の通りです。
・高速道路は120km/h程度までの走行
・付属のチンカーテンを装着せず
・バイクに長めのスクリーンあり(ただ、スクリーンの上の方にあえて頭を出してみても感じ方はあまり変わらず)
それではいくつかの観点から、感じたことをそのまま書いていきます。
軽さ
・手で持ったときの感覚以上に、圧倒的に軽い!
・重さを感じないので後方確認もラクラク。
正直、ヘルメットを被ってる気がしないといっても過言ではない。そんな感覚になりました。
被り心地
・
頬の中心からやや下、下顎の上あたりでがっちりホールドしている感じ。・キツいとは全く感じず、心地よいホールド感。なんか安心。
軽さの観点で「ヘルメットを被っている気がしない」と書きましたが、しっかり包まれている感という意味では逆に存在感があります。
それでいて数時間被り続けても不快感は全くなかったのでマイナス面は無し。非常に良いです。
空力
・高速走行中、抵抗感はほとんど感じず。
・後方確認しても抵抗感に変化無し。
非常に優れていると思います。速度を上げていっても頭部に抵抗感は全くなく、快適そのもの。
サーキット走行とかではどうかわかりませんが、ツーリングユースにおいてはアライ・SHOEIと全く遜色無いと感じます。
ベンチレーション
・額のエアインテークはそよ風くらいの印象。
・口元のエアインテークははっきりわかるくらい入ってくる。シャッター二段階のうち全空けは特に顕著。
普通かな?特段優秀ということはなく、かといって不満が出るわけでもない。そんな感じかなと思います。もっと風が入ってくるフルフェイスヘルメットはありますね。
ただし自分の場合、夏はいずれにしてもジェットヘルメット一択なのでこの観点は重要ではありません。
静粛性
・フルフェイスにしては周りの音がけっこう聞こえる。
・ヘルメットの周りの耳のあたりを流れる風の音がよくわかる。(100km/hくらいになると顕著で、「ボーッ」「ゴーッ」という感じ。高音ヒュルヒュルの風切り音は無い。)
・アライのツアークロス3比で、マフラーの音がよく聞こえるようになった。
静粛性は、フルフェイスヘルメットとしては低いと思います。軽量コンパクトな設計が影響しているのかもしれません。
ただ自分としては、ジェットヘルメットで高速道路を走るのも平気なくらいなので全然許容範囲内。また、マフラー音が静かめでも楽しめるのはある意味プラスかもしれません(笑)
ですが、高い静粛性を求める人には正直向いてないです。
その他
これは全く予想もしていなかったんですが、、、実際に使ってみて軽く感動した点。
・ヘルメット装着時、Dリングにベルトを通した後、最後にボタンをパチンと留めるのがとてもラク。
これは何を言っているかというと…
リング側のボタンが、赤矢印部分のようにベルトからややオフセットされているんです。普通は水色丸印部分あたりにボタンが付いてますよね。

これにより、
ベルトの締め具合の許容範囲が大きいのです。
それの何が良いんだ?って感じですかね(笑)
これが利点となるのは、厚手のネックウォーマーを使うときです。
私は風の侵入を防ぐため、いつもネックウォーマーごとベルトを締めています。その結果どうしてもやや緩めにベルトを締めることになります。
すると、ボタンが届かなくて留まらない…。Dリングからベルトを抜いて最初からやり直し。
…なんてことが普段よくあるのですが、
エアロブレード6では上記のボタンの位置オフセットのおかげで、この問題が全く起きませんでした。休憩のたび毎回、実にスムーズに走り出せます。
地味な点ですが、けっこう嬉しいポイントでした。
総合的に
満足度、非常に高いです!
とにかくヘルメットを被っている気がしないくらいラク(軽さと空力の点で)なのが最高。
10~12時間くらいのツーリングの結果、快適さを強く感じました。(ツアークロス3比)
ただし静粛性は高くない気がするので、そこを重要視する人にとっては微妙かも。
そんな感じで以上、エアロブレード6のインプレッションでした。
静粛性だけはフルフェイスのわりにややイマイチですが、そこをさほど気にしない方にはオススメできますね。
ちなみに…このモデルに限らずOGK Kabutoのヘルメット全般が2025年5月下旬より値上げとなるので注意ですよ~