早速跨がってみるとこのSV650X、かなりの前傾です。
そして慣れないセパハン(乗ったことがほぼない)ということもあり、緊張気味でのスタート。
セパハン車でのコーナリング感覚を知らないうえ、この車両は走行40km程度のほぼ新車だそうでタイヤツルツル。
よって交差点では超が着くほど慎重に操作し、カーブの曲がり方は最後までよくわかりませんでした(笑)

まあセパハンのXに乗りたいと思っているわけではないので、その辺は問題なし。エンジンの雰囲気を感じることに集中しました。
このVツイン(V型2気筒)エンジンをですね。

では、いくつかの観点から感想です。
ちなみに、大型ミドルクラスのバイクに乗るのは2年半ぶりくらい。ああ~こんな感じの加速感だったなあ…と懐かしく思いました。
スペックが近いバイクとしてはYAMAHAのXSR700に2年ちょっと乗りましたので、それと比較しつつまとめてみたいと思います。
フィーリング
たしか3000rpmくらいまでだったか、低回転域で腹に響くような音・振動が伝わってきます。これが巷にいう「V型の鼓動感」ってやつなんでしょうかね?
ただ、それは激しいものでは全くなく、とても優しくマイルド。味わいがさりげなく効いていると言ってもいいかもしれない。とても心地良いと感じました。
XSR700にもドコドコ感のようなものはありました。記憶がやや薄れてきてますが、小粒に小気味良く「トントントン?ドルルルル?」という感じだったような。
あれとはだいぶ印象が違います。
なんていうか、「わかりやすくドコドコ」ではなく、「控えめなんだけどもしっかりと腹の奥に伝わってくる」ような感じとでもいうか…。
そういえば、対応してくださったスズキのショップの方がスタート時に「脈動をどうぞ(体感してください)!」みたいなことをおっしゃっていたんです。
脈動(みゃくどう)。
これは、言い得て妙かもしれません。
「鼓動」というと、太鼓を叩いて振動するような強めのフィーリングを思わせますが…そういうんじゃないんですよね。
ドクンドクンという「脈拍」が感じ取れる。そう表現するほうが実際の感覚に近いと思ったんです。
さすがはスズキの店員さんですね~
今回は15分程度の試乗でしたが、これを感じながら走るのはなかなかに気持ち良さそうだなあ…と思いましたよ。
パワー感
さすがはミドルクラスという感じで、素早く加速します。2年ちょっと250ccに乗っていますが、やっぱり全然違いますね。実際のところツーリングユースでV-STROM250SXにパワー不足はほとんど感じませんが、爽快感とか追い越しのしやすさなんかはSV650の圧勝でしょう。
そして面白いなと思ったのは、走り出しのトルクの出方がとてもマイルドだということ。
XSR700はスタート時にわりと強く「ドンッ」と蹴り出すような感覚がありました。
それに対しSV650は「じんわり」と走り出し、唐突感がない。
スタート後の加速はもちろんしっかり加速していくんですが、初めの一歩の挙動に大きな違いがあると思いました。
この点、刺激のXSR700に対し、癒し系のSV650と言えるかもしれません。
姿勢
前述の通り、バーハンドルばかり乗ってきた自分にとっては凄まじく前傾。油断すると(いや、油断しなかったとしても)ハンドルに体重がかかって手首が痛くなりそうだし、腰痛持ちの私にとっては、丸一日これに乗ってツーリングして帰ってくるのは苦行と思われます。
なお、試乗前セパハンにビビる私に対し、ショップの方がこのように言ってましたが…
「セパハンにしてはハンドルが高めですしそれほどでもないですよ!バーハンドルとセパハンの間くらいです(ので安心してください)!」
これはどう考えてもウソですね(笑)
ハードめの前傾に慣れている人にとっては、もしかしたらそうなのかもしれませんが、、、セパハンにほとんど乗ったことない人に対してのコメントとしては明らかにおかしいかなと。

前傾初心者が、試乗せずうっかり購入してしまうと後悔してしまうかも。。
あるいは後悔までいかずとも、順応するまでの道のりは険しそうです。
見た目(参考)
個人の好みの問題なので、見た目に関してはあくまで参考ですが…
かなり良いと思います!
何故でしょうね?
私は別に「カフェレーサースタイルが好き!」というわけではないです。
むしろ、何ならビキニカウルには見た目に苦手意識があります。昔から。
なので余計に不思議なんですが、私の感性的になんか全体的にちょうどいい塩梅なんでしょうねきっと。
これもまた鈴菌のチカラなのかもしれませんが(笑)
まとめ
総じて言うと、、、
このVツインエンジンには、かなり好印象を持ちました。ツーリング・街乗りともにエンジンの存在感を感じながら気持ちよく走れそう。
ただし、シートがかなり薄くて固かったのがちょっとマイナス。おそらくケツ痛がすぐに訪れる気がします。
