少し前になりますが、SUZUKIの新型モタード(オフロード) …
DR-Z4SM(S)の国内正式発表がありましたね。
1. DR-Z4S/SMの個人的注目ポイント
かつてオフロードバイクを楽しんでいた自分としては、かなり気になる存在なので発表に注目していました。
ワインディング、鋪装林道、軽めのダートなんかを走ったらめちゃくちゃ楽しいだろうというのは容易に想像できます。
で、国内発表の何に注目していたかというと…
まずは、価格。
1,190,000円!
「100万超えは固く、120万円くらいいくかも?」というのが大方の事前予想だった印象ですが、予想レンジの上限に近い結果でしたね。
うーん、高い!
「新設計の箇所が多く、専用部品も多く、妥協なく作り込んでおり、電子制御も満載だから高くない」なんていうコメントが多々見受けられます。
それはもちろん理解できるんですが、、まあ一般ユーザーからしたらやっぱり高いですよ(笑)
次に、販売台数。
DR-Z4S 400台
この数だと、合算で250~400ccクラスの5位くらいに食い込んでくるかどうかというレベルだと思います。
オフモタで高級ハイパフォーマンスのモデルって、果たしてどれほどの需要があるんだろうか?
サーキットやオフロードコースへ行かない大衆ユーザーは金額的になかなか買いにくいと思いますので、、、
登場を待ち望んでいた一部のマニアックなユーザー(褒め言葉)に行き渡っておしまいなんじゃないか…?という気がしなくもないです。
ニッチなジャンルの高級バイクと言ってよいと思いますが、どれほど売れるか(特に、長期に渡って売れ続けるのか)にとても興味があります。
2. 買いたい?
自分はどうかというと…
「乗りたさはかなりあるし魅力的なんだけど、購入は無いな」という感じです。
冷静に考えれば考えるほど、自分がバイクでやりたいことには合わない。(より正確には、ニーズのごく一部は満たせるけどその他の大部分ではダメ)
ただ、それがわかった上で、このバイクの魅力に惚れて買う!という選択も、もちろん全然アリだとは思います。バイクは趣味の乗り物ですから、自らに不便・不都合を課してでもこれに乗りたいから乗る!そんな道もまたロマンチックで良いですよね。
で、「自分に合わない」とはどういうことかというと次の通りです。
①メインバイクとしては、航続距離が短すぎる
タンクの小さいオフモタの常ではありますが…
WMTCモード値×タンク容量で計算すると、航続距離はなんとわずか250km。
ツーリングならもう少し伸びると思いますが、300kmは厳しいでしょう。
というか、200km走った頃にはもう給油ポイントの目星を付ける必要があるという感じになるはず。
私は1日のツーリングで基本的には300km以上走るので、単純に考えて毎度のツーリングの途中で必ず給油しなければなりません。
さらに実際の運用を想像してみると、こういうことになります。
===
1. 高速道路でツーリングエリアへ。この時点で百数十km走行。そのまま山間部へ入っていくとガソスタが無い(または少ない)。
→まずここで1回目の給料発生。
2. 山間部やら田舎道やら色々走って150km程度走行。このまま高速に乗って帰るとガソリンもつかどうかギリギリなところ。
→ここで2回目の給油発生。
3.帰宅時、自宅最寄りのスタンドで満タン給油してツーリング終了。
→3回目の給油。
===
…という感じで、1回のツーリングで3回もの給油が発生することが珍しくなさそう。
これはけっこうなストレスと時間のロス(※)になりそうだと思うわけです。
※家庭のことがあるので、所定の時間に確実に帰宅することはとても大事!
つまり…
このマシンが本領発揮する酷道・オフロード遊びばかりでなく、「比較的長距離のツーリングまで、限られた時間で楽しみたい」というユーザーにはあまり向かないかなと。
②仮に買うとしたら2台目だが…
上記①の問題をクリアするためには、通常のツーリング用バイクを別に確保しDR-Zは酷道林道用特化のサブバイクとして運用することになります。
しかしそうすると、重さとシート高が気になるところ。
自分はコース走行やタイムを競うことには興味を持てないので、一般の林道をマイペースで楽しむという使い方になります。
であれば、もっと軽い250ccクラスのほうが明らかに適しています。ハイエンドなオフモタを活かせる腕も無いですしね。
そして何より、サブバイクに120万円というのはハッキリ言って高価過ぎます(笑)
サブなら確実にCRF250LとかKLX230を選びます。
3. まとめ
誤解してほしくないのですが…単に自分のニーズには合わないというだけで、別にDR-Z4S/SMにネガティブなことを言いたいわけでは全くありません。
むしろ、オフロード・モタードというジャンルが盛り上がったら嬉しい。
日本ではあんまり需要無さそうな気がするこのジャンルに、新たな選択肢(しかも本気のモデル)を産んだSUZUKIさんにはあっぱれです。
正直、長期に渡って多く売れ続けるとはあまり思えないんですが、果たして…?
予想に反して売れまくったら嬉しいですね。












































































