imachiの終わりなきバイク旅 ― 絶景、林道、時々ダート

imachiの終わりなきバイク旅 ― 絶景、林道、時々ダート

絶景・酷道・林道ツーリングが大好きで、二児のパパをしているimachiです。

北は北海道、南は沖縄までツーリングしてきました。一度だけ海外ツーリングも(イタリア)。

バイク歴はネイキッド、アドベンチャー、オフロードを10台ほど。現愛車は、SUZUKI SV650。

絶景や酷道を巡るツーリングを中心に、バイクライフを綴ります。過去には日本全国を訪れるロングツーリングや北イタリアでの海外ツーリングも。

少し前になりますが、SUZUKIの新型モタード(オフロード) …


DR-Z4SM(S)国内正式発表がありましたね。






 1. DR-Z4S/SMの個人的注目ポイント


かつてオフロードバイクを楽しんでいた自分としては、かなり気になる存在なので発表に注目していました。

ワインディング、鋪装林道、軽めのダートなんかを走ったらめちゃくちゃ楽しいだろうというのは容易に想像できます。



で、国内発表の何に注目していたかというと…


まずは、価格


1,190,000円!


「100万超えは固く、120万円くらいいくかも?」というのが大方の事前予想だった印象ですが、予想レンジの上限に近い結果でしたね。



うーん、高い!


「新設計の箇所が多く、専用部品も多く、妥協なく作り込んでおり、電子制御も満載だから高くない」なんていうコメントが多々見受けられます。

それはもちろん理解できるんですが、、まあ一般ユーザーからしたらやっぱり高いですよ(笑)



次に、販売台数。

DR-Z4S 400台

この数だと、合算で250~400ccクラスの5位くらいに食い込んでくるかどうかというレベルだと思います。
オフモタで高級ハイパフォーマンスのモデルって、果たしてどれほどの需要があるんだろうか?

サーキットやオフロードコースへ行かない大衆ユーザーは金額的になかなか買いにくいと思いますので、、、
登場を待ち望んでいた一部のマニアックなユーザー(褒め言葉)に行き渡っておしまいなんじゃないか…?という気がしなくもないです。


ニッチなジャンルの高級バイクと言ってよいと思いますが、どれほど売れるか(特に、長期に渡って売れ続けるのか)にとても興味があります。



 2. 買いたい?


自分はどうかというと…

「乗りたさはかなりあるし魅力的なんだけど、購入は無いな」という感じです。

冷静に考えれば考えるほど、自分がバイクでやりたいことには合わない。(より正確には、ニーズのごく一部は満たせるけどその他の大部分ではダメ)


ただ、それがわかった上で、このバイクの魅力に惚れて買う!という選択も、もちろん全然アリだとは思います。バイクは趣味の乗り物ですから、自らに不便・不都合を課してでもこれに乗りたいから乗る!そんな道もまたロマンチックで良いですよね。


で、「自分に合わない」とはどういうことかというと次の通りです。


①メインバイクとしては、航続距離が短すぎる

タンクの小さいオフモタの常ではありますが…
WMTCモード値×タンク容量で計算すると、航続距離はなんとわずか250km

ツーリングならもう少し伸びると思いますが、300kmは厳しいでしょう。
というか、200km走った頃にはもう給油ポイントの目星を付ける必要があるという感じになるはず。

私は1日のツーリングで基本的には300km以上走るので、単純に考えて毎度のツーリングの途中で必ず給油しなければなりません。

さらに実際の運用を想像してみると、こういうことになります。

===
1.  高速道路でツーリングエリアへ。この時点で百数十km走行。そのまま山間部へ入っていくとガソスタが無い(または少ない)。
→まずここで1回目の給料発生。

2. 山間部やら田舎道やら色々走って150km程度走行。このまま高速に乗って帰るとガソリンもつかどうかギリギリなところ。
→ここで2回目の給油発生。

3.帰宅時、自宅最寄りのスタンドで満タン給油してツーリング終了。
→3回目の給油。
===

…という感じで、1回のツーリングで3回もの給油が発生することが珍しくなさそう。

これはけっこうなストレスと時間のロス(※)になりそうだと思うわけです。
※家庭のことがあるので、所定の時間に確実に帰宅することはとても大事!


つまり…

このマシンが本領発揮する酷道・オフロード遊びばかりでなく、「比較的長距離のツーリングまで、限られた時間で楽しみたい」というユーザーにはあまり向かないかなと。



②仮に買うとしたら2台目だが…

上記①の問題をクリアするためには、通常のツーリング用バイクを別に確保しDR-Zは酷道林道用特化のサブバイクとして運用することになります。

しかしそうすると、重さとシート高が気になるところ。

自分はコース走行やタイムを競うことには興味を持てないので、一般の林道をマイペースで楽しむという使い方になります。
であれば、もっと軽い250ccクラスのほうが明らかに適しています。ハイエンドなオフモタを活かせる腕も無いですしね。

そして何より、サブバイクに120万円というのはハッキリ言って高価過ぎます(笑)

サブなら確実にCRF250LとかKLX230を選びます。



 3. まとめ


誤解してほしくないのですが…単に自分のニーズには合わないというだけで、別にDR-Z4S/SMにネガティブなことを言いたいわけでは全くありません。

むしろ、オフロード・モタードというジャンルが盛り上がったら嬉しい。

日本ではあんまり需要無さそうな気がするこのジャンルに、新たな選択肢(しかも本気のモデル)を産んだSUZUKIさんにはあっぱれです。

正直、長期に渡って多く売れ続けるとはあまり思えないんですが、果たして…?

予想に反して売れまくったら嬉しいですね。









SV650カスタムのお話。

今回は、カッコよくするとか性能がどうこうとかではなく極めて実用的なアイテムです。





 1. SV650フェンダー短すぎ問題


とても気に入っているSV650ですが、気になるところもあります。


その一つがですね、、、

フロントフェンダーの後側(車体側)が極端に短い!


ジャンルが違うのでアレですが、V-STROM250SXと比べるとその差は歴然。


フロントフォークの後ろ…
少しだけ、ホント申し訳程度に突き出てますが、短すぎて役目を果たしてないんです。


大して汚れてない道を走っただけで、ラジエーターまで容易に汚れが巻き上がります

(ラジエーターガード付けといて良かった…)



ルックス的にはスパッと短く切れてる方がカッコいいんだろうとは思いますが、ここまで機能性を落とすのはいただけません。


私は鋪装林道のようなところを好んで走るので、なおさらです。





 2. Puigの延長キットを装着


というわけで、フロントフェンダー延長キットを取り付けました!


安心感のある適切な長さになりましたね。


というか、このくらいの長さがないと、「フェンダー」と名乗ってはいけない気がしますよ(笑)


選んだのは、Puig(プーチ)の「エクステンドフェンダー フロント」。


純正フェンダーと質感が同じで全く違和感がありません。

ちなみに取り付けでフェンダーへの穴空け加工が必要なので、作業はショップにお願いしました。




 3. 実走の結果、効果は…?


取り付け後、実際にツーリングして確かめてきました。


結論から言うと…

めっちゃ効果あります!


ツーリング先は伊豆で1泊だったんですが、以下の通り図らずも検証に適したコンディションでした。

・濃霧&霧雨で路面ががっつりウェット(箱根、伊豆スカイライン、西伊豆スカイライン)。
・前日の大雨の影響か、日当たりの悪い狭い山道では水が流れていたり、泥水が窪みに溜まっていた。


で、1日目の途中の状態がコチラ。

汚れが飛んでいるのは、エンジンを守っているゴム製のピラピラまで!


汚い路面を走り切った後がコチラ。

やはり、ラジエーターガードには特に泥はね無しのようです。


ちなみにリア周りはこんな感じ。なかなか汚れるコンディションだったことがよくわかるかと思います。

 


延長する前の走行では、リアがもっと綺麗な状態にもかかわらずラジエーターガードにハッキリと汚れが跳ねていました。


なので、この延長フェンダーは相当な効果があると思います!

SV650で色んな道をツーリングする方にはとてもオススメなアイテムです。



正直「最初からこのくらいの長さにしといてよ」とSUZUKIさんに言いたいんですけどね~



 











しばらく空いてしまいましたが、週末夜の自由時間を使って作業再開です。


スタートはここから。


1.5時間ほどで、こうなりました!


残るパーツはこれだけになりました。あとちょっと!
(パーツ群①~⑥のうち、いまやってるのはまだ①ですけどね)



翌日も続きを。


さらに1時間ほどで、ここまで出来ました。


これで、パーツ群①が終了です。


あれ?なんかパーツが若干余った…


説明書をよーく読みながら作業したので、つけ忘れてはいないと思うけど…

予備用って感じの残り方でもないので、見落としたのかな?
複雑すぎて、もはや確認不能です(笑)



というわけで…パーツ群①、完。


フレーム、エキパイ、弁当箱が組み上がった感じです。



伊豆1泊ツーリングの続きです。

甲府盆地へ抜けて、いくつかスポットを回る予定でした。



…が、どうも天気が良くない。

雨雲レーダーをチェックすると、ところどころで午前中の早い時間から雨雲が発生するもよう。


う~ん、これじゃあ走ってもなあ…
雨に打たれてまで走りに行きたい場所ではないし…

というわけで気分が乗らず、とりあえずがっつり温泉に入ることに。(現実逃避w)



そして朝風呂のあと、再度雨雲レーダーとにらめっこしましたが状況は変わらず。

結局、雨リスクが高いと判断し甲府盆地コースは諦めて直帰することにしました。



足柄SAにて。どうやら少し前まで雨が降っていたらしい。



気分転換に、圏央道を通って中央道へ接続。

石川PAにはバイクがそこそこいました。



今回は天候の問題で不完全燃焼感が残りましたが、1日目がっつり走れたのは良かったです。

出撃しないよりは断然楽しかったので!



帰宅後は洗車場へ。


濃霧で濡れた路面や雨上がりの山道を走ったので、足回りがけっこう汚れてしまいました。


SV650初の洗車です。



水と洗剤で汚れを落とし、セームタオルで拭き拭き。


ピカピカになりました!


美しい。


洗車後の姿はやっぱり気持ち良いですね。どうせまたすぐに汚れるんですけど(笑)





===

さて、これで終わると…


「ツーリング先から直帰して洗車しました!」

っていうあまりにも内容の薄い記事になってしまうので、SV650慣らし完了後の感想を簡単に書いておこうと思います。

※今回が、慣らし完了後の初回ツーリング。

===


①まず、5,000回転より上の領域について。

6,000rpmくらいからの加速が一段とパワフルです。
胸のすくような加速感。

かといって急にドカンと出る感じはなく、どこまでも従順というか素直という印象でとてもフレンドリー

構えることなく気軽にミドルクラスのパワーを楽しめる、本当に丁度良いバイクだなと思いました。

そして以前にも書きました通り、低回転域の味わいを持ち合わせているのがポイントです。
単に「ちょうど良くパワーと扱いやすさを備えたミドルクラスのバイク」ではありません。

低回転から高回転までエンジンのフィーリングの変化を感じながら走るのが楽しい、表情豊かなバイクです。

慣らし運転中から感じていたことですが、5,000rpm以上回してみた結果その思いが強まりました。



②高速道路巡航について。

100km/h巡航は慣らし運転中も充分こなせていましたが、110km/hくらいからは6速で5,000rpmを超えます。
こなせるとはいいつつも、うっかり回しすぎないよう少々気を遣う必要があったのは事実。

慣らしが終わり回転数縛りがなくなったことで自由度が増した感じがして、やはり良いですね。

回転数を上げても振動が気になるようなことはないので(さすがVツイン!)、快適にハイスピード巡航ができるようになりました。



③(慣らしと関係ないけど)リアサスについて。

慣らし完了と共にリアサスを1段階弱くしてもらいました。(7段階中の3→2)

これが大正解。これまでギャップでガツンと来ていた突き上げがなくなり、ま乗り心地が大幅に改善しました。

反面、少しフワフワした印象が出てきた気がするも事実ですが、かっ飛ばしたりしない一般的なツーリングユースなら全然問題ないと思いますね。



もっと乗り込んだらまた違う感想が出てくるかもしれませんが、今のところそんな感じです!








9.14-15 伊豆ツーリングの続きです。
伊豆最南端、石廊崎で折り返して西伊豆エリアへ向かいます。


最初に立ち寄ったのは、石部の棚田。昔見に来て感動した記憶があります。


入り口手前に展望台があるようなのでまずはここから。(たぶんここは初めて)



おおーなかなか良い眺め!


ただ、棚田はほとんど隠れてます。




というわけでじっくり棚田を見て癒されるべく、田んぼのすぐ横を通る道へ。


お米ができつつあります。


この日はまだまだ暑かったんですが、実りの秋の気配を感じました。


うっすらと黄色がかった棚田、その先には海。


やっぱり、石部の棚田はとても良い風景ですね。


途中に茅葺きの小屋がポツンと建っており、これがまた味を出しています。


SVと棚田。


昔ながらのネイキッドスタイルは、こういう日本らしい風景との相性も良さげです。




続いては西伊豆スカイラインを目指し、県道59号を登っていきます。

途中で「わさびの駅」に入ってみました。


地元民と思われる方々が、途切れることなく水を汲みに来ていました。
自分も汲みたかったけど、100円/15Lという単位で大半を捨てることにことになってしまうので断念。


ですが、中にちょっとした喫茶スペースがあったので一休みしていくことに。

わさびソフトをいただきました。


食べてみると、かすかにわさびの辛みが。
これが実にちょうどいい塩梅のアクセントになっていて、とても美味しい!

そして嬉しいことにライダー限定(自転車も可)のサービスをやっていまして、無料でコーヒーをいただきました。

こちらもなかなか美味しく、思いのほか充実した一服タイムとなりました。



さて、わさびの駅を出発してもう少し登れば絶景の西伊豆スカイラインです。


なんですが、高度を上げるに連れてまたも白き世界に…
(まあ、南伊豆から北上してきたときに、あー山の上真っ白だわ…ってわかってたんですけどねw)


途中にあったなんか良い感じの滝を見下ろして心を落ち着かせ、いざ尾根へ。




真っ白やんけ!


格別の絶景スポットである仁科峠…
なんという有り様でしょう。


真っ白だとは思ってましたが、予想を大きく凌駕するほどの濃霧でしたよ。


どうやらこの日は、箱根~伊豆の尾根付近は完全に霧の世界だったようです。


こんなにも霧だらけなのは初めてかも。

前日にかなり雨が降ったようなので、そのせいなんでしょうか?



そんな悪コンディションの西伊豆スカイラインでしたが、せっかく登ったのに即降りるのも微妙なのでそのまま無心で北上。


終盤になって、ようやく少し霧が減ってきました。


下界が見える。なんと嬉しいことでしょう。


うん、西伊豆スカイラインの片鱗程度は見えたような気がする。



いつものスポット(直線下り坂→カーブ→この先に富士山)にも止まりました。


悔しいので、ちょっと歩いて登ってみましたよ。


駿河湾方面。


道の先の方は、ワインディングがよく見渡せてなかなかじゃないか。今度は天気の良いときに登ってみよう。



さあ、あとわずかで西伊豆スカイライン終点。
全線完全に霧の中というわけではなかったのでよしとしましょう。

戸田漁港へ降ります。



わかっちゃいましたが、海沿いにでたら霧は皆無!

良い天気…とまでは言えませんが、曇りに限りなく近い晴れという感じの空模様でした。


あれほどの濃霧を走ったあとなので、青空が嬉しい。


特徴的な御浜岬。


蛇みたい。


尾根では完全にお隠れだった富士山ですが、下界からはけっこうよく見えたんですね。


ほんと美しいシルエットです。


輪っかの中に入れてみました。


SVと富士山。



次の展望ポイントでもまたストップ。


霧の鬱憤を晴らすように、景色を楽しみました。



最後は大瀬崎。


あれ?こんなに木が生い茂ってたかな?


気のせいかもしれませんが、なんだか見通しが悪くなってるように感じる…。

まあそれでもまずまず良い景色。



このあとは伊豆長岡の温泉宿に宿泊。

めちゃくちゃ温泉に入りまくり、日頃の疲れをデトックスできました。


本日のルートはこちら。


おおよそ赤丸のところが濃霧エリアでした。