乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査 -11ページ目
乳がんには、浸潤癌と非浸潤癌という区別があります。
非浸潤癌は、がんが発生した乳管のなかに留まっている状態です。
この状態では、がんは全身にひろがる心配はないとされています。
局所の治療で治ります。
浸潤癌は、乳管の壁こえて、壁のそとに広がった状態です。
まわりの血管やリンパ管にがん細胞が入り込み、全身に広がる可能性があります。
手術や放射線治療をおこなって、乳房を治療しても転移や再発することがあります。
したがって、化学療法などで、乳房の外に広がった活動しているがん細胞を攻撃します。
そのような治療を行っても、乳がんは、10年以降にも再発することがあります。
がん細胞は、体のどこかに休止状態で潜んでいるであろうと推測されています。
ドーマンシー(休眠)といわれる状態です。
この状態のままであれば、身体や寿命に影響はありません。
ドーマンシーから細胞が分裂する状態になると転移・再発がおこります。
活動しているがん細胞は、抗がん剤で治療可能ですが、ドーマンシーには効き目が薄いようです。
乳がんでは、ホルモン療法を長期間行うことで、10年以降の再発をも予防ようという考えです。
ホルモン療法が、休止状態の細胞に効果があるのか、分裂を再開した細胞に効果があるのかは不明です。
最近では、転移・再発した後でも、それ以上に大きくならなければ寿命に影響はないという考え方もあります。
休眠療法といわれる治療です。
現在は、抗がん剤の量を加減して持続的に治療する方法です。
今後は、がんの特性を研究して、がん細胞を休止させる治療が開発されるかもしれませんね。
日本は、高齢化が進んでいます。
下のグラフは、内閣府のホームページからお借りしました。
2012年で65歳以上の人口割合が24.1%です。
2025年には33.3%、2035年には34.3%になるだろうと予測されています。
10年後には、おおよそ10%の上昇が見込まれています
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2013/gaiyou/s1_1.html
問題は、医療費です。収入のある世代が減少して、医療費のかかる世代が増えることになります。平成26年診療報酬改正があり、今年10月から大幅な改正があります。乳がんの治療も変わると考えられます。今までは、大きな病院で手術して、そのままホルモン療法などで通院することが普通でした。今後は、大きな病院では新患の割合を増やして、手術後の通院は地元のクリニックで行うようになるでしょう。『手術してくれた先生に診てほしい』そのような希望は、医療費の見直しからできなくなるようです。限りある財源を大切につかうために必要なことです。大きな病院と地域の病院が連携して診療を行っていくことが、ますます求められています。
乳がんの治療には、ホルモン治療薬が有効です。
乳がんにエストロゲン・プロゲステロン受容体がある場合に適応があります。
閉経後の乳がんの治療には、アロマターゼ阻害薬という薬が使われます。
アロマターゼ阻害薬の副作用に、骨粗鬆症・関節痛などの骨症状(1~3%)があります。
つぎのような症状です。
指などの関節にこわばりを感じる
肩やひじ、ひざなど体の節々に痛みを感じる
骨がもろくなり、骨粗鬆症や骨折が起こりやすくなる
ご高齢の方は、乳がんの治療を始める前から、上の症状を訴えている場合もあります。
また、内服を始めてから症状が強くなってくることもあります。
関節の痛みは、特にご高齢の方にとっては、日常生活に支障をきたすことが多いようです。
外出がおっくうになる
転ぶ心配があり、お風呂に入るのがこわい
朝に起き上がるのがつらい
寝ていても痛い
手に持つのに力が入らない
このような症状が、加齢のためなのか薬の副作用か不明瞭な場合も多いです。
まずは、骨密度を測定して、骨粗鬆症の治療をします。
症状が消えない場合は、再発リスクを考慮してアロマターゼ阻害薬から抗エストロゲン薬に変更します。
また、年齢を考慮して、中止することも考慮する必要があると考えます。
治療中は、症状をこまめにお聞きして、生活に支障がないように配慮する必要がありますね。

