乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査 -10ページ目

乳がん検診・板橋区・女性医師・マンモグラフィ・超音波・女性専用・針生検・乳房CT検査

Dr.ちずこの診療日記
ims東京腎泌尿器センター大和病院レディースセンター乳腺科

乳房の痛み

このレディースセンターの乳腺外来では、乳房痛で受診される方が多いと感じています。

それまでは、私は、大きな病院で、主に乳がんを治療してきました。

痛いなどの症状では、あまり大学病院に予約をして受診されないのでしょう。

痛いだけで受診される方は、少なかったです。

しかも、せっかく診察を受けていただいても、乳がんでないと診断されると『なんでもないですよ』といって診察を終了していたように思います。

なぜ痛むのか?

『病気ではありませんよ』だけでは解決されない症状や不安があると気づきました。

乳房の痛みを訴える方は、多いです。

それが、乳房の痛みなのか、あるいは、胸にある心臓や肺、肋骨の痛み、肩こりや背中のこりからくる脇の痛みなど別の要因があるのか、判断が難しくて受診されることもあります。

まず、乳房の検査をして病気がないことを確認します。

心臓や肺からの症状が考えられる場合は、内科の診察をお勧めします。

肋骨などの体に痛みは、湿布などの治療を行います。

そのような病気が考えられない場合は、ホルモンの影響があります。

女性ホルモンのエストロゲンの変動によって乳房痛が起こります。

年齢に応じたホルモン環境の変化があります。

また、性周期にあわせたホルモンの変動があります。

その影響で、乳腺は変化しています。

診察をして、その方のホルモンや乳腺の状態に応じた説明、対応方法をするように心がけています。


カフェインは、エストロゲンの分泌を亢進させるとお話ししました。

乳腺症や乳房痛の症状のある方は、カフェインの摂取を控えることをお勧めします。


そのほかにも、女性の健康にとってカフェインの取りすぎはよくないようです。

まず、カフェインはカルシウムの吸収を抑制することがわかっています。

それは、つぎのような作用によります。

カフェインは利尿作用があります。

カフェインをとると尿が通常より出るようになるということです。

カフェインは、交感神経に興奮様作用を引き起こします。

その作用の結果、腎臓の血管が拡張して、血液から老廃物と水分をろ過する『糸球体濾過量 (GFR) 』が増大します。

そのあと尿細管というところで水分を吸収して体内水分量を調節していますが、その水分の再吸収を抑制して利尿作用を現わします。

また膀胱の括約筋に取り付いてその作用を抑制しているアデノシンの働きをカフェインが妨害するようです。

尿はある程度まで膀胱にためてから尿意を起こして排尿を促します。

そのために、括約筋の興奮を抑制する必要があります。

カフェインは、その働きを止めてしまうため、頻尿になるということです。

トイレが近くなるという状態です。

頻尿になると、尿とともにカルシウムも失われてしまいます。

その結果、骨吸収が減少します。

頻尿でお困りの女性も多いようです。

カフェインの過剰摂取は、乳房痛、頻尿、骨粗鬆症、その結果の関節痛に悪影響があるようです。

お気をつけてくださいませ。


女性の乳腺はエストロゲンレベルによって変化しています。

エストロゲンは、体内で分泌される女性ホルモンです。

コーヒーやコーラ、お茶に含まれるカフェインの摂取量によって、エストロゲンレベルが影響をうけるという研究があります。

アメリカ国立衛生研究所 (National Institutes of Heaith) が2012年1月に発表したデータです。

(http://www.nih.gov/news/health/jan2012/nichd-26.htm)

1日平均200mg以上のカフェインを摂取するアジヤ系の女性のエストロゲンレベルは、それ未満の女性に比較して高かったそうです。

1日平均200mgのカフェインは、2カップのコーヒーに相当します。

それ以外の女性は、1日平均90mg程度のカフェイン(カップ1杯のコーヒーに相当)摂取でした。

カフェインは、コーヒーのほか、紅茶、緑茶、コーラなどの飲料水に含まれています。

カフェインの摂取が増えるとエストロゲン分泌が増えるという結論です。

そのレベルは、排卵を抑制するほどの影響はなかったということです。

しかし、動物ではカフェインが排卵に影響を及ぼしていると伝えています。

エストロゲンの過剰な分泌は、乳がんのリスクになります。

また、乳房痛の原因になります。

乳房痛が気になる方は、乳腺に異常がなければ、喫煙、飲酒、カフェインの取りすぎに注意してくださいませ。