サザエの壺焼き | 版画家・君島龍輝 オフィシャルブログ☆たっちゃんの今日は何食べる?☆

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私が各地で出会った美味しくて不思議な一品をご紹介。さーて今日は何を食べようかな。

私はサザエの肝が大好物である。


口の中で広がるあの豊満な潮騒の香り、

苦み走る濃厚な味わい、今まさに至福の時を思いしる。


焼いて良し、刺身でまた良し、ビールを飲み干す。



版画家・君島龍輝 オフィシャルブログ☆たっちゃんの今日は何食べる?☆-サザエ



                       サザエの壺焼き



スーパーにはサザエがカゴ盛りで売っていた。


大粒の、それは見事なサザエであった。


7~8個入っている・・・一個100円程度である。




買おうとして手を伸ばすと、隣にシジミの姿が目に入った。


これも大粒で美味そうである。


シジミのみそ汁も捨てがたいものがある。




腕を組んでどちらにしようか迷っていると、


ふと、何故か昔聞いた物語を思い出していた・・


それは貧しい時代の頃の話であった。




麦のご飯と具の無い味噌汁が兄弟の夕飯であった。


「お兄ちゃん、焼いた魚とか食べたいね」


「おー、今度オラが川で釣ってきてあげるよ」


「ほんとう、嬉しいな、ありがとう」


病に倒れた母を助ける為に兄は朝から晩まで働いていた。


休みなど無く魚釣りをする時間など、あるはずも無かった。


もちろん、買うお金などあるわけがない、


そんな弟思いの兄の言葉に、涙する母であった・・




やがて味噌が切れて澄まし汁になってしまった。


「あっ!お兄ちゃん、今日の汁にシジミが入っているよ」


「えー、あっ!本当だ。シジミだ、シジミ汁だ」


しかし兄弟はシジミを食べることは出来ませんでした。




「変だよ、このシジミ、箸でつかめないよ」


兄は分かっていました。


味噌の無くなった汁は透き通っていた為に、自分たちの目が映っていたことに・・・


・・・・・・・・。

今日はシジミ汁でご飯を頂きます。


今の時代に感謝を込めて・・龍




PS:この物語は有名な話だそうです・・