広島に来て初めて食した料理に「オコゼの唐揚げ」がある。
勿論だが刺身も、煮物も経験が無い。
ビール片手にオコゼのフルコース?を待っている。
最初は刺身である。
白身に肝が添えて有った。
黒く細切りにしてあるのは皮であろうか。
どうやら湯引きを施しているのだろう。
白身を口に入れると何とも言われぬ美味さがこみ上げて来た。
噛めば噛むほど味が良い。
「合格!」ひとり言である。
思わず冷酒に切り替えた。
そして、唐揚げの登場である。
香ばしさがカウンターを越えて私の前に広がった。
「うーん良い香りである・・・わ!」
思わず登場したオコゼの姿に全身が仰け反ってしまった。
骨を揚げた上に唐揚げがのっていたのだが、
美味しそうな香りとともに凄まじい形相の顔が私に向いていた。
「これはこれですか?」
刺身と唐揚げを指をさして聞いてみた。
板さんはニッコリほほ笑み
「はい」と返事をする。
私は不思議そうに板さんを見ると、まだほほ笑んでいるではないか。
どうやら私が食べるのを待っているようである。
私は遠慮気味に箸でつかみ口へと運んでみた。
そして、一口食べると・・
「美味い!」と思わず声に出ていた。
見た目とは大違いの美味さであった。
しかしや、しかし、ここまで美味いとは思いのほかであった。
河豚の唐揚げにも引けを取らない美味さに至福を感じた。
全く、見かけによらないとはこのことである。
そして今日も満足したのである。
流石に一流店で有った。
おそるべし「オコゼ」広島の夜は今日も始まる・・龍
