アマルーラ(リキュール酒)
アマルーラ独特の香りと甘さが私を虜にした・・・
南アフリカで花の写真を撮っている友人に頂いたのが始まりである。
当時日本では発売されていない為、免税店などで購入したそうだ。
その味を知ってから私もニューヨークの帰りには必ず買ってきたものだった。
現在は近くのリカーショップで買う事が出来る・・
嬉しい様な、しかし何か物足りないのである。
苦労して買ってきた物を人に贈り、また自分も楽しむ・・そこに醍醐味が有るのだ。
多分そう思う・・・?
雪の降り出した午後、一本の洋酒を片手に彼はやってきた。
「飲んでくれ」と差し出され・・私が飲むのを待っている・・待たれていれば飲むしかない・・
では、一口・・・!
「美味い!」表現は出来ないが美味かった「凄い酒だ!」私はうなった。
そして、友人の凄さはうんちくを語らなかった事である。
気がつくと・・二杯目を飲む頃に友人の姿は消えていた。
窓の外に遠ざかる友人の姿が見えた。
窓を開け、ありがとうの言葉を掛けると振り返らずに、右手を大きく振った。
多分、「やったぜ!」という顔をしているのだろう。
道には雪が降り積もり、彼の足跡だけが残されていた・・・龍
- ところで何故?彼は夕日に向かって歩いて行ったのだろう・・/
- 確かに感動的だったが車で来たはずでは?
酒を飲んだのは私一人だし、彼の車は四駆で雪道使用である。
はて?
私がしばらく外の様子を見ていると・・物陰からこちらを覗っている人影が見える。
あっ!と思った瞬間、駐車場にまっしぐら走りこみ、エンジンを掛けて走り去った。
「あー、車を忘れたのか・・・」彼の足跡はタイヤの痕で掻き消されていた・・おわり。
