麦とホップと下戸と私 | 版画家・君島龍輝 オフィシャルブログ☆たっちゃんの今日は何食べる?☆

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私が各地で出会った美味しくて不思議な一品をご紹介。さーて今日は何を食べようかな。

お酒で失敗したことある? ブログネタ:お酒で失敗したことある? 参加中
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正月に宅急便がやってきた。


「麦とホップ」である。


しかも賞状も付いていた。


田村正和さんとじゃんけんをして勝ったのだ。


発泡酒を飲むことは無かった私にである。


取り合えず冷蔵庫に冷やすことになる。


翌日、口にすると「美味い!」の一言が私の口から飛び出した。


無論、発泡酒は飛び出なかったが・・・


版画家・君島龍輝 オフィシャルブログ☆たっちゃんの今日は何食べる?☆-麦とホップ



知人宅で、4人で飲んでいた、年の瀬迫る冬の日であった。


「麦とホップ」では無いが、焼酎をビールで割って飲んでいた。


若いころは無茶な飲み方をしたと、つくづく思う今日この頃である。


そして、何ともけったいな?いや、滑稽なと言うべきだろうか事件?に巻き込まれてしまう。


「馬場さん、焼酎無くなりましたー」嫌と言うほど瓶が横たわっている。


「おーい明日香、焼酎が無いぞー」場さんは私たちとは一世代離れているここの主人である。


「昼間から飲んでいれば無くなります」奥さんはご機嫌は斜めを通り越して逆さになっていた。



[よーし!街に飲みに行くぞー」街と言うのは私たちの家から20km以上離れた街である。


「えーどうやって行くんですかー」


タクシーで往復1万円以上は掛かる。焼酎をビールで割って飲んでいる様な私たちが交通費にそんなに掛けられる訳がない。飲み代だって一人2,000円が限度である。当然、いい大人が飲酒運転など出来るはずもない。しばし4人で考えた・・・考えなければ良かった・・・


そして時間がたち、私たち3人はソロソロ帰っても良いかと思い始めた時だった。


「よーし!グッドアイディア、この手で行こう」またもや馬場さんである。


内容は簡単だった。下戸の北村さんを運転手に使うという簡単な手だった。下戸とはお酒が飲めない人である。北村さんとは私たちの先輩だが、馬場さんからは年下なのだ。


一昔流行った「アッシー君」にしようと言うアイディアだった。私たち3人も気が付いていた。しかし消防団の先輩を使う事は出来ないではないか・・


「あー北村くん、何してるのかな・・・」馬場さんが電話をしている。


「あ、そう、待ってるね」北村さんは来るようだった。


・・・ジンギスカン定食につられたのである。


「おばんでーす」北村さんは10分と経たずやってきたのだ。


そして、私たち一行は車に乗り込み街へと繰り出すのである。






県道を南下して街に向かう・・・と、その時!


「オイ、検問だ!」馬場さんは大声を出した。


「心配有りませんよ、北村さんは酒を飲んでいないし、飲めないのですから」


しかし馬場さんは車上の中で大騒ぎである。


北村さんは寡黙に運転をしている。


しらふなのだから当然ではあるが・・・


「はい、こんばんはー、どちらに行かれるのですかー」飲酒運転の取り締まりである。


「・・・」北村さんは寡黙のままである。


「お酒臭いですねー」警官が懐中電灯で室内を照らした。


「や、どーも、ごくろーさん」馬場さんが口火を切った。


「わ!酒臭いなー」警官が鼻を押さえ、他の警官を手招きした。


「私たちは、飲んでまーす」馬場さんはテンションが上がり後部座席から顔を出した。


「・・・」北村さんは寡黙で有る。


「運転手さん、お酒ずいぶん飲んでますねー」北村さんを照らし出す警官!

 


 

 

「あ、お巡りさん、この人下戸なの、全然お酒、の、め、な、い、の」またしても馬場さん。

 


 

 

私たちはそのやり取りを聞いていたが心の中では安心していた。北村さんが酒を飲んでいないのは事実なのだからである。

 


 

 

「後ろのあなた、うるさいなー、運転手さん、チョット降りてくれますか」馬場さんは怒られた。

 


 

 

「・・・」それでも寡黙な北村さん・・・さすがに痺れを切らした警官がドアを置けると!

 


 

 

バッタン!! ターン、ターン・・・・ターン・・・・ 北村さんがドアと同時に崩れ落ちた!

 


 

 

それは白雪姫が毒りんごを口にした時のように、コマ送りで車外に倒れこんでいった。


「大丈夫か!きみ」慌てる警官!パ二クル地元消防団一同!


全員が車外に出る。


空からは雪が降り注いできた・・・きっと君は来ない、クリスマス後の数日後・・歌が聞こえる・・


「救急車要請!」


・・・


そしてサイレンの音は北村さんと共に遠ざかって行った。



空からは雪が降り注ぎ、



見上げると北村さんの思い出を舞うように語りかけてきた。



きっと君は来ない、クリスマス後の数日後・・歌が聞こえる・・


「北村さん・・・」もう二度と過ちは起こしません。


私たちは神に誓った・・下戸の人を酔っ払いの人々の運転手にはさせません・・・


救急車で運ばれた北村さんは、空腹も手伝い車内の酒の臭いで失神してしまったのである。


病院に搬送中・・意識が薄れる中、うわごとでジンギスカン定食と言っていたそうだ。


酒で失敗した話だがいささか微妙である・・・龍



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