ブログネタ:五感のどこが優れてる?
参加中日月文様の器が有る。
お日様もお月様も大好きな私にはたまらない器である。
やはり食は器で頂くものである。
海老真蒸と湯葉、三つ葉、そして柚子刻み・・・ふーむ
この香りを理解できるのは臭覚の優れた者の特権である。
白だしで頂いた・・・
もう少し具を入れてみようか。
研究心?いや好奇心のたくましい私はサトイモを入れてみた。
ほうー、これもイケる。
鶏肉をミンチにした・・これもイケる。
ふーむ・・何故か、日月文様は関係ない様な気がしてきた。
やはり私は臭覚より味覚が優れているのだろうか・・・?
話は変わるが、文様で思い出した出来事が有る。
それは・・・有る紳士が外商員と供に私の個展会場を訪れた時のことであった。
紳士は「私の顔を彫って貰えるかな」と言い、私の作業台の前に座った。
「はい、喜んで彫らせていただきます」
私は徐に彫刻刀を握りしめ制作に取りかかった。
紳士は円形のメガネに一つ縛りの髪型と、それが特徴的だった。
しかし目の輝きは自信と信念に満ち溢れ、私にはそれがアピールとして感じてくるのだ。
全体像が彫りあがり、終盤に入った。
私はバックに鳥の模様を彫る事にした。
そして何故か、紳士の胸に雀を左右対称に彫り込んでしまった。
その時紳士の顔の変容を、私は見逃さなかった。
何か気に障る事があるのか?
作品が完成した。
「如何でしょう」私は恐る恐る作品を提示した。
紳士は一言「明日、もう一度来る。家内を彫ってくれ」そして立ち去った。
紳士の態度が全く理解出来なかった。
気に入らなければ又来るとは言わないだろう?
しかし、嬉しそうでも無い?
強いて言えば不思議そうな顔をしていた。
翌日、百貨店が閉店時刻を迎えるころにその紳士と妻は訪れた。
「約束だ、妻を連れて来た」
私は徐に彫り始めた。
そして奥様が話し始めた。
「実は主人、家に帰るなり大変だーと騒ぎ始めたの・・・」
奥様の話の内容は、ご主人が帰るなり版画を見せ、騒ぎ始めたと言う。
そして奥さんが理由を聞くと絵を見せて雀の部分を指したので、
良かったわねと言ったそうだ。
・・・?これの何処が大変なのだろう?
「主人の家は、雀が家文なの・・」奥様が静かに言う・・
「えー・・・!」ビックリした!私は驚き、大声を出してしまった。
ご主人が百貨店の外商員に知っていたのか?などと聞いている。
が、知らないと言っている。勿論、私が知る術もない。
家紋というものがその人を現したのだろう・・・
全く不思議な事である。
もしかすると?五感以外に何かあるのか・・・
まー、それはさて置き、
日月文様の器で食べることに、いつまでも幸せを感じる人で有りたいと願った。
龍
そして文様とは何か不思議な力が有るのかと思わされた日であった。
