そば | 版画家・君島龍輝 オフィシャルブログ☆たっちゃんの今日は何食べる?☆

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私が各地で出会った美味しくて不思議な一品をご紹介。さーて今日は何を食べようかな。

               日本そば
版画家・君島龍輝 オフィシャルブログ☆たっちゃんの今日は何食べる?☆-そば

日本人の好きな食べ物に蕎麦がある。


私自身好物である。


特にざる蕎麦には目が無い。


山葵をサメ皮で摩り下ろし、蕎麦に直接乗せる。


今日は自前の本かえしのたれで頂くのである。


後は繰り返し口に運べば至福の時が訪れる。


・・・ ・・・ ・・・


生家がそば屋ということも有り、毎日食べていたが飽きることは無かった。


また他所に出かけた時も蕎麦を食べる毎日だった。


そんな私が自慢出来る蕎麦打ち名人がいる。


那須高原の友人であるが、彼は蕎麦の実から自分で栽培する。


趣味の一つだと言うが、どうしてどうしてグランプリものである。



また手打ちうどんは温かいキノコ汁でご馳走になった事が有るが、


クリタケも庭で採れる自然栽培であった。


見事である。


店を持つことが有れば、是非ともお品書きを画かせて頂きたい。


・・・ ・・・ ・・・


話は変わるが、カレーを出す蕎麦屋があるのが、私は不思議だった。


鰹だしの香り漂う店内に一気にエスニックが顔を出す。


誰が始めたものか不思議であった。


そして私は遭遇してしまう。


謎の物体、蕎麦屋のカレーライスに・・・


海沿いの友人宅に初めてお邪魔した時だった。


「よーし、着いたぞ」4時間は有に掛ったであろうか、見慣れない景色が目前に広がった。


「おー!海だ、海、ヤッホ―」「ヤッホー!」 「ヤッホー!」


こだまなど帰って来るわけがない。全くバカである。このメンバーで初日の出を新潟に見に行き、海に向かって一列に並んでいたら、後ろから太陽が出た。当たり前の事が解らないのである。


私たち4人は彼の両親に会うのも初めてだった。


「いらっしゃい、よく来たねー」人の良さそうな母親である。


「どんも、どんも」父親もまずまずである。麦わら帽子がよく似合う。


「こんにちはー」私たちは青年らしく挨拶をした。


「遠いところをようこそねー、お腹すいたっぺよ」確かに腹はペコペコであった。それというのもここに至るまで、店らしい建物を見かげ無かったからである。


「ハイ」私たちは青年らしく返事をした。


「ほほほ、カレーでも取ってやっぺ」今から鰈ではあるまいと頭をかすめたが・・・


「カレーといっても魚の鰈じゃなかっぺ」と言われ、同類の親近感を覚えるのであった。


「もしもし、蕎麦の田中屋さん・・ ・・そう、カレーライス4人分とお好み南蛮2人分ね」


蕎麦屋じゃないか、と思ったが、口に出さずに黙っていると


「ここのカラーライスは評判なんだと、わだしらはお好み焼きだがね」・・・


蕎麦でいいのに・・・しかも食べたこと無いのか、ここの人は。


ややしばらく世間話をしているとそれは登場した。


目の前に「どんぞ」と出されたカレーライスは生まれて初めて見る物体だった。


簡単に説明するたと、通常カレーと呼ばれるものが透明で有った。やや黄色みは帯びてているが下のライスが透けて見えるのだ。私はその部分にスプーンを当ててみた。


プルルーン。。。震えるのである。ライスをすくおうとすると透明の物体がプルルーン。。。となる???


「お、スライムだ!」誰かが言った。私もその通りだと思った。しかし考えた。せっかく出前を取ってくれたのに文句を言える立場では無い。私たちには30年早い。そう思い、一口食べようとした。


「あ、あ、あ、・・・」カレーの部分がプルルーン。。。と全部取れたではないか。冷めて固まってきたのである。それは食品サンプルか凝固剤を入れた廃油の様である。私は端から食べていった。まるで味が無い。つらい、この感触で味のないのはつらい、もし味が有っても、つらいと思う。しかし、完食した。完全勝利である。


「あ、お前食べたんか!オレ腹いっぱいだからあげるわ」・・・なに!


「あ、おれもあげる!お前腹空いてるのか」・・・よせ!


「そうか、そうか、じゃ、これも」・・・て、よせ!、ヤメロ!、オニ!・・・


全員が私の皿にスライムを乗せるのである。


おじさんとおばさんは「若い人は良いねー」などと言って、ニコニコして笑っている。


何時か30年も経ったらこの出来事を公表しようと思い、現在書いているが、未だ持ってあのカレーの正体が掴めない。こうして考えてみると、解らない?又は思い出せない食材がたくさんある。だから一度人間をやると辞められないと改めて思うのだった。   龍