寿司は美味し、恐るべし | 版画家・君島龍輝 オフィシャルブログ☆たっちゃんの今日は何食べる?☆

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私が各地で出会った美味しくて不思議な一品をご紹介。さーて今日は何を食べようかな。



版画家・君島龍輝 オフィシャルブログ☆たっちゃんの今日は何食べる?☆-寿司


     寿司は美味し

寿司といううものは何故に美味いのだろうか。日本だけでなく海外でも評判になるのは解るような気がする。私がニューヨークで行きつけの寿司屋も外人でいっぱいである(私が外人だった)しかし回転寿司まで人気になるとは思いの他だった。


そういえば地元の栃木に始めて回転寿司屋が出来た時を思い出す。

当時は町内の寿司屋かホテルの寿司コーナーしか無く、それでも気張って通ったものだった。

そして噂には聞いていた「回転ロボット寿司?」なるものが、隣町に出来たことを・・・


私は友人に連れられ、そこに訪れたのは開店2年目のことだった。

ドキドキしながらカウンターに座った。

いよいよだ!ロボット寿司デビューまで。


客は私の他に連れ一人、カップル二人、そしてオヤジの計五名。

サー戦いの準備はできた。

私の位置は流れゆくコンベヤーの最後尾、位置的には不利と思われる。


レディーゴー!先頭はマグロの握り3皿。あっけなく取られてしまった。

私は小さく舌打ちをして「マグロは食べ飽きてるからなー」と箸を握りしめた。


次は解らないが白身魚、やはり3皿・・・取られてしまった。

いったい何の魚だったか30年たった今もわからない。


私は無料だというガリを食べた。

ふとライバル達を見まわすと、何か食べてる。

不思議だ!しかも敵(客)が増えている。

これはいかんと思った瞬間、私の前に寿司皿がやって来た。

時間にして2,3分だったそうだが、私には1週間から10日間は過ぎていると感じた。


「オーッといかん、いかん」感傷に浸ってる時間は無い。

深呼吸をして皿を取ろうとした瞬間!

イクラ?らしき皿がトンネルに吸い込まれてしまった。


撃沈・・・


私はまだガリしか食べていない。

他の目が気になる。

「きっとあの人始めてよ」とか「いいや寿司自体知らないんじゃない」とか「人間じゃ無かったりして」とか

私の頭の中にはめぐるめぐる罵倒のフレーズが鳴りやまない。


私は地元では食通と言われたこともある。

お前ら本当の寿司の食い方見せてやる。

私は目の前の華麗に流れゆく寿司皿のマグロの握りを手でつかみ、ほおばった。


その時カウンターの中から「お客さん直接食べるの、それだけは止めて下さい」と低い声で言われた。


初めて食べた回転寿司屋で怒られた。


恐るべし回転ロボット寿司・・・



絵・文 君島龍輝