魚の竜田揚
竜田揚げと云えば思いつくのは鶏肉だろうが、身の締まった白身魚の竜田揚げも絶品で有る。
私自身スーパーに足を運ぶ、活きの良さそうなカレイやヒラメを見ると思わず買ってしまう。
刺身にしても良いのだが、私は竜田揚げを作ってしまう。そして何よりの楽しみが、骨である。
上手に二度揚げをして、骨せんべいを作る。
酒のつまみにするのだが、骨が好きなら刺身でも良いだろうって?とんでもない。
そんなことをしたら最後、食感が狂ってしまう。
なぜなら献立というものが有るからだ。
そんな骨好きの私は、地方の居酒屋で骨を探してみる。
もちろん骨せんべいの事だ。
中々無いものである。
確かに取れる数は少ないし手間が掛かる。
といって高値は頂けないと来ている。
まさに三拍子そろっているのだ。
ところが大変な事が起きた。
メニューに堂々と骨せんべいが提示されている。
流石、大型チェーンの居酒屋。
早速注文した。
ビールを飲んでいるとお待ちかねの骨せんべいはやって来た。
「いらっしゃーい骨せんべいちゃん」・・・ちょっと少ない。
ま!良いか、値段が値段だし。
私はチビリ、チビリ大切に頂いていた。
その時事件は起きた!
中年の定員が別の料理を持ってやって来た。
お待たせしました「串焼き三種です」と注文品を置き、
「お下げします」と骨せんべいを片付けようとした。
私は慌てて、「ちょっと待ってよ!まだ食べてるのに」
そしたら中年定員に「だってもう骨だけですよー」て、呆れた顔で見られた。
ちょっと空しい夜だった。 龍 (神奈川編)
