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無事終演!そして…(えこ)

皆様こんばんは!えこです。
プラットフォーム第二回本公演『愛とか恋とか。』無事終演致しました!

プラフォブログばっか更新してこっちがおろそかに…すんません。。

えー、大好評でした。
ちょっとびっくりするぐらい、危うく天狗になりそうなほどに、褒められました。

私個人ではなく、公演が好評、です。ねんのため。
勿論、評価されることと、現状に甘んじることは別で、成長を見越してのご意見というかんじでしたが。
いいインプロバイザー、いいチームってなんでしょーね?
とりあえず、個人ではいまの課題『相手をよく見る』に取り組んでいきます。







インプロ部 Platform

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舞台の中で沢山恋をして

泣いたり笑ったり揺さぶられたり。
その時起きているドラマ、フィクションの中の生の感情、インプロパフォーマスの意味。

勉強になりました。多分公演期間中に全員成長したのでは。


自分にないものや、新しくとりくむことにはやっぱりワクワクします。


さて!そんな素敵なステージを終え


待つのは今週末、即興カニクラブのシアタースポーツ!
こちらもインプロショー。

6月23日(土)
17:00から!
新宿シアターFu-

開演時間が早めなので、お気をつけください。

シアタースポーツは、チームに別れて優勝を争う形のインプロショーです。
カニクラブでは、お客様全員に審査員になっていただく、完全参加型!でもとっても気楽にお楽しみいただけます。

ぜひぜひお越しくださいませ!



個人blog「プルバックミニカー」より引用

http://ameblo.jp/pullback-minicar

愛とか恋とか。(みくみん)


Platform第2回公演「愛とか恋とか。」
無事に終演することができました。

ご来場誠にありがとうございました。

初見の方にも
先輩方にもご好評いただいて、
ほんとうにほんとうにうれしい限りです。


今回の公演は結末の変わるラブストーリー。
ひとりの女性の初恋から結婚式まで。

毎回ほんとうに結末がちがうので、ぜひ何度も観ていただきたくて
リピーター割引も発行しました。
楽日の2回は、小屋入り時は半分くらいの空席でしたが
気付けばリピーターのお客様で満席になり
最多で4回リピートされたお客様もいらっしゃいました。
ありがたいことです。
いままでで一番いい作品とのお言葉も頂戴しました。
わたしも、この作品が一番すきです。
わたしが一番見たいと思うものを
一番好きなキャスト・スタッフ・ミュージシャンで実現できた
理想の公演でした。



今回、構成に関してはたくさんお褒めの言葉をいただきました。
構成は確かに住吉が書きましたが

その机上の空論を何度もトライ&エラーし
意見を出し合い
実現可能なものにしてくれたのは、メンバーみんなです。
入り組んだ構成を築くときには、力のあるインプロヴァイザーが必要です。
プレイヤーの力が別の原因で発揮されていない状態だと
フォーマットに問題があるのか、プレイヤーがレベル不足なのか判断できないためです。
それは、信頼関係のチキンレースのようなものです。
わたしは、何度も構成を変えました。
そのたびに良くなったり、悪くなったり
いつもぶれずにまっすぐフォーマットを体現し
リトマス試験紙になってくれるみんながとてもありがたかったです。
そして、そのおかげで
答えが一つだけでないこともよくわかりました。
感謝と敬意の念でいっぱいです。



わたしが作りたいインプロ公演の柱として

1、コンセプト×インプロ
2、90分間ひとつなぎストーリーの即興公演
3、即興性と演技の質の両立
4、キャスト・ミュージシャン・スタッフ全員がプレイヤーとして対等
5、予定調和ではなく即興的結末である

という5つがあります


これらは
初の主宰公演
「即興怪談七不思議」
即興塾で構成を手掛けた
「IBR」
入れ子構造ではありつつもスタート地点となった
「はじまりの前。」
これらを通して
わたしがずっと目指しているものです。


しかし、これまでの作品は
現実的な制約や、構成上の向き不向きの関係で
5つの要素の配分はまちまちでした。

しかし今回の「愛とか恋とか。」は
5つのすべての要素に妥協せず、
今あるすべての力を注ぎこんだ作品となりました。



1、コンセプト×インプロ
「即興性を高めるための演出と構成」ということを常々考えています。
プレイヤーを自由にするための制約であり
もちろんお客様にお楽しみいただくためのもの。
今回のテーマは「ラブストーリー」と決めました。
ずっとやりたいテーマだったのですが
なかなか、できるメンバーが思い当らずの数年間で
Platformならぴったりだし、年齢的にも
25歳が平均という、結婚も視野に入れ始める年ごろというか。
いましかないなと踏み切りました。


2、90分ひとつなぎ即興ストーリー
今回は
前半のショートゲーム(合コンがモチーフ)
後半のロングフォーム(恋愛遍歴をたどる)
女性登場人物のキャラクターが統一されているというかたちで
糸を通してみました。
ショートから後半まで、キャラクターを維持するのは
・・・なかなか難しかったですが
どんどんペインティングされる面白みや
お客様にヒロインを選んでいただくことで
どの部分がデフォルメされていくかということもヒントがもらえました。


3、即興性と演技の質の両立
演技の即興性と、文学の即興性の両立
と言い換えたほうがいいかもしれないです。
今回は、恋愛をリアルにできるようにと
心の動きが生まれやすいようなシステムをたくさん仕込みました。
あえてテキストを使ったりもしました。
また、文学に集中し物語を紡ぐ役割も設置しました


4、キャスト・ミュージシャン・スタッフが対等
半年以上活動を共にして感覚の溶け合う座組みであることを生かし
今回は一切のエンディングを照明きっかけにし
また、その日の結末に合わせたり、あちらからもオファーができるように
候補15曲から音響がエンディングテーマを自由に選択できる
というシステムをとりました。


5、即興的結末
もっとも大切にしたことは、着地点を決めないということです。
王様ゲーム、花言葉の恋愛遍歴に関してはある程度フォーマットはありますが
ラストシーンは結婚式に元彼が出席している、ということ以上は何も決めませんでした。
構成台本の結婚式の欄には「何が起きるかわかりません。」とだけ。
ラブストーリーで一番気になるのは
誰と結ばれるのか、主人公の選択・運命。
今回その部分は、お客様と一緒にどきどきすることにしました。


ここまで要素を納得いくまで詰められた公演はいままでになく
次回いったいどうしたら構成サイドからもっと上を目指せるのか

いま、とても課題だと思っています。(次回は来年夏ですが…)


さて、以下は
簡単な各回の覚書です。
ただ解釈はわたしと、共演者とのすり合わせの見解にすぎないので
これ以外の結末に見えた方も間違いではなく
物語はそれぞれのお客様のものだと思います。




初日 
ヒロイン 月子(早稲田大学教育学部チリ語学科)
テーマ  約束

初恋…学校の先生との禁断の恋。
しかしマザコンの先生は母親に反対されて怖気づいてしまう。
母との「約束」を大切にする彼にないがしろにされる月子。
その次…大学生になった月子はクローバーを研究している理系の彼氏と
結婚の「約束」をするが、その日を境に彼は姿を消す
この前…大学も卒業し優しい彼氏ができた月子。
しかし彼はとても気にしやすい性格。アルバムをみていて
気になった「何か」に捉われ、月子を忘れていく
結末…様々な「約束」は破られ親友の風香に「男運ないよね」とまで
言われるが、婚約者羽鳥にこれまで果たされなかったすべての
約束を打ち明け、それを受け止めた羽鳥と結婚する  


    

2日目マチネ
ヒロイン 風香(裁縫が趣味の製薬会社勤務)
テーマ  夫婦の愛
初恋…家庭を作ることを夢みる家庭的な女、風香は合鍵をもらい彼の家に住みつくことにこだわる。しかし、その家には心霊現象が多発。
その次…次に付き合った彼は肉体系アウトドア派の漁師。家庭どころか家は船の上。アルプスやヒマラヤやチョモランマに連れまわされ、逃げ出してしまう風香。
この前…一度は結婚まで考え両親にあいさつに行くような彼ができたが
両親に会って驚愕。彼女が仕事上のミスで火傷を負わせた夫婦だった。
猛反対にあい結婚を断念
結末…結婚式に現れ「家族と縁を切るから結婚しよう」という雛田に戸惑いながらも風香は「自分の家族を大切に」と微笑み、羽鳥との結婚を選ぶ。
    
2日目ソワレ
ヒロイン 風香(東大生) 
テーマ 偽りの言葉
初恋…幼馴染の小林と一緒の大学をめざし勉強し続けてきた十数年。
しかし、いつしか学力の差は開き小林は不良になっていく。
風香は「うそつき」とつぶやく
その次…大学に入ってできた彼氏の唐須は、いつも携帯を見てばかり。
どうやら風香との恋は遊びで、ほかに本命がいるらしい…。
その相手とは…?
この前…彼氏の教師志望の東大生雛田曰く、最近同い年くらいの男に家庭教師をしているらしい。男の目標は東大だとか…。
結末…結婚式前日には、月子に恋心を告げられる風香だが
式の当日、月子は唐須との婚約を報告。
そして風香は東大に入りなおした小林との再会にショックを隠せない。
雛田の後押しもあり、羽鳥を捨てて小林と手を取り合って式場から逃げ出す風香。



楽日マチネ
ヒロイン 月子(アイルランド語翻訳家)
テーマ うれし涙
初恋…学生時代。教室で誕生日プレゼントを渡される月子。
それは美しい北欧の本だった。挿絵にはうれし泣きする男の子。
「翻訳家になったらこれを訳して一番に読ませてあげる」と約束する二人
その次…小林と自然消滅のような形になり、なんとなく彼氏を作る月子。
親友風香との連絡も絶ち、様々なことを忘れようとする。
しかし、北海道旅行で本の挿絵を連想し立ち尽くしてしまう。
この前…翻訳家になった月子は、例の本の翻訳を決意する。
理由は出版社の雛田と結婚を決意したため。しかし本に挟まった小林の写真を見てしまった雛田はそっと月子の元を去る。
結末…結婚式当日、雛田と小林の出席に混乱を起こす月子。自分が本の結末を一緒に読みたいのは誰なのか。羽鳥と結婚していいのか。その時、急に風香が急に銃を乱射する。ずっと一番傍で月子を見守ってきた風香は、月子を悲しませ、追い詰めてきた男たちを次々に銃殺し、泣き叫ぶ月子を抱きしめた。



楽日ソワレ
ヒロイン 風香(花渓家のお嬢様)
テーマ 風格のあるふるまい
初恋…召使の小林と恋に落ちる風香。ダジャレ好きの彼と、父の目を盗んでは散歩に出かけていたが、父に見つかって小林はくびになってしまう
その次…貧乏学生との同棲生活。世の中の常識に触れ新鮮な毎日を過ごす風香だが、父に連れ戻されてしまう。
この前…父の進める京劇家元の跡継ぎと交際し、とても幸せな日々を過ごす風香。しかし、事故にあって歩けなくなった彼との交際継続は許されなかった
結末…父の認めた男、羽鳥と誰もが祝福する中結婚式が執り行われるが…父の手を放した瞬間に、「なんちゃって」と走りだし、雛田と式場を脱出する風香。父の言いなりではなく自分の愛するひとを選んだ風香なのだった。


『愛とか恋とか。』公演終了しました




Platform 第二回本公演『愛とか恋とか。』無事終演致しました!

ご来場いただいたみなさま、応援してくださったみなさま、本当に本当にありがとうございました!


口コミで沢山の方に宣伝していただいたり、リピーターの方がいらしたり、千秋楽は大入り満員となりました。
一番多くリピートしてくれた方は、なんと全5回中4回をご覧になりました!アンケートにも『ほかのエンディングも観たい!』という声を沢山いただき、こんなに嬉しいことはありません。


次回本公演は恐らく一年後くらいになってしまいますが、プラットフォーム主催ライブ等企画しておりますので、また劇場まで足をお運びいただけたら幸いです。
更なる精進を続けて参ります。応援のほどよろしくお願いいたします。

この公演を支えてくださったすべてのみなさまに心より感謝します。




プラットフォーム一同