そゆことか。

「なにをひとりで納得してまんのや」

ようたんねてくれはったナ。

もし、たんねてくれへんかったらあんた、今日の日誌は、タイトルと本文一行で終わってまうとこやったのや。

ほかでもおまへいでからに、せんにご紹介した『フィネ』なんです。

「まあだ『フィネ』ちゅうて抜かしてけつかる」

もちろん全部吸いきったワケですけど、最後の三本くらいで、テキが持つ、とんでもない特質に気づいたのや。

それはね。

「燃焼時のカザがほとんどせいひんこと」

なんです。

シガレットをいただきましたれば普通、例のカザが、吸うた場所を中心に、風向き次第では広範囲にわだかまり、かつ髪の毛やカダラやみなに付着しまっしゃろ。

ああんな遠いとこで吸うて戻ってきて、しらあん顔してても、

「お。ワレ、さいぜんどこぞで煙草吸うてきたやろ。隠したかて分かるぞ」

ちゅうてバレます。

ところがこの『フィネ』のばやい、そのカザが極力抑えられとうワケや。

ま。自分で分からんだけで、全然カザが残らんことないでしょうけど、世の中にゃあ、自分で嫌ンなるほどつおいカザが残る銘柄がぎょうさんあるさかいね。

煙草の葉に細工するのは難しいさかい、巻紙になんぞ仕掛けがありまんにゃろ。

だいたい、世の皆様が認識しとう『シガレットのくっさいカザ』の九割は、実は巻紙が燃焼するおりに出るやっちゃさかい。

やっぱりどちらさんも、なんぞ考えて製品をこさえとうのやなあ。

感心するワ。

感心したかて、もうじき手に入らんようになりますねんけどナ。

ひそかに廃止銘柄入りする旧製品もあるワケでね。

本日はそんな、かあいそなヤツをご紹介しょう思うんです。

これなんですけどね。

FINE

『フィネ・スーパースリムス・ブルー』

フランス製。スリムロングサイズ、二十本入り、四百二十円。

T4mg、N0.4mgちゅうスペックです。

「フィネ、とちごうて、ファインやろ。どう考えても」

そうとも限らんど。このテキゃおフランス製でっしぇあんた。

フィネと読むかしらんやんか。

ゆうときまっけどね。

キューバのブランドに、『Romeo y Julieta』ちゅうやつあるやろがい。

煙草専門店屋さんや、通信販売屋さんのホームぺいしには、どことも、『ロメオ・Y・ジュリエッタ』ちゅうて書いておまっけど、ホンマは『ロメオ・Y・フリエタ』と読むんが正しいんやさかいね。

「けどやっぱ、これはファインと読むのが正しいんちゃうか」

アンタも強情なおひとやナ。

このフィネには、もう一種類メンソールのバージョンがおますが、これは、ノンメンソールのアメリカンブレンドです。

「まだフィネ抜かしてけつかる」

強情さでは他人にひけとらんデ。

味はね、さすがは廃止銘柄入り納得の、なあんの変哲もないアメリカンブレンド味です。

ちょっとほかのやつよか、バニラ香料が緩いかしら思いますけど。

やっぱりあれです。

この手のスリムサイズでノンメンソール、ノンフレーバーちゅうのは、ちょっとチビシイですナ。

味の違いが出しにくいんですワ。差別化戦略がとりにくいちゅうんですか。

ワタイみたいに、「ほぉ。市場から消えてまわはるんでっか。ほたらなんぞの記念に」ちゅう、モノズキなおかたにしかお薦めでけまへんナア。

店頭から消え去らんうちにどうぞ。


「また、なにを怒ってまんのや?」

なんか、よう分からんけど、森羅万象、津々浦々のモノに対して、形のない、持って行き場のない怒りを感じとうワケや。

「あ。分かった。意味もなくキレて、それで一回分記事稼ごうとしてくさるな。今度ばかりはそうはいかんぞ」

さよか。

ほたらいよいよ、ファインパイプでもって吸う銘柄を白日の下に晒さなあかんのやナ。

ま。ちゅうてもね。

この日誌を昔から注意深くお読みいただいてれば、あらかた見当つく思いますけどね。

これです。

ゴールデンカガヤキ中身

『浅草柘製作所プロデュース ゴールデン・カガヤキ』

ええっと、いつ購入したんでしたっけ?

待ってや。過去記事検索するさかい。

あったあった。この記事や。

なんと、今年の一月かいナ。

またぞおろ、長いことストックしてたモンや。

実はね。

これを購入した時点で、かます+ファインパイプで吸うたげよかしらと、うすぼんやらけな構想はあったのです。

すけのうても、ローリングやチュービングして吸うべき銘柄やないさかいね。

とにかく開缶直後、もわわんと、上等な紅茶の香りがしてまいりました。

煙草のカザとちゃうナこれは。

煙草をお召し上がりにならん、大ブリテンのお上品な奥様にこれを手渡してみてみてみ。

迷わず「一杯は私に、一杯はあなたに、そして一杯はティーポットに」とかなんとか言いつつ、ちゃびんにぶちこんで、お湯注ぎよんデ。

ただ、いきなり乾燥してますワ。

「半年もほったらかしにしとうからや」

ううむ、確かに。

とりあえず乾燥した状態で、ファインパイプの火皿に詰め、いただいてみました。

とにかくあんた、めちゃめちゃ甘いです。

さすがは、最高の糖度を誇る、インドはマイソールのヴァージニア葉じゃ。

ただし、ピリピリがハンパないです。

逆に考えると、これだけピリピリしとうのに強烈な甘みを感じるとは、どれだけ甘いねん!? ちゅことになりますわナ。

ま。

とにかく贅沢な味ですワ。

けど、ちょっとぐらい加湿したほうがええかもね。

燃える煙草の『自由』を!

奪われた踊り場は、反撃の嚆矢だ。

(出典:進撃の巨人『紅蓮の弓矢』)


ちゅうことでね、前回は、ビルヂングの踊り場を追放され、野に放擲されたワタイが、反撃を画策して『かます』を購入したとこまでお話ししましたのや。

で、続きなんです。

『かます』ちゅうのはですナ、普通はあんた、刻み煙草とキセルを収納して携帯するモンや。

ところがワタイのバヤイ、これを挿しまんの。

ファインパイプ2

『二代目ファインパイプ』

三年ほど前に一本誂えましてんけど、なあんと一週間も使わんうちに、ぽっきりこんと折ってしまいましてナ。

煙管と同じように扱うと、一発で折れますねん。

折れたのはパイプだけと違いまっせ。

心も同時に折れましたワ。

今度は気ィつけんと。

ま。要はこれで、シャグ煙草をいったろかと考えてまんのや。

そのシャグ銘柄とは、これやぁ!

シャグサンプル

『ナチュラル・アメスピ・オーガニックシャグ』と、『スタンレー・ヴァージニア』です。

「ちょっと待ってみ。どう見てもまともな製品とちゃいますが。サンプルやろ。一、二服吸うたらおわりやがナ! アホやろおまえ。読んでてムカムカしてくるわ」

そんなあんた、鬼の首でも獲ったように、ぎゃんぎゃん言わんといて。

クスグリやがナ、クスグリ。

ええか?

おのろきなや。

このワタイが、ファインパイプで颯爽と吸引する銘柄とは……。

…。

……。

………。

心の準備はええな?

「ええから早う出せ! 俺は俺で忙しいねん。このアホな日誌読み終えたら、とっとと、ちゃうことせなアカンのや」

なんやねんそのゆいかた。

もう怒った!

続きは次回じゃ。

「なんやそれ。ははあん。さてはほかにネタがないんで、引っ張れるだけ引っ張ったろちゅう魂胆やナ」

ちゃ、ちゃうわい!

ま。それもあるけど。

実は、手巻きピカユーンが残ってったりして、その対象銘柄、まだ開けてないのや。

中身の写真撮ってからにしょう思うてナ。

もうちょっと待ってて。

これは敗北を意味するのか? 否! 始まりなのだ!

スモーカーよ立て! 悲しみを怒りに変えて、立てよスモーカー!

ジーク・スモーキング!!

ジーク・スモーキング!! ジーク・スモーキング!!

「喫煙者が何を言うか!」

(出典:機動戦士ガンダム。ギレン・ザビの演説)


ちゅうことでして、前回の日誌にごんざりますとおり、現在ただいま、愛煙家としてかなりの逆境に立たされとうワタイなのや。

けど負けへんデ。

この程度で負けとったら、

「こんガキゃとことんアホやよって、迫害されてもされても、煙草やめよらんデ。どいだけアホか見届けたろ」

ちゅう、皆さんの期待にお応えでけへんよってナ。

アホはアホなりに、ドタマからケブリ出るほど考えましたデ。

この逆境に平気で打ち勝つ煙草のすいよは、どんなんがええのかしらとナ。

そのすいよっちゅうのは、以下のような条件を満たすひっちょがあるデ。
  1. 葉巻やパイプ煙草みたいに、吸うのに時間がかかりすぎない。
  2. シガレットあるいはリトルシガーのように吸殻が出ない。
  3. フィルターなし手巻き煙草をば、煙管にぷちゅっと挿しこむてな、ビンボ臭さがない。

となると、ま。これしかないわナ。

かます

『かます』

ビニールや合皮とちゃいまっしぇ。一応本皮製や。

本革製の中でいっちゃん安モンやけどナ。

「ははあん。喫煙極道としての初心に立ち返り、刻み煙草吸うワケやナ」

ちゃいますワイ。

ワタイのバヤイ、どうもあの刻み煙草っちゅうのが好きになれんのです。

とにかくあんた、せせこませせこま、お替り詰めんとアカンやろ。

ビンボ臭いったら、ありゃせん。

それに、刻み煙草ほど湿度管理を徹底せにゃならんモンないし。

葉巻やパイプ煙草の比やないデ。

乾燥しすぎたら、不味うなるどころかあんた、まともに吸われへん。

クルクルッとまるめとう間ァにコナゴナになって、いざ火皿に詰めまひょかちゅうおりには、なあんもあらへんようになってしまいます。

それに、もしワタイの喫煙ライフの中心に刻み煙草を据えるなれば、ひとつの夢があるんですワ。

『谷川清次郎商店』てご存じでっかみなさんがた。

しるしとぞしる、京都下京区にある、煙管専門店屋さんや。

ここに、銀の延べの刀豆煙管(なたまめキセル:煙管がひらべっちゃあなっとうやっちゃ)を特注してナ(既製品やとあらへんの)、二つ折レの煙草入れに粋に挟んで、小粋と一緒に持ち歩きたいねん。

めちゃかっちょええやろ。

じぇじぇこ、ナンボほどかかるか分かったモンやないけど。

下手すりゃ十万円ほどかかるのんとちがう?

けどいつか、その夢叶えてみせるデ。

「急ぎや。のんびり構えてたら、おまはんが死ぬるか、もしくは小粋が生産中止になってまうデ」

なんでそんなさみしことゆうの。

もう怒った。このハナシの続きは次回や!