ことばっかりやっとるとな、無性に普通のアメリカンブレンド紙巻煙草がほしゅうなるもんです。

自宅で喫煙するおり重宝しますし。

アメリカンブレンドちゅうのは、バーレー葉の混合比率を多くし、そのバーレー葉の特質である吸収力を利用して、香料を効かせた煙草のことでナ、キャメルがその元祖らしいです。

吸うたことおまっかキャメテキ? 

間の抜けたひとこぶらくだの絵が印象的なやつ。しがしにっぽん大震災をきっかけに、我が国では廃止銘柄になってまいましたがナ。

まあ難しい説明せんでも、あんたが平素吸うている、特に洋モクならまずアメリカンブレンドに相違ないぐらい普通になってますわい。

今まで吸うたアメリカンブレンドの中で、いっちゃん美味しかったのは、残念ながら『ナチュロォー・アメリカンスピリット』やないかと思います。

バーレーの比率が多くて最初はキツく感じるし、喉やみなにイガイガっときますけど、慣れると逆にそれがたまらんようになるワケでナ。

伊達にアメリカ魂を名乗ってまへんわ。

けど、アメテキはどこでも売ってますさかいね。よこまちのコンビニで購えるような銘柄を吸うという安直な行為は、喫煙極道として受け入れ難いわけや。

そこで、手回してきたのがこれです。

実装者流-ジタンブロンド

『ジタン・ブロンドライト』
フランス製。キングサイズ二十本入り四百二十円。T6mg、N0.6mgちゅうスペックですわ。

ジタンといえば暗黒煙草ですけど、これは違いまんねん。

同じアメリカンブレンドの仲間でも、ヨーロッパのやつはバーレー葉の比率がすけないようで、あまりイガイガせんし、ヴァージニア葉の天然由来成分である甘味が前面に出てきよります。ダビドフなんぞ特にそうや。ヴァージニアメイン系となれば、やっぱりテキがナンバーワンでっしゃろ。

この『ジタン・ブロンドライト』も、かなりの甘さでっせ。

その代わりキック力に欠けるさかい、なんやしらんボケナスな味やナと感じる人もいたはるかも。

私は美味しいなと思いましたけど。

まあ最終的に、煙草なんぞは個人の好みでやっさかいね。

味のレビューなんぞ、ぶっちゃけなんの役にも立ちまへんわ。

こっちの人が『こんなもん、その辺に生えとるぺんぺん草燃やして吸うてるほうがマシや』とクソミソに貶してても、あっちの人は『もぉー。もぉーそらね。これ以上の煙草あらへん』とベタ褒めしたりしとうさかい。

信用できるのは、己の舌と鼻と口腔内粘膜と肺だけやデ。

ところで煙草には関係ないけど、『家政婦のミタ』最終回の平均視聴率(関東地方)は、四十パーセントいてもたらしいでっせ。

当然私も観ましたんやデ。

最後のほうで笑顔を見せるシーンは、毀誉褒貶さまざまな意見が出てますけど、私は大層感動いたしました。なんて綺麗で、演技の上手なひとやろか思いましたナア。まあそれまでの無表情との落差で、よけいそう感じるだけなんやろけど。

しかし、とんでもないことやらかっしょったナア。

今のご時勢ではちょっとやそっとで出る数字やあらへん。紅白歌合戦の瞬間最高視聴率でも、そないに出やへんのと違いますやろか。

バケモンでんな。

今世紀のドラマん中で最高の視聴率らしいでっせ。

今世紀ちゅうてもまだ十分の一しか経ってへんねんけど、『今世紀』て言われると、とんでもないように思いますわナ。

これから、似たような設定のドラマがポコポコ出てくるのんと違いますか。

『家政婦にニタ』とか。

「続編もなんも作らん!」と製作者サイドは宣言しとるみたいですけど、巷では「このテキ、続編を意識して、直前で脚本書き換えくさったナ」と穿った見方をする連中がおりまんナ。

実は私も同感だす。どう考えても、続編作れそうな終わりようですやん。

一作目ほどの視聴率は出んやろけど、それなりのヒットは約束されとうもんね。

いろんな家庭で、いろんな家族と触れ合うとううちに、頑なな心がどんどんほぐれてきて、サードシーズンぐらいになると、ちょっと静かにしといてんかちゅうぐらいゲタゲタ笑う女になるねんできっと。
難儀やデほんま。

チェ・シャグは相変わらずびちゃびちゃのままや。

よろしいか。シャグ煙草は絶対酒で濡らしたらあきまへんデ。

霧吹きでシュッシュする程度にしときなはれ。あくまで加湿っちゅう目的でな。

酒フレーバーを着けよと思うても、テキは細いよって無理みたいやし。

プリンス・アルバートの場合は、コースカットのバーレー葉がええ塩梅に酒を吸うて、しっとりはんなりしてきましたけどな。吸うてみたら、しっかり酒の味が着いとうし。さすがバーレー葉や。

でも、テキは今月末に計画しとることに使うつもりなんで、当面常喫にする煙草はチェ・シャグしかないのや。

しょうがないのんで、別の器に乾いた葉っぱを取り分けてな、びちゃびちゃの葉っぱをひと掴み混ぜこちゃんちゃこして吸うとるワケや。

なかなか頭ええやろ。

「ほんまに頭ええヤツは、そもそもシャグを酒で濡らさんやろ」

あ。さおか。

というわけで、本題に入りましょか。

実装者流-ダッチマスターコニャック

『ダッチマスター・コニャック』 一本百三十円。

私はこの、ダッチマスターちゅうのが存外気に入ってましてナ。

相変わらず巻きが甘くてへにゃへにゃやけど、その分燃焼しやすくて、もくもくケブリが出ます。

安モンのシガーの中にはあんた、口がよじれそうになるほど吸うても、ケブリがちょっとしか出えへん銘柄ありまっさかい。

あれはしんどいもんでっせ。

やっぱり、ぎょうさんケブリが出たほうが、「ああ、葉巻じゃ」という気がしますやろ。

根元のほうまでフレーバーが持続するのも嬉しいし。ラッパーも、紙と煙草葉のあいのこやなくて、ナチュラル葉やし。

この価格帯では珍しいんでっせ。

けど、よくよく考えれば一本百三十円は高いわナア。
考えましたのやデ。

昨夜、やっぱしなんやかんや言うても暗黒煙草が吸いたいナアと思うて、買い置きしていたフランドリア・ブラックをローリングしましたのや。

ローリングしている間に考えることちゅうたら、どうしても煙草のことになるでナ。

確かに煙草は体に悪いけれどそれは、なんか理由もなく苛々しとうおりとか、待ち人が約束の時間過ぎてもちょっともこんので、ムカついとうおりとか、ものごとのハカがいかいで往生しとうおりとか、自律神経がどっか出張して精神的にアンバランスになっとうおり……。え? なんです?

「自律神経はあまり出張せんもんと聞いてますが。それも言うならあんた、失調とちゃいまっか」

あ。さおか。

ま、そういうおりに吸うてまうよって体に悪いのんと違うかと。

ゆったりとした気分のおりにやね、煙草そのものと、葉っぱを栽培してくれはった農家の人、美味しい味に仕立ててくれたブレンダーさんやみなに感謝しながら吸えばやね、そないに体に悪いことないんとちゃうかなあと、まあそう考えたのや。

ワイかて人間やし、プログラムをこさえるちゅう、ストレス溜まりまくりの仕事してまっさかい、苛々むしゃくしゃすることも多いですわ。

けどそういうおりは、今後ケブリの出る煙草吸わんと、なるがたけスナッフをふんっと吸い込んで我慢しょうかと思うてまんねん。

来年度の目標は『システム開発の勤務時間中はケブリの出る煙草吸わん』ちゅうのにしようかと、まあこう思う次第なんです。

ケブリの出る煙草吸うのは、朝の就業前としるやすみと仕事がはねていぬおりだけやねん。

ところで、愛しいスタッドオートマールスムフロリーナは年内市場に出回らん気か?

ええ加減にしてほしいわ。

あーもうムカつく。

どなしたらこのムカムカはおさまるねん?

そや。煙草吸いにいってこ。
という状態になってしもたのや。

というのも、ラム酒をぶっかけすぎましてな。

プリンス・アルバートチェ・シャグをそれぞれちっちゃい容器に適当な分量入れて、ラム酒をぶっかけたわけですけど、そないに仰山かけたつもりはないのに、両方ともびちゃびちゃになってもてからに、まともに火ィが点きまへん。

プリンス・アルバートはなんとなく乾いてきよったけれども、やっぱりシャグに酒ぶっかけたらあきまへんわ。ぐっしょり濡れたままだ。

容器の蓋開けたら、もわぁーっと酒のカザがたちこめくさるし。

無理やり火を点けてもナ、ひゃっぺんぐらい立ち消えしてナ、おまけになあんの味もしまへんねん。

けどな、吸うとうおりはなんの味もせんけども、あと口にラム酒の味が残ってね、なにやらほわんとしたこんころもちになります。

こんなんあんた、一日五回も十回も吸いにいったらあんた、あんじょう酔っ払ろうてまうがな。

というかあんた、こんなモンあんた、仕事中に飲酒してるちゅうことで、バレたらクビちゃうかい?

ま、もうちょっと乾いてきたら、極めて美味しい煙草にヘンシンしそうな気がしますがナ。

いや、そうでなけりゃにゃならん。

こうなったら、ラム酒だけやのうて、いろんな種類のアルコールをタバコの葉にぶっかけてみるか。

バーボンにジン、シャンペンにワイン、テキーラにウオッカ。

やっぱあれかいな。国産煙草の小粋には、ヒノデのみりんか?
とてもではないが、ひと箱よんしゃくえんを越えるたばこ銭など一ヶ月維持できそうになく、なんとか他に途はあらへんじゃろかと考えて、キセルと小粋に切り替えたことからこの喫煙極道人生は始まったわけですけど、小粋以外にもターニングポイントとなる銘柄はあったわけやナ。

シャグ煙草第一号のDRUM。

ワタイをして暗黒煙草主義者にならしめたスタッドオートマールスム。

煙草というものは、ほっとくと味が変わってしまう繊細なモンやと教えてくれたマニトウ・ゴールデンシャグ。

まあ、いろいろとあるわけですけど、その中に『ポンポンオペラ・リトルシガー』っちゅうのがあるわけや。

それまで、葉巻なんぞ人間の吸うモンとちゃう思うてましたさかいね。

きついし苦いし臭いところへさして、普通の紙巻煙草より長くて燃焼が遅いさかい、その苦行が延々と続くのや。

まあ、生涯葉巻系は吸わんと思うてました。

そんなおり、ポンテキを煙草通販のホームぺいしでみかけて、そのチープな名前とパッケージに魅せられ、おっかなびっくり購入してみたんやね。

最初はやっぱりきつうて、とてもやないけど、よう吸い込まんでくゆらすだけでしたけど、それでもまあ、フィルター部に甘味料を仕掛けているというところにカルチャーショックを受けまして、「案外おいしいかも」と思いつつ嗜んでおりましたのや。

けど、なんやかんかで二本ほどずーっと残ってましてな。

暗黒煙草と衝撃の出会いを果したので、忙しいて、ポンテキなんぞ吸うていられんかったんや思いますけどナ。

かれこれ三、四ヶ月ほどほったらかしにしてたんとちゃいますかナア。

「そやこのポンテキ、ええかげん吸うてしまわなどんならんぞ」

そう思って火ィ点けたおりはあんた、平気で肺喫煙でけるようになってました。

きついこともなんともあらへん。

慣れっちゅうのは、ほんにおっとろしもんでっせ。

というわけで、これですわ。

実装者流-ポンポンチェリー

『ポンポンオペラ・チェリー』

アメリカ製。プリトスサイズ。一本百円。

八王子の煙草専門店屋さんでバラ売りしてたんで買ってきました。箱買いやったらぜったいしまへん。

買ってきたのは今月初めごろなんですけど、ストックのほうに回ってましたんや。

しょむない名前と、かっちょ悪いパッケージデザインのわりには、テキは人気銘柄でナ。アメリカ製やけども、とくにカナダで人気らしいのや。

日本でもそれなりに愛好者がいたはるみたいでナ。

一本あたり百円は、やはりリーズナボォーでやっさかい。

実は、京王沿線に多磨霊園ちゅう駅がありまして、その駅前の、えーっとなにかなあれは、乾物屋か荒物屋の店先においたある自販機でポンポンオペラのシガリロ売ってるのみかけましたんやで。

そやさかい、最近バニラ風味のほうは品薄になってます。

確かに人気のあるのはうなずけますな。えらいマイルドで吸いよいですわ。

煙草が燃焼するおりに出る苦い汁と、人工甘味料チクロがまぜこちゃんちゃこになった体に悪そうな物質で、唇がにちゃにちゃするのがちょっとあれですけど、煙自体は実にソフトでナ。

ワタイの場合は、四分の一ほど灰にしたところで、なんかのシガリロについてたチップ(吸い口)を装着して吸うたりました。

そしたら、にちゃにちゃは気にならんからね。

けどまあ、チェリーのカザがものすごくてナ。体にまとわりついて、ちょっとやそっとじゃ消えまへん。

あんじょう『真冬の夜(よ)の怪。猟奇さくらんぼ男』に変身してまいましたわ。

翌朝、シャワーを浴びるおりまで、髪の毛やみなにカザが残っとりました。

ポンポンオペラを試すなら、普通のバニラのやつお薦めします。

今は入手困難ですけど、そのうち出てきますやろし。