ちゅやっちゃ。

『ロングピース』の美味さにいたく感動したことは、せえだいこの日誌で書かさせていただきましたやろ。

ほんまに美味いんでやっさかいね。

で、テキらの一門をつらつらと見ますると、『ピース・インフィニテー』ちゅうのがありますのや。

「『インフィニテー』やのうて、『インフィニティー』と違いますか?」

ワタイら昔の人間やさかい『インフィニテー』でええねん。

『ロングピース』があいだけ美味いんやさかい、フィニテキも絶対美味かろうと、紙巻シガレットぎょうさんあんのに、えっちら買うてきましたのや。

実装者流-ピース・インフィニテー

『ピース・インフィニテー』

「なんべんもいうようでっけど、『インフィニティー』と違いますか?」

ひつこいなあんた!

日本たばこ製。ロングサイズ二十本入り。四百七十円。

T8mg、N0.7mgちゅうスペックです。

『臭わず香る』ちゅうのがあんた、キャッチフレーズでな。

『デースペック』ちゅうテクノロジーが使われとうらしいですわ。

「『デースペック』やのうて、『ディー(D)スペック』と違いますか?」

また出てきたんかいナあんた。

ワタイら昔の人間やさかい『デースペック』でええのや。

でな。

はっきし言うわ。

こんなもんあんた、『ピース』一門の面汚しでっせ。

ワタイが師匠なら即刻破門ですわ。

美味しいこともなんともない。

なんでかちゅうと、もろアメリカンブレンドなんです。

イガイガするのや。

そこでもう、大名跡『ピース』の名ァを冠する資格おまへんやろ。

こぶ平があんた、大名跡の『林家正蔵』を襲名した事件よか、まだしどいてなもんや。個人的にはナ。

あれもまあ、かなりしどいけど。

バニラ混ぜすぎなんか、やたらにちゃにちゃ甘いし。

こんなん作ってたらあんた、ピースファンが泣っきょんであんた。

ああ情けな。

え?

「では、吸わんとほかすんですか?」

とお尋ねでっかいな。

アホらしい。ちゃんと吸います。



隠しごとしょうとて黙ってたワケやおまへんけど、せんだって『アルカポネ・ポケット』を買うたおりに、いっしょに買い求めたミニシガリロがおますのや。

実装者流-ゴールドシールピテイト
『ゴールドシール・ペティト』

インドネシア製。十本入り四百五十円。

葉巻愛好家のホームぺいしなぞを見てますと、わりかた評価が高いようやったんでナ。

なんべんもいうようやけど、煙草てなもんは嗜好しんの中でも極端に好みの分かれるもんでやっさかい、こっちのしとが美味しいちゅうてても、あっちのしとがボロカスに貶しとうちゅうことが多々ありますので、個人の評価なんぞあんましあてにはならんですけど、それでも煙草専門店やさんの通販ホームぺいしに書いたあることよか、なんぼか参考にはなります。

なんでこないにご紹介が遅れたかっちゅうと、途中モンテクリテキが挟まりましたので(もちろん、全部吸うてしもたワケやないで。そんなもったいないことできゃせん)、開封して吸うてみたのが、ほんせんどの日曜日やったからや。

これはね、かなり美味しいです。

この価格帯のしょうしんでは、バニラたらチェリーたらチヨコレイトたらパイナツプルたら、けったいな味とカザがついとうやつがほとんどなんです。

なんでかちゅうたら、葉っぱの味だけじゃあ、不味うて吸うとられんからや思うわ。

ところがこのゴールドシルテキは、ノンフレーバーの直球一本勝負なんでっせ(もしかすると、微妙にバニラが混入しとうかもしれん。もしそうやったらカンニンやデ。けど、煙草の葉の甘みは、ともすればバニラに勝るさかいな)。

残念ながら、スマトララッパーにフィラーはジャワとブラジルで、ハバナ葉は混入してませんけど、全体的なまとまりはニナスよか上やろ思います。

まあ、ニナスより値段が高いんやさかい当然っちゃ当然やけど。

なあんしあんた四百五十円でやっさかいナ。

お値打ちしんですわ。

ボクはとうとうやってしまいました。

いつかやらかすんじゃないかと自分で自分が恐ろしく、努めてその衝動を理性という脆くも儚いもので押さえ込もうと必死でしたが、とうとう昨夜、魂の奥底から突き上げてくるどす黒い衝動に負けてしまったのです。

理性は悲鳴をあげましたが、魔に魅入られた両手を制御することは敵いませんでした。

そして、呪われたそれは産声をあげたのです。

嗚呼。こうして告白している間も手の震えが止まりません。

ボクはなんという恐ろしいことをしでかしてしまったのでしょう。


てな次第でナ。

小粋をローリングしてみましたのや。

『あほ!』

一言で片付けなはんなや。しかもおっけなフォントであんた。

そら確かに、あんまりかしこのやるこっちゃおまへんけど。

もう忘れるぐらい昔に買い求めた小粋が半分がた残ったままでナ。

未来の時制においては知らんことですけど、いまんところキセルで刻みを吸う気にならんので、ずーっと小粋の残りをどないしたらええか悩んでましたのや。

煙草の葉は腐ったりせんやろけども、開封してしもたら、ある程度はしんしつが劣化しまっしゃろ。

それでね、ほかすにほかせず、『まだ小粋が残っとうなあ。せっかく買うてきたのに。まだ小粋が残っとうなあ。せっかく買うてきたのに。まだ小粋が残っとうなあ。せっかく買うてきたのに』という罪悪感がでんな、心の片隅どころか、かなりの体積でもって澱のように残りっぱなしでしたんや。

もうそらあんた、ノイローゼになりそなぐらいでナ。

それやったらいっそのことローリングして紙巻煙草にしたろと決断しましてん。

都合九本できあがりましたけど、そらあ、えらいめに遭いましたデ。

ローリングしとうそばからパラパラと粉になって、それが外側に付着して、なんや、きな粉まぶしたようなシガレットがでけあがるし、そこらじゅうあんた粉だらけになって、実際にローリングしとう時間よか、綺麗にテーブルや床やみな掃除しとう時間のほうが長いちゅうていたらくやったのや。

挙句の果てに、ためしに一本吸うてみましたけど、やけにきついだけでちょっとも美味いことあらへんし。

実際泣きそうでっしぇあんた。

とにかく三日間ほどは家に置いておきますわ。

もしかするとほかすかもしれまへん。

多分ほかすと思う。

ほかすんじゃないか。

まちょと覚悟はしておけー♪

えー。

コホン。

ま、これだけは忠告しときます。

やっぱし小粋はキセルで吸うべきやデ。

でおおくりしょうと思うのや。

まずこのテキです。

実装者流-またフォーチューン

もうすっかりおなじみになった、フィリップモリス現地法人製の『FORTUNE』でっせ。

特段美味しいわけでもないんですけど、ワタイにラム酒漬けシガレット(我が国ではハイライトやショートホープ)の味わいを再認識させてくれた銘柄ちゅうことで、必ず混ぜてもらうようお願いしましたのや。

ま、一言でゆやあ、『やたけたやけど、そこはかとのう味わい深い煙草』ですわ。

存外に気にいっとうのです。

で、次です。

実装者流-ウインストン

『ウインストン・ライト』

キングサイズ二十本入り。TN値不明。

なんですけど、我が国でもウインストンは発売されてますナ。ただしJT製で、パッケージやみな全然違います。

気になって調べてみましたら、もともとメリケンではかなりの有名どこ『R.J.レイノルズ』製で、JTや比国のはライセンス生産なんですナ。

比国では、FORTUNEちゅう会社が製造販売してます。

せんにでてきた 『FORTUNE』を作っている会社ではないので、そのへんややこしいです。

実はワタイ、このウインストンにはほろ苦い思い出があるのです。

一昨年十月の煙草大増税をきっかけに、たばこ銭せっちゃくのため刻み煙草の小粋に切り替えまして、やれやれこれで煙草やめいですむばかりか、増税前よか安くつくわいと喜んでおりましたら、同じような作戦を選択した愛煙家が多かったようで、一ヶ月経つか経たんかの間に、小粋が品薄になってまいましたのや。

ワタイは焦りましたデ。

もう普通のシガレットには戻られへん。

大体月額一万二千円(一日ひと箱計算で、四百円×三十日)もたばこ銭に遣うとられへんのやさかい。

そこで、小粋が安定して市場に出回るまで、普通のシガレットをほぐして、キセルでみみっちく吸うたろかとくわだてましたワケや。

そのときに白羽の矢がぷちゅっと刺さったのがウインストンなんですわ。

なんでかちゅうと、値段が四百円やったからです。安いやん。

しょせん小粋が安定供給されるまでの繋ぎやさかい、銘柄なんぞなんでもええから、とにかく安いやつと考えたワケやな。

もしかして『いっぺん試してみたろか』と考えとう人がおるかもしれんのでご忠告申し上げておきますと、そのへんに売っとう普通の紙巻シガレットほぐして葉っぱ取り出したかて、とてもキセルでは吸えまへんデ。

葉っぱが硬すぎて煙管に詰められへんのや。

むぎゅっと無理やり押し込んでも、手ェ放した瞬間にぶわわっと弾けてまいます。

あたかも形状記憶合金のようにナ。

というわけで、結局シガレットの姿のまま吸うことにしましたけど、ちょとも美味しいとは感じなくて、『なんや、不必要にイガイガしとう煙草やなあ。まあよんしゃくえんやさかいしゃあないわ』という記憶しかおまへん。

ところが、この比国よりの不健康の使者としてやってきたウインストンは、なんとラム酒漬け系煙草なんですわ。キャメル-ハイライト-FORTUNE系なんです。

JT製のやつはどうやったんやろ。

もういっぺん吸うてみやんとあかんのやろか。
モンテクリテキを一本ちょうだいしてみましたのやデ。

ひとことでゆやあ、非常に甘くてマイルドでじょうしんなお味でごんざりますな。

ただ、ノーマルシガレッターのみなさんにとっては、「こんなんニンゲンの吸引してよい煙草ではありえない」と、そのままうしろへしっくりかえるほどつおいです。

けどあんた、そんなんあんた、高邁なる男の美学、崇高なる人生哲学。

でもなんでものうて、単なる慣れでやっさかいナ。

しかしながら、ワタイからゆわせるとじょうしんすぎます。

なんやものたりんワ。

なんでものたりんかちゅうと、根っこのほうまできても、あのゴルフボールが喉にしっかかったようなハバナ葉特有のスパイシー攻撃があらへんからや。

「こんなん、ハバナ葉とちゃうし」

ちょっくらちょいと落胆いたしました。

けどあんた、そんなんあんた、高邁なる男の美学、崇高なる人生哲学。

でもなんでものうて、単にワタイが『極端につおいもの好き』なだけでやっさかい。

けど、よう考えるとでんな、攻撃力がほとんどのうてマイルドで甘味いっぱいなのが、上質なハバナ葉の真の姿なのかもしれまへん。

平素、モンテクリテキなんぞの上等なやつ吸うとうシガー愛好者が、たまたまラ・パズなんぞ吸うた日やみな、「なんじゃこのげしんな喫味は。こんなんハバナ葉と違う。もうほかそ」ちゅうて、怒り出すかもしれまへん。

要はなにを基準にするかちゅうことなんですナア。

とゆうよか、『育ちが現れる』ちゅやつか。

ひよこは、生まれて初めてモクゲキした、いのく物体を母親と認識するちぃまっしゃろ。

あれといっしょですわ。