とうとう『ザ・ピース』を開封するハコビとあいなりましたのや。

ずっと記念に置いててもしゃあないのんでね。

まず、紙製の箱を開けますると、なんと缶が出てまいりましたデ、缶が。

実装者流

ここで、「なんじゃい。まどろっこしいやないか。缶なり売りゃあ済むことや」なんぞと、こっから先も考えたらあきめへんデ。

ここは素直に、JTの心意気を讃えなあかん。

おそるおそる缶をしらくと、ピースをピースたらしめている『ピース紺』の紙蓋で封がされとります。

実装者流

これは、缶のへりに糊付けされとりまして、開封直前まで風味を(極力)逃がさんようにしたあるワケです。

ここで、「なんじゃい。まどろっこしいやないか。缶に詰められてて、さらに紙の箱に入っとんやさかい、それで十分や」なんぞと、こっから先も考えたらあきめへんぞ。

ここは素直に、もっぺんJTの心意気を讃えなあかんのや。

封をべりばりぼりばりとしっぺがしとう間にも、そらもう高級洋菓子のような、じょうしんなバニラの甘いカザが漂うてまいりますぞ。

『ピース紺』の紙蓋をはがしますと、今度は金色の紙が出てまいります。

実装者流

ここで、「なんじゃい。まどろっこしいやないか。紺色の紙でせえだい風味を閉じ込めてあったんやさかい、さらにわざわざ金紙でくるまいでもええねん。これはあれやぞ、ねえちゃんを口説いてやな、なだめてすかしてやな、ようよう出逢い茶屋へなだれこんでやな、いざ裸に剥こうとしたおり、パンティ二枚穿いてけつかったんとほぼ同等の脱力感やど」なんぞと、金輪際考えてはならん。

ここは素直に、JTの心意気に最大級の賛辞を与えなあかん。

金紙をめくると、ようようザ・ピース本体が姿を現しますが、ここまで来ると、高級洋菓子のような、じょうしんなカザが、むんむんきますワ。

実装者流

「これはお菓子とちゃうねん。煙草やねん」と、常におのれに言い聞かせ続けんと、手づかみでむしゃむしゃくてまうおそれがおますんで、注意がひっちょです。

ワタイの場合、シガレットとゆやあ、暗黒系かラム酒漬けおげしん系をリスペクトしてまんねんけど、そないな個人的嗜好なんぞ、どこぞへ吹っ飛んでまうほど、すんばらしい喫味です。

まさに、レモンケーキです。

間違いなく、世界最高のシガレットでっしゃろナ。


ちょっとご報告をナ。

「テキて誰ですか?」

テキです。

「ですんで、テキだけじゃ、どのテキか分かりませんが」

とらとや。

えーっと。先月半ばに買い求めましたる『黒船』の件なんです。

実は、キセルでチマチマ吸うのが、はよから面倒になってまいましてナ。

ちぃますか、やっぱし暗黒煙草は、シガレットのかっこして吸うのがいっちゃん美味いですワ。

てな次第で、『暗黒煙草のびっくりずい』に、せんから切り替えてまんねん。

「『暗黒煙草のびっくりずい』てなんですか?」

おせたげまひょ。

まず、暗黒煙草をば、くるくるぅーっとぺいぱあで巻きますのや。

むろんあんた、フィルターなんぞちゅう軟弱な物体は使いまへん。

するてぇと、両切り暗黒シガレットがでけあがりますわ。

それをば、はそみでちょきりんと三分割(もしくは四分割。お好みで)するワケや。

ようするに、こんなかっこにするんです。

実装者流-びっくりずい

で、このみじこい煙草筒をば、キセルにぷちゅっと突き刺して吸うんやナ。

さしもの暗黒煙草でも、一本そのまま吸いますと、序盤から中盤にかけて、かなり軟弱なボケた味になってまいますが、短くすると、いつなんどきでも凄まじい攻撃力に身をうだねることができるワケや。

これぞまことの、喫煙極道御用達、『暗黒煙草のびっくりずい』ちゅやっちゃなのや。

ぜし、あんたも真似しい。

のっけからネガチブなことゆうてますけど、これには理由がおましてナ。

ここんとこ、訪問者数及びぺいしビュー数が減少する一方なんです。

なんでやろか?

「当たり前やないかい! この横ちょにあるカレンダー見てみよし。もうかれこれ月末になろかちゅうのに、今日のんいれて十一日しか記事がアップされてないが。この体たらくで、しとがたんねてきてくれるワケないがナ」

とらとや。

とらあんたのゆうとおりや。

ちゅうワケで、ハーフアンドハーフの続きなんです。

ハーフアンドハーフちゅうのんは、ようするに『半分ずっこ』ちゅうことなんですけど、なにとなにが半分ずっこかっちゅうと、バージニアとバーレーが半分ずっこなんですナ。

オリエントとペリクが半分ずっこでないのが残念ですが、よしんばそないな煙草があっても吸えまへん。

煙草の葉ぁの種類にゃいろいろおますけど、オリエントとペリクにつきましては、決して単葉じゃ吸えんワケ(きつすぎでエグすぎる)で、そんなんブレンドしたら余計吸えんようになってまいます。

バージニアとバーレーのブレンドちゅうことはでんな、悪いほうに転びゃあ、『ヴァージニアのわる悪いピリピリと、バーレーの頭痛を伴うイガイガを心ゆくまで堪能させられてまう』可能性がおまして、購入に際しては、ほとんどバクチやったのです。

けど、この葉っぱをみて、ちょっと安心しましたワ。

実装者流-ハーフアンドハーフ中身


キューブカットも裸足で逃げ出すほどこなごなに切り刻まれてます。

お店で売っとうシガレットをばらすと、こんなん出てきますわ。

煙草の葉っちゅうのは、細かく刻むほどマイルドになりまするさかいナ。

まず、殺人的ピリピリと、絶望的イガイガはなかろと踏んだんです。

カザはもう、めちゃめちゃ甘ったるいでっしぇ。

ちょうどアレですわ。ウイスキーボンボンにも似たカザですかナア。

もう、やくしんや添加物びたびたやろお前、ちゅやつですワ。

かだらに悪そうですが、いっちゃんかだらに悪いのは煙草葉そのものなんで、取り立てて騒ぐひっちょはおまへんナ。

パイプに詰めるおり、指先に甘いカザがべたっと付着してまいまして、かなり往生しまっせ。

さて、おっかなびっくりしぃを点けてみたんですけど……。

あのね。

じんわりソテーして甘みがでてきた玉葱をさらに砂糖漬けして、ブラックチョコレートフォンデューへさして、しゃんかしゃんか二回ほど潜らせたような味ですナ。

とにかくここまで甘ぁせんでもえやないかちゅうのが、ファーストインプレッションです。

ただ、中盤を過ぎて、甘みの嵐が納まってきますと、ちょっと味が劣化しかけた『サミュエルガーウィズ・ジュビリー2012』みたいになってきまして、わりかた美味しいなあと感じましたデ。

いずれにしましても、ヨーロッパ風の着香モンとは一線を画す、個性的な銘柄であるこたまちごいおまへんワ。


かなり日誌の更新をさぼり気味になっとります。

それとゆうのもあんた、煙草買わへんさかいなのや。

あたらし煙草のしとつも買わんと、この日誌に書くことないもん。

シガレットについては、貰いモンのやつがおましたし、パイプ煙草については、先月以前のストックでせえだい間に合うてましたよってね。

それよりなにより、最近さぶすぎましたでっしゃろ。

雪なんぞも降りくさるしあんた。

しるやすみ、煙草買いに遠征しまひょかちゅう気には、ちょっとやそっとじゃならんど。

しかしながら、煙草は燃焼させてケブリを吸い込む行為を繰り返してますと、やがてのうなります。

にさんち前でしたか、とうとう『ピーターソン・アイリッシュフラーケ』がのうなりましたので、今は、『ローランド・アフターダーク』と、『スタッドオートマールスム』をかわりべんたん、せんぐりせんぐり吸うてますねんけど、さすがにひーひーな日常でやっせ。

かなりストイックかつ、いろどりっちゅうモンに乏しいパイプスモーキングライフでっしゃろ。

なああんた、そう思わんか。

なんぼあんた、ワタイが『ひーひーゆわんなん系』が好きちゅうたかて、ものごとにゃあ加減ちゅうのがおましてからに、ついつい弱気になって、

「なんぞ値安で手ごろな着香モンはそみまひょかねい」

と、決断するに至ったのです。

以前「千五百円以下の着香モンは金輪際買わん」と宣言した記憶がおますが、ワタイとゆうニンゲンは、朝令暮改が信条、男子として一旦口に出したことでも、平気で撤回できるっちゅう、フレキシ・ブリテキなやつでやっさかいね。

ただ、安モン着香は買わんと宣言した裏にはそれなりの理由があったわけで(なんでワタイは着香モンが好かんかっちゅうことについては、別途客観的に分析したいのですが)『ヴァージニア+バーレー+キャベンディッシュに○○の味付け』ちゅて聞いただけで、もう口ン中がちゃっこちゃっこしてきまして、とても吸いきらん思いましたので、いろいろ迷った挙句、こんなやつを手まわしてまいりましたのや。

実装者流-ハーフアンドハーフ

『ハーフアンドハーフ』
五十グラム入り、千百五十円。

メリケン国にて、九十年近くならんとする歴史のある銘柄ですが、製造は欧州に移管しとうらしいです。

わが国の『飛鳥』『桃山』が、実はマックバレテキ製であるみたいなもんか。

で、詳細は、また後日ちゅうことなんですこれが。

かんにんでっしぇ。

二月十四日のことなんです。

二月十四日とゆやああんた、聖バレンタインデーでごんざりまするナ。

わが国では、おなごしはんが「まあ、あの殿方。ちょっと好いたらしワァ」と常日頃から岡惚れしている男性に、コクってええ日になっとります。ただコクるだけでは手持ち無沙汰なんで、チヨコレイトを渡すわけですナ。

ワタイは今年五十四歳になりまするけれど、もちろん青春真っ只中のおりからその習慣はおましたデ。

けど今みたいに、スーパーで特売のチョコレートをドカ買いして、手当たり次第にばら撒くことはなかったです。

要するに『義理チョコ』なる概念がまだ存在せんとからに、ほんまに好いたらしい男性にしか渡したらあかんもんやってん。

ちゅうことは、ワタイらみたいにモテん男にとっては、まさに地獄の一日なワケや。

「もしかして、意中の○子ちゃんが、突然ワタイの前に立ちはだかり、『あのぉー。実装者クン。これ』と、まっかいけな顔して紙包みを手渡し、ぴゅーと飛んで逃げへんやろか。ほんで、中身を改めてみると、手つくりチヨコレイトとともに、『いっぺんだけ、ちち吸うてもええ券』なあんて、オマケが入ってるとうれし」

なんぞと夢想したりして、さらに夢想はエスカレートし、

「え? ほたら愛しの○子はん。もしも、もしもやで。ボクはちちだけ吸うつもりやねんデ。もちろんそうなんやけど、不幸な行き違いから、事故で、あくまで事故でやデ。よそのややこしとこに、ああなってこうなってもてもかまへんの?」

「そら事故やモン。しゃあないワ。実装者クンたら、おなごにそんなことゆわしなや。好かんタコ」


なあんてことになったらどないしょかしらん思いまして、準備運動として、ひたをベロベロいのかしながら待ち構えてても、ちょっともイベントが発生しまへんワ、ほんまにもう。

どこのどいつじゃい。バレンタインデーみたいな、ふざけたモン考えたガキは?

「あーあ。また鬱陶しい日がやってきたワ。ほんまに、なんとかならんやろか」

「どなしてんかか。辛気臭い顔して。またあれか。更年期障害か」

「ちゃうがな。ちょっと、そこの壁に貼っとうこよみ見てみよし。今日は何日や?」

「え? 暦か。今日は二月十四日。それがどないしてん? あっ。今日はセント・バレテキや!」

「しらじらしいなあんた。せんど気づいて、ソワソワしとったくせに。どうせまた煙草が欲しいてなことぬかすんやろ。分かっとうねん。はい。千円あげるさかい、勝手に好いたやつ買うといで」

「うわぁーい。しぇんえんもろた。しぇんえんもろた♪」

いくら、連れ添うて、空気みたいな存在になっとうちゅうても、やっぱりそこはそれ、バレンタインデーには、自らチョコレートを買ってきてくれるほうが嬉しい……。

てなこたちょっとも思いまへん。

好いた煙草買うじぇじぇこ貰うたほうが嬉しいに決まってまんがナ、そんなもん。

ま、臨時収入ちゅうことで、身銭切ってはとてもよう買わんこのテキをば、とうとう家に連れて帰ってきたのです。

実装者流-ザ・ピース

『ザ・ピース』

JT製。二十本入り千円。T10mg、N1.0mg

どこのどなたか存じませんが、バレンタインデーを考えてくれて、どうもおおけに。

ほんま、助かりますわ。