ビックリが楽しいお花たち。 | imokoの「葛飾の花散歩」

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今日は、朝から激しく降ったと思うと止み、しばらくして、

また激しく降って……。

梅雨あるある、でしょうか。

家にいる分には、気配は静やかで、梅雨もわるくない……。

 

昨日は、よく晴れて、収穫がいっぱいの花散歩でした。

 

カサブランカ

いつも、玄関近くの駐車スペースに、ちょっと高級感の漂う

花たちを、すてきに見せてくださっているお宅。

行ってみると、真っ白なカサブランカが、1メートルを超えて、

3本も伸び、いっぱいの蕾を付けて、咲いていました。

全部咲いたら、相当重くなってしまいそう。

 

 

 

この家の女主人が、一生懸命、ジョウロで水をあげています。

「カサブランカ、大きくて、華やかですね」

水をあげる手を休めて、門扉まで、寄って来てくださる女主人。

「こちらのピンクも、カサブランカなのよ。

白の方は鉢植えですが、ピンクは直植え」

嬉しそうに話してくれます。

 

植え込みの方を見ると、これまたみごとなピンクのカサブランカ。

ピンクのカサブランカって、あるんですね」

 

 

ピンクは毎年咲かせているけれど、白は、今年初めての鉢植え、とか。

カサブランカは、白だけじゃなかったんですね。

 

カサブランカは、ユリの中でも、オリエンタル・ハイブリッドという

園芸品種群の中の1品種。 

 

花が大きくて白くて豪華で、香りも強くて良いということで、人気。

 

「カサブランカ」といえば、1942年のあの名画を思い出します。

モロッコの都市の一つであるカサブランカで繰り広げられる、

ハンフリー・ボガードとイングリッド・バーグマン主演で、

君の瞳に乾杯」とキザなセリフをいうあの映画。

 

そして、1982年、バーティ・ヒギンズさんが歌う「カサブランカ」

で、セクシーな曲が人気になり、「哀愁のカサブランカ」で、

郷ひろみさんが、カバー曲を出し、大ヒット。

 

ユリのカサブランカは、まったく登場してこない歌なのに、

不思議に、この花を浮かべているのは、なんなんでしょうねえ。

 

カサブランカは1975年ごろアメリカで交配して作られ、

オランダに渡って品種が固定されたそうです。

調べるに、オランダでは、交配したり固定した植物に都市名を

つけることが多かったので、カサブランカもそれにならって、

モロッコ王国内で最大の(家々の壁が白い)都市の名前が

つけられたとあります。

 

ちなみに、スペイン語で "casa" は「家」、"blanca" は

「白い」を意味します。

白い家=カサブランカ!!!……

 

ユリ科。

花径は、約20センチ。

開花期は、6~7月。

 

今から40年以上も前、友人と、バーティ・ヒギンズさんの声に

キャーキャーしながら、テープを貸し回して、興奮を分かち

合って聞いていましたね。

そんな若き日の場面を偲び……。

(英語の歌詞がついています)

 

 

 

 

ヤブカンゾウ(藪萱草)

ユリのお仲間と思いきや、最近のDNA解析による分類で、

ユリ科からワスレグサ科に変更。

 

 

 

ヤブカンゾウは、雄しべや雌しべが花びらに変わり、

種子は出来ず根で増えていくんだそうな。

 

花が咲くまでの姿は、ほとんど同じのヤブカンゾウとノカンゾウ。

ヤブカンゾウは八重咲き、ノカンゾウは一重咲き。

 

八重であるヤブカンゾウの姿をみると、なにか、悩みに

悶えているように見え……、といって、だれもそばに

きてくれるなと、拒んでいるような……。

なぜか、満身創痍を思わせる花です。

 

別名、ワスレグサ

ギリシャ語で華麗に咲く一日花を意味する学名がついていますが、

咲く時刻は、朝、昼、一昼夜などさまざまだそうです。

 

 

白のブルーファンフラワー

 

ブルーファンフラワーの白花。

クサトベラ科スカエボラ属

半円の5弁花ですが、いくつかが集まって中心部が緑色の

円形を形作り、一つの花のように見えます。

なんだって、こんな中途半端な姿に……。

 

 

 

モナルダ

珍しい姿の花を見ました。

調べてみると、モナルダというらしいのですが、このときは、

花びらの両側が萎んで、ツンと針のように細くなっていました。

 

 

 

和名は、タイマツバナ(松明花)ヤグルマハッカ(矢車薄荷)

真っ赤に燃える様に咲く花、まるでたいまつ(松明)のようだと

いうので、「タイマツバナ」。

「ヤグルマハッカ」は、薄荷(ハッカ)の近縁種の花で、鯉のぼりに

つける矢車に似ていることからつけられたといいます。

一風変わった花だからか、和名も面白い。

 

シソ科ヤグルマハッカ属(モナルダ属)

原産地は、北アメリカ。

開花期は、6月~9月。

 

コエビソウ

舌を出して、アッカンベーしているようなこの奇妙な花。

前出の花ですが、色合いがだいぶ変わっていて、エビの

胴体のような赤い部分に、透明感が出てきたよう。

毒が消されて、浄化されているような……。

 

 

真っ赤なカシワバアジサイ

玄関先に、真っ赤なカシワバアジサイが咲いていました。

秋口ならば、紅葉してというのもありそうですが、梅雨時に、

この色は、びっくり。

ノリウツギも赤くなりますが、葉っぱがちがいますしね。

 

 

 

 

玄関先の男主に、花の名を問われ、

「カシワバアジサイだと思いますが」

というと、

「柏の葉っぱみたいだからだね……」

とニコリ。

「赤のカシワバアジサイは、とってもめずらしいです」

とわたし。