春の花は、突然の様に出現する。
そんな印象を持ちます。
花が咲くと、一瞬で華やぐからでしょうか。
いつも通っている道なのに、M電機の正門にある寒緋桜が咲いて
いることに、昨日、やっと気づきました。
カメラを向けていると、通りすがりの奥さんが声をかけてきます。
「これ、なんという花なの?」
「垂れ下がって咲くのが特徴で、
寒緋桜っていうんです」
「カンヒザクラ?……ほんと、垂れ下がっているわ」
寒緋桜(カンヒザクラ)。
うつむいて下向きに咲く壺型の緋色の桜。
緋色とは、火のような、濃く明るい紅色。
原産地は、中国、台湾、東南アジア。
開花期は、1~3月ごろ。
河津桜と同様、早咲きの桜。
バラ科サクラ属の落葉小高木。
垂れて、すぼんでいて……そう横に広がってはいません。
下から覗くように、花の中をちょっと見たりして……。
花びらが散ることはなく、萼の付いた大きな花ごと、ぽとっと、
落ちます。
河津桜の方は、葉っぱがたくさん出ていて、一角だけ、花が
残っていました。
もう終わりかけています。
3月1日、近所のホームセンター「オリンピック」が、食料品の売り場を
くわえて新装オープン~!
園芸コーナーは、ずいぶん縮小されていました。
狙いをつけていた、ちょっといい感じの花の組み合わせの寄せ植えが
あったのですが、1日、2日と迷っているうちに、昨日行ってみたら、
もう買われていました。
逃した魚はおおきい。
思ったら、すぐ買わないといけませんね。
特に、新装セール中なんですから。
店としては、食料品を入れることで、主婦層を取り込みたいという
狙いがあったのでしょう。
今まで通りでいいのに、と、かつての売り場構成をよしと思うわたし。
いやいや、さらなる発展と生き残りをかけての新装オープンのはず。
大谷選手も長年いたエンジェルスから、ドジャーズに移籍したのです。
人間は次のステージを求めて挑戦していかないと、停滞するのはすぐ……
なんてね。
沈丁花。
シロバナジンチョウゲが、だいぶ開いてきましたよ。
外側が赤紫で、開くと白いウスイロジンチョウゲは、もう360度の玉
かと思うくらい、丸くなっていました。
どちらも、仄かな上品な香り……。
雪柳も、滝のように枝垂れて華麗。
これから、もっと、もっとたくさん、小花をつけていくのでしょう。
そして、もっと低いところには、ルピナスが、春の日差しに
浮かれているように、咲いていました。
花穂を垂直に立ち上げて、鈴なりに花を咲かせるルピナス。
マメ科ハウチワマメ(ルピナス)属。
ラテン語でオオカミを意味する「ルプス」にちなむというのもその一つで、
食欲旺盛なオオカミにたとえて吸肥力が強いことを表しているそうです。
日本では、藤を逆さにしたような咲き姿から「昇り藤」、マメ科の植物で
ウチワのような葉をもっていることから「葉団扇豆(はうちわまめ)」とも
呼ばれます。