「型」と「力」について
空手、柔道、剣道、相撲その他、日本の武道には「型」というものがあります。
例えば空手の「型」を一生懸命練習したからといって、それだけでは実践や試合では使えません。
「型」は先人が実践の動きの中の一部や一場面を誰でもが練習できるように残してくれた尊いもです。
しかし、実際の生きた相手は、練習したその「型」の通りには動いてくれないのです。
ですから、「型」だけ覚えても実践の「力」にはならないということなのです。
日本の英語教育も同じです。
文法や単語という「型」だけ覚えても、その暗記力だけを試す学校のテストは別として、実際に外国人の生の英語を聞いて自分で話すということを何回も体験(実践)しないと英会話の「力」は身につかないのと同じです。
しかし、間違ってはいけません、「型」を覚えることが無駄ではないのです。
熟練してくると相手を「型にはめる」ということが可能になるのですが、これも実践の力のある人ならできるということです。
試合や実践を何回も経験した上で、又は試合や実践を経験しながら「型」を覚えることは意義のあることなのです。
「実践を経験した上で型を練習する。又は、型を覚えながら実践を経験する。」
これは人が何かを身につけるときの共通の原理のように思います。
今日ここで、私が今治の若い人たちにお話ししておきたいことは、何でも「型」だけ覚えて、それだけでその「力」がついたと思ってはいけないということです。
もし、今のあなたがそうなら実際の場面(実践)でその「力」がなくて困ることになります。