勘違いと思い込みを大事に守って、『数分間のエールを』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『数分間のエールを』

【評価】☆☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】ポプリカ

【声】花江夏樹

 

 

【あらすじ】

 MVの制作に熱中する高校生の彼方は、雨の中で歌う女性シンガーに衝撃を受けた。更にその翌日、彼女は新任の英語教師として彼方の間に現われた。

 

 

【感想】

 モノ作りに情熱を捧げる人間の所信表明のようだった。夢に向かって突き進む主人公と、夢から下りようとするシンガーが交錯する物語。質の高いアニメだったと思う。映像も独特で印象的、言葉も真摯で突き刺さるものが多く、楽曲もしっかりと練られたものだった。アニメの進化の早さを感じられる。随所で映像制作の技術を披露しながら、その核にある情熱を響かせる。案外、自分自身に夢を見せ続けることが大事なのかも。