ネットが考古学と重なる、『パスト・ライブス』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『パスト・ライブス』

【評価】☆☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】セリーヌ・ソン

【主演】グレタ・リー

 

 

【あらすじ】

 同じ学校に通う12歳のノラとヘソンはお互いに淡い恋心を抱いていた。しかしノラは、ソウルからカナダへ移住することになり二人は離れ離れとなった。

 

 

【感想】

 12歳のときの初恋を、24歳そして36歳の現在へと繋いでいくラブストーリー。劇的な展開はなく、ありふれた他愛のない会話が続いていく。しかしどういう訳かこの小さな一歩の積み重ねが、思いのほか遠くまで進んでいく。終盤でのジンワリとした響きは、いい映画の証だったと思う。過去の世界は、未来が決めていくものなのかもしれない。