プロレスは哀しい音がする、『アイアンクロー』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『アイアンクロー』

【評価】☆☆☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】ショーン・ダーキン

【主演】ザック・エフロン

 

 

【あらすじ】

 有名なプロレスラーである父親に育てられたケビンは、父親の教えを忠実に守りプロレスラーとして注目を浴びる。そして弟たちも次々とリングに上がり、一家は大きな成功を手に入れた。

 

 

【感想】

 マッチョな肉体と思考を持つ父親と、宗教に傾倒する母親に育てられたマッチョで従順な息子たち。プロレスラー一家として栄光を掴むが、家族の絆の強さはもろさも抱える。理想的な家族が少しずつ崩れていく過程を、丹念にそして切なく見せていく。またプロレスの持つ独特の滑稽さと悲哀が滲んでいた。あの騒々しさと派手派手しさの裏に、人間の弱さが見え隠れする。