標準的なサイコパスを目指して、『ゴールド・ボーイ』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『ゴールド・ボーイ』

【評価】☆☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】金子修介

【主演】岡田将生

 

 

【あらすじ】

 大企業経営者の娘婿である昇は、義父母を殺害して会社の実権を握ろうとした。しかし殺害現場を3人の中学生に動画で撮られてしまい、計画が大きく崩れていく。

 

 

【感想】

 サイコパスを主人公にしたサスペンスで、“ハンニバル”の後継者がその類い希な能力を示そうとする。表の顔と裏の顔、このギャップの大きさがサイコパスの魅力を決定するのかもしれない。映画では無垢な顔と、邪悪な顔の振れ幅を最大限に広げようとしていた。凡人とは違う読みの深さを見せ、悪魔のようなサイコパスの恐さをジンワリと感じさせてくれる。ただ気持ちのいい内容ではなく、勧善懲悪の物語の有り難みを再確認できたりもした。