なるほど水清ければ魚棲まず、『21ブリッジ』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『21ブリッジ』

【評価】☆☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】ブライアン・カーク

【主演】チャドウィック・ボーズマン

 

 

【あらすじ】

 NYでコカイン強奪事件が発生し多数の警官が犠牲となった。刑事のデイビスはマンハッタンの封鎖を決行し、犯人たちの行方を追う。

 

 

【感想】

 タイトな犯罪ドラマで緩む瞬間が全くない。ストーリーは、冷徹で正義感の強い主人公の刑事が犯人を追い詰めるというオーソドックスなサスペンス・アクション。ただ主人公の持つ鋭い洞察力と高い倫理観から、思わず犯人たちに同情したくなる。アクションシーンも見所で、警官も犯人も躊躇することなく発砲する。それでいてリアリティーが損なわれないのはアメリカならでは。映画鑑賞の面からだけ見れば羨ましい環境だが、実際に住んでいる人にとっては困った現実なのかも。銃を恐れて銃に帰依する。どこか宗教にも似ている気がする。