自分を忘れられるのが最高の瞬間、『AWAKE』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『AWAKE』

【評価】☆☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】山田篤宏

【主演】吉沢亮

 

 

【あらすじ】

 プロ棋士になることを夢見ていた英一だったが、その夢は潰えてしまう。そして大学に入学した英一が夢中になったのが、将棋ソフトのプログラミングだった。

 

 

【感想】

 将棋とスポ根ドラマの相性は、なかなかいいのかもしれない。野球やサッカーとなると、リアルを作るのにかなり労力が求められる。ボクシングも役者の負担が大きそう。それに対して将棋だと、役者の表情一本で勝負できる。ギリギリの戦いや絶望感を、盤を挟んだ二人の表情で表現できる。この映画でも、将棋に賭ける主人公の切羽詰まった状況がありありと浮かんでいた。そして将棋ソフトにのめり込んでいく後半、盛り上がっていく熱を感じることが出来た。