<前回までのおさらい>
突如こまきを襲った、社会生活ができなくなるほどの肌トラブル。
半年以上、原因不明だった症状についにくだった診断名は「酒さ様皮膚炎(ステロイド酒さ)」
ようやく治療法がわかる!!と希望が見えたかに思えたこまきに医師は告げた。
「酒さには確立した治療法がありません」
「女性ホルモンが影響しているので自然に治るとしたら70代ころ」
でも、諦めなかった結果いまでは「ふつうより敏感肌」程度まで回復できました。
今回は私の症状緩和に役立ったお薬やコスメをご紹介します。
<注意>
※あくまで、私の場合効果があったものなので、いま現在の症状がひどい方は専門医の指示に従ってください。
酒さの症状のおさらい
酒さは、あまり知られていない病名で、症状から「大人ニキビ」や他の皮膚病のように見えることがあります。
現に、最初に受診した皮ふ科の先生には「乾燥肌」と診断されました。
『MSDマニュアル家庭版』のWebページに症状の解説があったので引用させていただきます。
酒さは顔面と頭皮にのみ生じます。4つの段階に分けられます。
酒さ前駆期(1期):頬と鼻の皮膚が紅潮しますが、通常の期間よりも長く、またチクチクすることがあります。
血管期(2期):皮膚が赤く腫れたように見え、細い血管が表皮のすぐ下に見えます(毛細血管拡張と呼ばれます)。
炎症期(3期):しばしば小さな吹き出物が生じ、少量の膿(膿疱と呼ばれます)を伴うこともあります。
進行期(4期):一部の人では、鼻の周囲の皮膚が厚くなり、赤くなって団鼻子鼻(酒さ鼻)のように見えることもあります。
MSDマニュアル家庭版より引用
私の場合は1~3期までの症状がありました。
発症から徐々に…ではなく、いっきに3期まで悪化してその症状が長く続きました。
皮膚科で処方されたお薬
「酒さ様皮膚炎(ステロイド酒さ)」と診断されて、処方されたのが次のお薬です。
飲み薬
- ビブラマイシン錠50mg
細菌による感染症の治療に用いる薬、1日1錠
- FAD腸溶錠10mgわかもと
ビタミンB2の薬、皮膚炎などを治す 朝夕1錠ずつ
- ビオチン散0.2%フソー 朝夕2包ずつ
湿疹皮膚炎の薬
- ネオメドロールEE軟膏
最近の感染による炎症に用いる薬(目元用)
- スタデルムクリーム5%
皮膚の炎症を抑える薬(顔用)
酒さの発症が原因不明のため、人によって効果があるなしがあると思います。担当医の先生によっても処方するお薬はちがうかも。
結論からいうと、私の場合は効果がありました!
ただ劇的に回復とはならず、半年くらいは服用を続けていました。その間も再発と小康状態を繰り返していましたが、症状が軽減していました。(生理前後は悪化しやすかった)
その後もバーッと症状が出ることもありましたが、お薬を処方してもらうと治まったので、効果があるんだと思っています。
ただ「原因不明、治療法なし」よりは、症状の波はあっても回復の兆しがあるのはメンタル的にずっとラクでした。
効果があったコスメ
処方薬以外で、個人的に試して効果を感じられたのが1つだけありました。
ただし、炎症期(3期)の状態のときは保湿すらムリ。敏感肌用という化粧品もつけた瞬間、ヒリヒリしてダメでした。
基本は、なにもしないでおくしかない状態です。
それでも乾燥しすぎも痛いので『アベンヌウォーター』を少しだけ振りかけていました。いっぱいつけると逆に乾燥するので、ほんとうに少しだけ。
これは、回復に効果があったというよりは、火照りを抑えたい・湿気が欲しいときに使っていました。
何度も言いますが、炎症期(3期)で赤くただれているときは肌の防御力0なので、ヘタに刺激をせずに自分の治癒力を信じてなにもしないほうがいいと思います。(私は途中で、いろいろ試して悪化させたので)
さて、症状が血管期(2期)程度まで治まると、ようやく保湿のための化粧水を使えるようになりました。ただし、まだまだ刺激に弱いので一般的な「敏感肌用」を使っても、飛び上がるくらいにしみます。
そんな中で、見つけたのが日本ドライスキン研究所さんの『URU シェイクモイストミルク』です。
赤ら顔、乾燥肌、敏感肌の方に向けて開発された、完全無添加のコスメです。ミルクとはいうものの実際の使用感はシャバシャバの化粧水ですね。
偶然ネットで見つけて試したところ、しみないだけでなく、肌につけるとスーッとなじみました。常にチリチリ熱かった肌が沈静化する感じ!
ボロボロだったところに薄いバリアが張られたようでした。
110ml(1カ月分)で4,950円なので、安くはないですが試す価値あり!
公式HPから定期購入すると3,960円になるので、赤ら顔や乾燥肌でお悩みの方はお試しいただきたいです。
肌に合えば、しばらく使い続けて欲しい!
私には『URU シェイクモイストミルク』があったようで、だいぶ助かりました。使い続けるうちにもともとのほほの赤味も治まった気がします。2年くらいはリピートしました。
さて、酒さの症状が落ち着てきても肌は敏感なまま。
「美白」「美肌」「アンチエイジング」などの効果が高いモノは、その贅沢成分がかえって刺激に感じます。
たまに「今は症状が落ち着いているし使ってみよう!」と試してみると、やっぱり赤くナッタリヒリヒリしたり。(←懲りずになんども過ちをおかす)
結局は無添加、シンプルなコスメに落ち着きました。
意外と「敏感肌用」っていうのも刺激があるんですよね(-_-;)
「キュ〇ル」や「ミ〇ン」などの敏感肌ブランドよりも、HABAの『Gローション』の方がピリピリしない気がしています。
ほんとはもっと高機能のを使いたいのはやまやまですが、悪化させない方が大事!ということで現在はHABAの『Gローション』を使い続けています。
診断名を知るのが大事
なんにせよ、診断名がわかったからお薬も処方してもらえたし、赤ら顔、乾燥肌、敏感肌で検索して『URU シェイクモイストミルク』までたどり着くことができました。
「乾燥肌」だと思い込んでたら、症状が治まるまでにもっと時間がかかったはずです。
逆に言うと、一番最初の皮膚科を受診したときに酒さの対応をしてくれていたら、こんなに長く悩まなかったかも!とすごく悔しい思いもあります。
でも「酒さ」という病名自体が知られていないので、まだ適切な治療を受けられない人もいるかもしれません。
診断名がついてから、いろいろ調べたところ酒さが発症するまでにいくつも兆候はありました。
次回は、酒さになった私が今だからわかる兆候や、敏感肌を助長させたかもしれないNGケアなどについて紹介したいと思います
つづく
赤ら顔、乾燥肌、酒さの疑いがある人におススメ
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