Thu 240208 大阪天王寺500名の大盛況/明後日は旧暦の正月/旧暦年越し蕎麦 4492回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 240208 大阪天王寺500名の大盛況/明後日は旧暦の正月/旧暦年越し蕎麦 4492回

 昨日まで金沢に滞在していた。昨日の午後に大阪に移動して、今日はこれから神戸の三宮で公開授業がある。2024年に入ってすでに40日、ワタクシは相変わらずマコトに忙しい。

 

 大阪でも「今井先生ですか?」の人々と次から次へと遭遇する。昨日の夕暮れ、大阪地下鉄・四つ橋線「西梅田」の駅に向かっていると、階段を昇ってきた男子が、まるで妖怪にでも出くわしたような驚愕の表情でこちらを見つめてきた。「い、い、い、今井先生ですか?」とおっしゃるのである。

(12月19日、2023年を締めくくる大阪天王寺の会場は、500名の大盛況になった 1)

 

「C組、ウケてましたっ!!」と叫ぶその顔は、30歳前半ぐらいか。「B組も、受けてましたっ!!」と叫び声は続いた。見た目の年齢から判断して、おそらく「ウケていた」「受けていた」という「今井のC組」「今井のB組」は、2010年ごろに収録した旧バージョンであるらしい。

 

 旧バージョンでは、文法中心のC組は「ウケる」もの、読解中心のB組は「受ける」ものだった。前者は90分間を徹底的に笑い、ウケにウケて英語を大好きになってもらうことが主眼。マジメな長文読解に徹する後者・B組のほうは、しっかり受講して本格的長文読解に慣れることが主眼だった。

(12月19日、2023年を締めくくる大阪天王寺の会場は、500名の大盛況になった 2)

 

 受講後の彼の進路について尋ねてみると、「大学卒業後には、芸人になりましたっ!!」とおっしゃる。実名を書くのは遠慮するが、大阪でというより日本で一番有名なお笑い集団Yの一員となり、映像配信を中心にしてお笑い芸人の道を邁進していらっしゃるんだそうである。

 

 そりゃ、2010年ごろ収録のあの「今井のC組」でウケまくっていらっしゃった人なら、大人になってから「芸人の道」を選択なさったのもまた心から頷ける。頑張ってくれたまえ、頑張ってくれたまえ。

 

「マジメに頑張って努力して芸人になる」という姿勢を「矛盾だ」と言って批判する人もいるだろうが、いやいや決して矛盾なんかしていない。そりゃ才能1本で努力もせずにトップ芸人になる人も存在するんだろうが、そんなのちっとも楽しくない。達成感さえないんじゃないか。

 

 ツラい努力を積み重ねて刻苦勉励、いろんな紆余曲折があって艱難辛苦、その後に例えば40代後半、いや50代を過ぎ60代に接近してから花を咲かせる、そういうのもまた素晴らしい芸人の一生だと信じてやまない。

(12月19日、2023年を締めくくる大阪天王寺の会場は、500名の大盛況になった 3)

 

 さて、今日は2月8日、明後日は2月10日である。今年の旧正月は明日2月10日だから、明日2月9日は「旧暦の大晦日」なのである。もし旧暦なら、明日の昼には宝くじの抽選があり、紅白歌合戦が始まって、「ゆく年くる年」まであと1日半もない。除夜の鐘の準備も進む頃だ。

 

 だとすれば諸君、「今井君の正月は旧暦だ!!」と豪語するこの今井ブログも(Mon 240108 ゼロの焦点/今井君の正月は、旧暦だ!!/滋賀北部・木ノ本への旅 4479回)、そろそろ2023年の記録を締めくくって年越し蕎麦をすすり、めでたく2024年の「新年あけましておめでとうございます」を言いたいじゃないか。

(大阪天王寺会場は「あべのハルカス」上層階。マリオットホテルのロビーで時間が来るのを待った 1)

 

 1216日に大阪・天満橋で500人の大盛況に心から感謝し、真昼の単独祝勝会を難波地下街「おか長」で盛大に催したワタクシは、その夜はそのまま大阪に滞在して、翌17日のヒコーキで北海道函館に飛んだ(Mon 231218 猛吹雪の函館へ/ヒコーキ弁当と着陸成功/函館エピソードさまざま 4468回)。

 

「なんで函館?」であるが、これだけ忙しいスケジュールの間を縫って、仕事でも講演会でも公開授業でも何でもない、「ただ単に遊びに行っただけ」と言うのだから恐れ入る。

 

 しかも1217日から18日の北日本は大荒れ。例の「爆弾低気圧」が日本海で急激に発達し、函館空港付近は吹雪というか暴風雪というか、一時は視界がほとんどなくなるレベルに達して、ヒコーキはなかなか着陸できず、何度も津軽海峡上空で旋回を繰り返した。

(あべのハルカスから、通天閣を望む。「空に火がつく通天閣」と昭和前期の大阪人は胸を張った)

 

 その辺の詳細な描写については、上に貼り付けた記事をポチッとするなりタップするなりして読んでいただくとして、いやはや降り立った函館はマコトに楽しかった。

 

 吹雪の中、雪道を慎重に歩いてたどり着いた寿司カウンターに長時間居座り、長かった2023年を振り返ってニンマリ、「今年もまた見事に生き抜いたな」と思わず声に出してシンミリ、こういう夕暮れは素直にジンワリ心に染みる。

 

 翌18日には函館から大阪にトンボがえりをして、1219日の講演会の準備に励んだ。16日が天満橋、19日が天王寺、テンテン何だか紛らわしいけれども、19日の天王寺もまた500人の大盛況であって、しかも会場がニクイじゃないか、大阪の誇る超高層ビル「あべのハルカス」上層階だというのである。

(大阪天王寺会場は「あべのハルカス」上層階。マリオットホテルのロビーで時間が来るのを待った 3)

 

 まさに2023年を締めくくるのに相応しい大盛況とロケーション。実はこのあと東京の池袋に戻って100+αの公開授業があるけれども、「西向くサムライ」に徹したこの1年の締めくくりとするには、やっぱり19日の天王寺が相応しい。

 

 本日前半の写真3枚が、天王寺会場パンパンの様子である。コロナ以来、なかなかこんなに会場がパンパン膨れあがることはなかった。大盛況大好き、祝勝会大好き、懇親会ほど好きなものは考えられない今井君としては、丸3年、というより丸4年、寂しい寂しい日々がいつ果てるともなく続いたのである。

(大阪心斎橋の老舗中華料理店「大成閣」。ワタクシはここで前夜祭を満喫した 1)

 

 ホントは、この3枚を掲載することに躊躇もあったのである。コロナは、まだ決して終わっていない。インフルエンザも流行中。その状況で500名パンパンにして手放しで大喜びだなんて、さぞかし眉を顰めるオカタもいらっしゃるだろう。

 

 しかしどの会場も、決してイヤがる生徒諸君を無理やり「動員」してカキ集めたのではない。生徒諸君どころか、保護者の皆さまもみんな「どうしてもあの今井サンの話を聴きに行きたい」と、熱いモチベーションを居抱いて会場に集まってくれたのだ。

 

 だって諸君、すでに保護者の世代も、今井君のモト生徒の世代。かつて随筆家・内田百閒は「教え子」という言葉を嫌い、「そんなデレデレした関係はイヤだ」と言って、法政大学でドイツ語を教えた元生徒について「学生」「学生たち」という呼び方に固執した。今井君は今井君で「教え子」ではなく「モト生徒」に固執したいのである。

 

 その「モト生徒」であるが、すでに40歳代から20歳代まで、マコトに幅広く存在する。40歳代後半なら駿台か河合塾。40歳代中盤から30歳代後半なら代々木ゼミナール。30歳代中盤から20歳代なら東進。この間の京都大生も、昨日の西梅田の芸人さんも、そういうモト生徒世代なのである。

(大阪心斎橋の老舗中華料理店「大成閣」。ワタクシはここで前夜祭を満喫した 2)

 

 だから、天満橋でも天王寺でも、名目上は「保護者」ということになってはいるが、保護者には「モト生徒」が驚くほど多く含まれていて、会場は保護者の皆さんの熱いニコニコ顔で溢れている。あの懐かしい今井が、20年前や25年前と同じ語り口調で、熱い今井ブシを展開するのを待ち受けていらっしゃるのである。

 

 いやはや、途中で辞めずにやり続けてきてホントによかった。情けないことだが、ギュッと胸が熱くなる瞬間だ。ワタクシ自身、20歳代終盤から30歳代初期にかけては、他にやりたいことがキチンとあって、予備校講師はそれが実現するまでの短い途中下車と考えて始めたことだった。

(翌日、久しぶりの東京に帰る。銀座ライオンの黒ビール「ブーツグラス」で1年の労を自らねぎらった)

 

 それが諸君、目の前には保護者として元生徒たちが溢れ、街を歩けば東京でも京都でも大阪でも神戸でも、博多でも広島でも札幌でも名古屋でも、「お、今井サンだ」の絶叫やら笑顔やらが絶えない。こりゃ間違いなくスンバラシイことである。

 

 もちろん、2023年を締めくくる天王寺講演会の後も、公式の祝勝会はナシ。ワタクシは事前に心斎橋の老舗中華料理店「大成閣」で単独前夜祭を実施、大好きな豪華版♡春巻きやら何やらで胃袋を満足させてから「あべのハルカス」の会場に足を運んだ。

 

 19時開始、2030分終了。締めくくりの講演会でも、延長は一切ナシ。キチンと時間厳守して、モト生徒も多く含まれるであろう大観衆というか大聴衆の熱い拍手を背に、静かに会場を後にした。

(年越し蕎麦は、12月20日、新大阪駅「そじ坊」にて。こういう地味な年越し蕎麦も悪くない)

 

 ところが諸君、その夜の単独祝勝会について、記憶がマコトに曖昧なのである。どこのどんな店に行って、何を飲み何を貪ったか、すぐには思い出せない。

 

 飲み屋のベテランのようでいて、ワタクシのレパートリーはそんなに広くない。天王寺なら名店「明治屋」、難波ならこれもまた名店「山三」か「おか長」、谷町6丁目だったか9丁目だったか、燗酒の旨い「燗の美穂」。それ以外は行き当たりばったり、適当に目についたお店に予約なしで闖入する。

 

 2023年の締めくくりに、どこの店を選んだのだったか、なかなか思い出せなくて困惑したが、ああそうだった&そうだった、ワタクシとしてはマコトに珍しく、梅田の1つ隣の駅「福島」の駅前で、ごく普通の焼き鳥屋に入ったのだった。

 

 焼き鳥屋で1時間ほど過ごした後は、日付が変わるまで路地の奥の雰囲気のいいバーに座り、ストレートのウィスキー数杯と、大好きなカクテル「バンブー」をいただいた。いやはや2023年、言うまでもなく素晴らしい1年であり、素晴らしい締めくくりになった。

 

 さあ、繰り返すが明日は「旧暦の大晦日」だ。まもなく旧暦のお正月がやってくる。お祝いの準備はいいか。除夜の鐘の準備はいいか。ほれ、空耳でも何でもいい、除夜の鐘がシンミリ、はるか彼方から聞こえてくるじゃないか。

 

1E(Cd) Maazel & Wiener:TCHAIKOVSKY/SUITE No.3  R.STRAUSS/TOD UND VERKLÄRUNG

2E(Cd) Dorati & Washington D.C.:TCHAIKOVSKY/SYMPHONY No.4

3E(Cd) Barenboim & Chicago:TCHAIKOVSKY/SYMPHONY No.5

4E(Cd) Gergiev & Kirov:TCHAIKOVSKY/SYMPHONY No.6

5E(Cd) Ricci:TCHAIKOVSKY/VIONLIN CONCERTO・PAGANINI/CAPRICES

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