Wed 230712 無事に長崎から広島へ/ふみきゅん/ひろきゅん/大牟田の大盛況 4409回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 230712 無事に長崎から広島へ/ふみきゅん/ひろきゅん/大牟田の大盛況 4409回

 読者諸君に心配をかけてはいけないので、「7月11日、長崎から広島への移動は無事にできました」と、まずそれだけはキチンと伝えておきたい。

 

 一昨日の九州の大雨で、長崎から広島への鉄道ルートは次々とダウン。九州新幹線と山陽新幹線は早々と「運転見合わせ」に追い込まれ、在来線の長崎本線と鹿児島本線も、久留米・佐賀・鳥栖あたりの大雨でストップ。この時点で長崎から広島へは「ヒコーキで東京羽田経由」ぐらいしか考えられなくなった。

 

 しかし一昨日の夕暮れから少しずつ雨が弱くなり、昨日はもうすっかり夏空。前日の豪雨がウソのように晴れあがって、鉄道の方もやっぱり前日のことがウソだったみたいに、マコトに平然と通常運転に戻った。

 

 ずいぶん心配して、実は広島での滞在先も変更したりしたのだったが、長崎から武雄温泉までの西九州新幹線、武雄温泉から博多までの在来線特急「リレーつばめ」、博多から広島までの山陽新幹線、すべて1分の遅れもなく、定刻で広島に到着することができた。

  (博多は今や「祇園山笠」一色、熱く盛り上がっている)

 

 しかしそれでも、小倉あたりでは突如として滝のような豪雨。関門海峡をぬけて山口県に入っても、新山口や徳山付近でまた豪雨、すぐ近くの山も水墨画のようにけむって、思わずワタクシは「八大龍王、雨やめたまえ」と天に祈った。

 

「何だそりゃ?」であるが、これは源実朝のお歌。「時により 過ぐれば民の嘆きなり 八大竜王 雨やめたまへ」。このブログでも何度も繰り返し引用している。

Wed 160713 セイバンは西播/源実朝と八大竜王/姫路の大盛況/常に驚異的な継続率

Mon 170612 台風3号/八大竜王/東京駅から常磐線に乗る/日立227名の大盛況

 

 ということは諸君、この10年ずっとこの時期に「線状降水帯」に襲われ、かつては「集中豪雨」というソフトな用語で済まされていた梅雨末期の雨が、ワンランクもツーランクも強烈なものになり、小結は大関に成長、関脇は横綱に昇進、強烈な雨の張り手がビシビシ日本人の両頰を打ちまくって今日に至るわけだ。

(博多駅前「ホテル日航」にて。世界水泳のディスプレーであるらしい)

 

 そんなことを思いながら、長崎から3時間かけて広島に到着。何の気なしに土産物屋を除くと、なにしろ広島は現職総理大臣の地元である。「岸田首相のお顔が描かれたドラヤキ」と言ふ恐るべきものが売られている。

 

 名づけて「広島ふみきゅん焼き」。諸君、この命名をよく味わってくれたまえ。「ふみきゅん」だ。「ふみきち」でも「ふみきょん」でも「ふみのすけ」でも「ふみきゃん」でも、どの選択肢でもいいところ、発売元が選択したのは「ふみきゅん」。岸田文雄どんに「きゅん♡となりなさい」、そういう意味合いなんだろうか。

 

 その「発売元」は広島県呉市にある「御菓子処 蜜屋」。食べログの点数は3.44、なかなかの高評価であって、やっぱり「岸田首相にきゅん♡きゅん♡」ということらしい。マコトに暢気なものである。

(博多駅前にも、京都のお菓子。フルーツ大福の花盛りだった)

 

「ふみきゅん」のお隣には、「ひろし」「ゆかり」のTシャツもズラリ。「ひろし」も「ゆかり」も広島名物のふりかけであって、あんまり人気が高いから、ふりかけデザインのTシャツも売り出された。

 

 ワタクシも、昭和の世の中に溢れた「ひろし」の一人。昭和後半の男子は、とにかく何でもかんでも「ひろし」。クラスの男子の半分以上が「ひろし」。どこもかしこもヒロシだらけで、その勢いはタローやイチローやカズオやアキオをはるかに上回った。

 

 しかしだからと言って、令和5年の広島、21世紀も中盤に入ろうとするデジタル時代の広島で、「ひろし」のTシャツが「ゆかり」のTシャツと、肩を並べて売られているのは困るのだ。

  (久しぶりの「博多 華味鳥」。水炊きで単独祝勝会 1)

 

 だって諸君、今や「今井先生ですか?」の嵐。どこを歩いていても「今井宏先生ですか?」「あ、今井宏先生だ!!」「今井宏じゃん?」「ぜったい今井宏だ」「うぉ、本物の今井宏が歩いてる」という異様な世界なのだ。

 

「フルネームでびっくりされる」というのは諸君、やっぱりなかなか強烈な体験だ。一応ワタクシは慣れっこになっているけれども、「今井だ!!」ではなく「今井宏だ!!」とフルネームで驚かれるのは、思わず周囲の視線を意識してしまう。

 

 だって、指名手配犯のポスターだって「おい、○池!!」とか「おい、小○!!」であって、「おい、小池○一!!」ではなかった。

 

 フルネームで「お、今井宏だ!!」、長崎や博多や広島で、次々と若者たちや中年の男女が今井の存在に気づき、みんなで「ウソだろ」「ウソだろ」「何でこんなところにいんの?」と絶叫しあう様子は、いやはや嬉しいやら切ないやら、「ふみきゅん」ならぬ「ひろきゅん」状態。さすがに少し疲労を感じる。

  (久しぶりの「博多 華味鳥」。水炊きで単独祝勝会 2)

 

 さて、7月7日のひろきゅん♡は、福岡県大牟田で公開授業。出席者約190名。あと少しで200名に届くところだったが、大牟田もやっぱり線状降水帯の影響を受けて、来る日も来る日も激しい雨に襲われている。そうカンタンに高校生で超満員になるような状況ではない。

 

 しかし驚いたことに、7月7日の夕暮れだけ、なぜか大牟田はスカッと爽やかな青空が広がり、風も爽やかな公開授業日和。使用したテキスト「D」は少し難しすぎたかもしれないが、大牟田高や柳川伝習館高、地元の名門校に通う優秀な諸君がズラリと勢揃いしてくれた。

 

 痛感するのだが、ワタクシのイベントに参加する生徒諸君は、この20年でホントに優秀になった。思えば東進に移籍して今年で19年目。19年前の公開授業は、冒頭で「今日は全部が雑談です」と言い放ち、ウソでも何でもなく90分全てを雑談で通した。それが生徒たちの期待と100%合致していたのである。

  (久しぶりの「博多 華味鳥」。水炊きで単独祝勝会 3)

 

 しかし今や、「全部が雑談です」なんてのは論外。もちろん生徒諸君はみんなすこぶる優しいから、「全部が雑談」であってもイヤな顔1つしないで最後まで聴いてくれるけれども、ステージの上からでも「どうやら期待されているのは、雑談ではないな」とハッキリ感じとれるのである。

 

 事前に用意したテキストも、「D」は旧帝大系、「E」は京都大学、「F」は東京大学。このレベルの長文1問をカンペキに解説すれば、それだけで75分から80分はかかるから、雑談の余地なんかほとんどなくなる。

 

 しかしそういう「9割以上が授業」「雑談や笑いは1割以下」という構成にしても、受講生諸君は驚くほど深い満足の表情を示してくれる。もっとたっぷり雑談の入るテキスト「A」「B」「C」、この3つにはなかなかお呼びがかからない。

 

 もちろん、一抹の寂しさは感じる。90年代後半の代ゼミ、90年代前半の駿台、もちろん同時期の河合塾でも、爆笑に次ぐ爆笑、笑いすぎて涙が溢れるほどの大爆笑、それが20秒に1回の頻度で湧きおこった予備校の教室は、今でもワタクシの理想の姿なのだ。

  (久しぶりの「博多 華味鳥」。水炊きで単独祝勝会 4)

 

 しかしまあ、要するに時代が変わったのである。予備校の授業に大爆笑の連続を求めるより、何よりも知的好奇心の満足を要求する。そういう生徒諸君が、200名単位で目の前の会場をパンパンの満員にしてくれるのも、また素晴らしいことじゃないか。

 

 というわけで博多の今井君は、大牟田の単独祝勝会を「博多 華味鳥」で開催することにする。東進に移籍してきて19年、博多での懇親会は多くの場合この「華味鳥」で水炊き鍋を囲んだが、コロナ以来一度も訪問したことのなかった博多・祇園の「華味鳥」、単独はさすがに寂しいが、懐かしいことこの上なかった。

 

1E(Cd) Barenboim & Chicago:SCHUMANN/4 SYMPHONIEN 2/2

2E(Cd) Barenboim:MENDELSSOHN/LIEDER OHNE WORTE 1/2

3E(Cd) Barenboim:MENDELSSOHN/LIEDER OHNE WORTE 2/2

4E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/SYMPHONY No.3, No.5 & No.8 

5E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/SYMPHONY No.9

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