Wed 160713 セイバンは西播/源実朝と八大竜王/姫路の大盛況/常に驚異的な継続率 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 160713 セイバンは西播/源実朝と八大竜王/姫路の大盛況/常に驚異的な継続率

 ランドセルの会社「セイバン」について、諸君もある程度は知っているはずだ。「背筋、ピーン!!」のキャッチフレーズで有名、体操のオニーサン♡佐藤弘道どんの出演する「天使のはね」のCMを見たことないというヒトは、よほどのテレビぎらいに違いない。

 若い読者の中には、
「僕のランドセルもセイバンでした」
「ワタシもセイバンでした」
という人も少なくないだろう。

「だから今でも背筋がピーンです」
「あのころは背中に天使のはねが生えてたもんです」
「しかし今はすっかり悪魔みたいな悪い男に成長しましたよ♨」
「あーら、アタシは小悪魔よ。うーふふふふー♡」
サザエさんモドキのそういう昭和な言葉遣いで、ニコニコ微笑むフシギちゃん♡だっているかもしれない。

 しかし諸君、じゃあその「セイバン」という会社名がどこから来ているのか、ご存知か? 「カバンを製造する」から「製カバン」、それを短縮して「セイバン」。その側面ももちろん存在する。

 しかしより正確には、セイバンとは本社発祥の地「西播」をカタカナ書きにしたものなのだ。兵庫県は「播磨国風土記」で有名な播磨の国。今井君の大好きな日本酒に「奥播磨」というブランドがあるけれども、播磨の国の西側を「西播磨」と呼び、それを縮めて「西播地方」と呼ぶわけだ。
姫路1
(盛り上がるサトイモ @ 姫路)

 いま今井君が降り立った姫路は、西播磨の中心都市。数年前のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」を覚えているかね? 姫路は主人公♡黒田官兵衛の出発点であって、もちろん世界遺産 ☞ 白鷺城の勇姿は、日本人なら知らぬ者はない(はずだ)。

 姫路は猛暑の街でもある。「猛暑」と言って思い浮かぶのは、群馬県館林・埼玉県熊谷・岐阜県多治見の3大猛暑都市であるけれども、今井君の経験を述べさせていただけば、姫路は上記3大都市に勝るとも劣らぬ猛暑の日々が続く。

 猛暑の夕暮れには、激しい夕立も襲ってくる。南は瀬戸内海、北は中国山地の山々が迫る。この地形の影響なのか、夕立も雷も激烈であって、いったん悪天候になれば「今井の公開授業」などという吹けば飛ぶよなイベントは、たちまち中止に追い込まれかねない。

 だから、姫路に旅立つときはいつでもビクビクものなのだ。自分で言うのもおかしな話だが、今井の公開授業は効果テキメン ☞ バツグンの継続率を誇る。カンフル剤というか、点滴というかユンケルというか、どんな校舎でも秒速充電、パワー全開につなげることでマコトに評判が高い。

 なのに「夏のゲリラ豪雨で中止」なんてことになったら、申し訳ないというか残念というか、意地でもそんなことになってほしくない。「八大竜王 雨やめたまえ」と、天に伏し&地に伏して祈る気持ちである。
姫路2
(姫路の大盛況 1)

「センセー、何ですか、その『八大竜王』とか何とか言うのは?」と尋ねる諸君。もっともっと古文を勉強したまえ。ウルトラ先生の古文の名講義にキチンと耳を傾けたまえ。八大竜王については、鎌倉3代将軍♡源実朝が「金槐和歌集」に以下の歌を残している。

  時により 過ぐれば民の 嘆きなり
  八大竜王 雨やめたまへ

 確かに雨はありがたいですが、過度に雨を降らせれば民の嘆きになります。そんなに雨を降らせないでくんなまし。そういう趣旨である。

 八大竜王とは、仏法を守護する竜族の8王のこと。「天竜八部衆」に属し、法華経の中にも登場、諸天&諸菩薩とともにオシャカさまの教えに耳を傾ける。眷属の竜は「その数、幾千万億に達する」と言われる。「おお、スゲー」「スケールが違いますな」な世界である。

 そこで諸君、かく言う今井君も姫路に到着するや否や、1000年昔の源実朝どんにならって「公開授業 中止になれば 生徒の嘆きなり」「八大竜王 雨やめたまへ」とひたすら祈ることにした。西播磨、白鷺城の西方の空に、まさにその八大竜王がトグロを巻いたような、怪しい黒雲が横たわっていた。
姫路3
(盛り上がりすぎて宴会で嫌われるタイプのオジサマの図。ただし諸君、見かけとは裏腹、生徒の盛り上がりにはホンモノの「超」や「ウルトラ」がつく)

 その祈りが通じたのか、やがて黒雲はまさに「雲散霧消」の態。到着1時間後には、あれれ、すっかり明るい夕暮れになった。夢のような大喝采とともにステージに上がると、出席者は360名。素晴らしい。全く素晴らしい。やっぱり、公開授業はこうじゃなくちゃいかんね。

 こうなると、大爆笑のレベルはワンランクもツーランクもアップ。今井君の話にギュッと聴き入る集中の雰囲気も濃厚&濃密であって、講師としてこんなに嬉しい90分は、他にありえないぐらいである。

 笑いがあんまり激烈すぎるので、「ホンの少しだけ、セーブしませんか」と呼びかけるほどの盛り上がり。それにも関わらず集中力はバツグンであって、「メモを取りまくろう」「目標はノート10ページ分」というワタクシの呼びかけを、ほとんどの生徒が実現できていたようである。

 出席していた保護者の皆様も、そういう生徒諸君の様子を眺めてマコトに満足気。生徒以上の大爆笑で、「笑いすぎて腹筋が千切れそう」「お願いだ、もうヤメてくれ」「これって奇跡なんじゃないか」と、トロトロした涙目をこちらに向けるオジサマもいらっしゃった。
姫路4
(姫路の大盛況 2)

  時により 過ぐれば出席者の 腹筋が心配なり
  イマイ竜王 大爆笑やめたまへ

 ま、そういうレベルであるが、イマイ竜王に手加減はありえない。何しろ100名を超える外部生も出席しているのだ。他の塾や予備校に通っているのがどれほど大きな損失か、それを骨の髄まで痛感させる迫力で90分、語りに語り、語り尽くした感がある。

 あれほどの熱演で、もしもこちらを向く気がないなら、要するに最初から進歩の全てを拒絶しているにすぎない。進歩や前進を志向する者が、あれほど明快な論理を聞き、あれほど激烈な爆笑に加わったなら、ともに進もうとしないはずはないと信じる。

 だからワタクシは、「サイン会」などというイベントには決して持ち込まない。勝負は90分。与えられた時間内で、聞いていた者を100%の決意に導けないのでは、超ベテランの名に値しない。

 受験生たちはみんな、制限時間内で問題を解ききらなきゃいけない。それなのに、講師ともあろう者が「サイン会」の類いの場外乱闘や延長戦に持ち込むダラしない姿勢を見せたんじゃ、決して生徒のためにならないはずだ。
suica
(東京のタクシーに登場したネクタイSuica君。ピングーサイドからクレームが来ないのかね?)

 ま、そういうことであって、90分の公開授業を終えた今井クマ助は、直ちに懇親会場へ。和食の店「らくだ」で、「奥播磨」「米のささやき」「獺祭」など、旨い日本酒をナンボでもクイクイ楽しんだのであった。

 ただし諸君、宿泊しているホテルは大阪梅田である。姫路からの最終電車は23時17分。関西には韋駄天なみの猛スピードで走りまくる「新快速」というシロモノがあって、姫路から大阪駅まで1時間ちょいでたどり着く。

 大阪着0時23分。ホテルで一息ついていたら、何だか無性に腹が減ってきた。ルームサービスで「クラブサンドイッチ」を注文。ボクチンはこのホテルでは全てのドリンクが無料になるステイタスなので、ワイン、日本酒、シャンパンまで全て飲みまくり、スンバラシイ大阪の夜は静かに更けていった。

1E(Cd) Jarvi & Goteborg:GRIEG/PEER GYNT 1/2
2E(Cd) Jarvi & Goteborg:GRIEG/PEER GYNT 2/2
3E(Cd) Lanchbery & The Philharmonia:MUSIC OF KETELBEY
4E(Cd) Lazarev & Bolshoi:KHACHATURIAN/ORCHESTRAL WORKS
5E(Cd) John Coltrane:IMPRESSIONS
total m65 y1155 d18860