Mon 210412 山賊・眼鏡バージョン/やりたいことは(アドリア海岸探険記31)4026回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Mon 210412 山賊・眼鏡バージョン/やりたいことは(アドリア海岸探険記31)4026回

 これほど完璧な準備完了状況になっていると、やりたいことがナンボでも湧いてくる(スミマセン、昨日の続きです)。このレベルでの「スタンバイOK♡」「We are go!!」な感じには、滅多なことではなれないものである。

 

 なお、「We are go!!って、文法的には正しいのですか?」という質問がよくあるが、少なくともハリウッドの映画にはいくらでも登場する。

 

 例えば「アポロ13」。ロケット打ち上げが近づいて、いよいよ秒読み段階に入る場面なんかで、ヒューストン宇宙センターの担当者たち1人1人が「OK」という意味で「We are go!!」を連発する。

 

 正確には「We are “Go”」と引用符をつけたほうがいいのかもしれない。”Go”なら、例えば”Green”ないし”Ready”でもいいはずだ。しかし諸君、やっぱり「We are go♡」と笑顔で親指を立ててみせる仕草はさすがにカッコいい。

 

 ワタクシがやりたくて仕方がないのが、3年ぶりの夏の河口湖合宿復帰である。しかし情勢は、我に利あらず。コロナ変異株の感染がどんどん広まって「まん防」だの3たび「緊急事態宣言」の危機に瀕してるんじゃ、3000人も4000人もが一堂に集まって、10日にわたって昼夜を問わず大きな声で音読なんてのは、なかなか許してもらえそうにない。

(2020年、3ヶ月お部屋にこもった山賊サトイモ。今日は眼鏡バージョンとする)

 

 もしも「ダメ」と決まるようだったら、例年夏季合宿を実施してきた7月下旬あたりから、ブロックごとに「高3生向けの公開授業」などという企画はどうだろう。

 

 どうですかねえ、1会場につき1日で90分授業×4コマ。または×5コマ。換気にマスクにディスタンスを徹底すれば、各会場150名ぐらいで実施できないものか。

 

 ワタクシは、代ゼミに在籍した8年間、「90分 ×5」の夏期講習を1日でやってしまう激しい企画を何度もこなした。普段は出講していなかった代ゼミ校舎で、朝9時開始、終了17時。普通なら1日に90分ずつ5日かけて授業するテキストを、1日ぶっ通し、一気に終了するスタイルである。

 

 朝のうち「今日は1日やりぬくぞ!!」と張り切っていた講師も生徒も、午後3時が近づく頃にはもうお互いヘロヘロ。しかし午後5時、テキストの最後の問題を解き終えると、「よくやったよね♡」「ホントに頑張ったよね♡」と、お互いの健闘を熱く讃えあった。

 

 記憶にあるのは広島・岡山・柏・仙台・神戸・京都・大阪・大阪南。代ゼミはほとんどどこも校舎を閉じてしまったし、いまや不動産管理会社TKPの看板に変わったりしているが、20年近く経過しても忘れられない強烈な思ひ出ができた。「90分 ×5コマで一気」という夏の1日の迫力は、合宿に勝るとも劣らなかった。

 

 もちろん、あれは代ゼミ時代だ。もう20年近く昔のことだ。ワタクシも年をとったし、生徒諸君もすっかり世代が変わって、あの頃の生徒たちほどのド根性はなくなってしまったかもしれない。

 

 しかしワタクシは、3年前までの河口湖合宿の強烈な熱気があまりに懐かしい。入試6ヶ月前の受験生諸君と、1日で一気に90分 ×5コマみたいな舞台があれば、いつでもどこでも飛んでいく。

 

 いや、もちろんそんな乱暴な企画、誰も実際にはしてくれないだろうし、たとえ企画しても、間違いなくボツになる。時代は変わったのだ。今やYouTubersの皆さまが羨ましいぐらいだ。

(ミュンヘン「ラーツケラー」の焼きソーセージ12本セット。ワタクシの大好物だ)

 

 もう1つやりたいのが、「ポスト・共通テスト」の検討だ。共通テストは始まったばかりだが、いやはや評判は芳しくない。7年前とか8年前とか、「センター試験に代わる新しい試験制度の導入」が検討された頃の熱気は、いったいどこに行っちゃたんだ?

 

 ワタクシの過去のブログを読んでいただければハッキリ分かっていただけることだが、今井はずっと昔から「共通テスト」に懐疑的。名前が変わるだけのこと。大山鳴動&ネズミ1匹ではないのか、どうせ変わるのは名称だけのことじゃないのか、そう言い続けてきた。

 

 民間テストの実施はナシ。記述式の導入もナシ。「頓挫」とまでは酷評しないにしても、東大1次・共通一次・センター試験・共通テスト、半世紀をはるかに超えて綿々と続いてきた「一次試験」の系譜を、結局そのまま踏襲したに過ぎない。

 

 ジリ貧の現状を打破するような試験制度は、おそらくこのままでは望み薄。今井君は完璧に無力なイチ民間人ではあるが、少なくとも予備校の世界の大ベテランであり、この半世紀の大学入試を、他の専門家では得られない独特の視点から観察してきた。有益かもしれない発想なら、それこそフツフツと湧き上がってくる。

 

 そもそも諸君、ホンの5年前まで、「新テストは、科目横断型で」などというバカバカしい議論が有力だった。朝日新聞なんかでも「科目横断型」をプラスに捉えて教育欄の記事が書かれ、有名予備校「どうすんだい?」や「Pretty塾」(ともに仮名でございます)が作成した科目横断型の試作問題まで紹介されていた。

 

 どういう試作問題かというに、「失笑を禁じ得ない」というか「噴飯もの」というか、2015年当時のワタクシのブログを2本貼っておくから、ヒマな人はぜひ読んで、当時を懐かしんでいただきたい。

 

Sun 150125 道後の湯けむり 科目横断型に賛成できない OA日時とYouTubeのこと

 「Mon 150126 三重県津の大盛況 科目横断型入試② 記憶をたどれば やはり心配だ

 

(ラーツケラーのプレッツェル。これまた大好物だが、酔ったせいか、カメラがまともに操作できない)

 

 つまり、新・共通テスト実施の5年前までは、いわゆる専門家も、かつて「3大予備校」と呼ばれた代表的な教育産業の皆さまも、あまり真剣に大学入試のことを考えていらっしゃらなかったのだ。

 

 それは今も同じこと。「受験テクニックは使えません」「テクニックでは通用しないんです」だったはずの共通テストだって、すでに各設問に対するテクニック的なものが続々と登場。すばしこい予備校講師と、すばしこい都会の受験生諸君は、まさにこの瞬間にも新しいテクニックを発見し、得々と周囲に広めていらっしゃる。

 

 テクニックの通用しない理想的な試験を作るのには、せめて10年スパン、できれば20年スパンでの奮闘努力が必要。実施5年前から慌てて作成した付け焼き刃じゃ、それこそ「通用しない」のであって、実施からわずか3ヶ月、テクニックの通用してしまうスキがナンボでも見つかり続けている。

 

 だから、20年後を見据えた次世代の共通テストに関する議論が、今すぐ始められていい。制度を一度に大きく変更して今回のような混乱を招くのではなく、1科目1科目、科目ごとに1つ1つの設問を丹念に検討を重ね、1歩ずつ変えて行けばいい。

 

 1歩ずつ、1歩ずつ。それをたゆまず20年続けて、気がついたら理想のテストが出来上がっているというのが、まさに理想的なのである。実はセンター試験こそ、その「1歩ずつたゆまぬ進化を続けた試験」だったのだが、マスメディアはなかなかその点を指摘してくれないのだ。

(2019年9月、ミュンヘン市庁舎の勇姿を仰ぐ。まさに「またいつかはと心細し」である)

 

 さて、ミュンヘンでのオマケ1日が追加された「アドリア海岸探検記」であったが、2019年9月10日の「ラーツケラー」の宵で、長い旅の幕を閉じることになった。

 

 午後4時の居酒屋は、70歳代前半ぐらいのオジーチャン&オバーチャンばかり。ま、それもいいじゃないか。プレッツェル、焼きソーセージ、グヤーシュスープで満腹。ビールと安いワインでさすがの今井も酔っ払った。

 

 やがて始まったアコーディオン演奏に、ジーチャン&バーチャンが声を合わせて大合唱。南イタリアも楽しかったが、やっぱりドイツも素晴らしい。2019年12月のウィーンの旅が、これでまた大いに楽しみになった。

 

 ラーツケラーには18時までいて、ミュンヘン空港に着いたのが19時。予約しておいた空港行き「ルフトハンザバス」が待てど暮らせどやってくなくて、結局ミュンヘン中央駅から空港までタクシーを利用した。ヒコーキは満員、前日の便が欠航になったわけだから、前日乗れなかった人がほぼ全員このヒコーキに振り替えたのである。

(ミュンヘン市庁舎の仕掛け時計。これも「またいつかはと心細し」。2022年には何とか再会を果たしたい)

 

 翌9月1115時半、羽田に到着。ずっとパスタ、タコ&イカ、スイカ&メロン、そういう食事が2週間続いた後だから、何が何でもカレーかトンカツが食べたい。ミュンヘンからの直通便11時間、ヒコーキの中でカツカレーの夢を見るほどだった。

 

 さっそく羽田空港国際線ターミナルの4階に駆け上がり、すっかり馴染みのトンカツ屋に駆け込んで、息を切らしながら「ヒレカツ定食・松!!」「日本酒も1本!!」と叫んだ。

 

 ヒレカツを思い切り貪るために、ヒコーキの中の2回の食事はどちらも「必要ありません」とお断りして国際線CAの皆さまを寂しがらせた。旅が終わるのは悲しいが、ヒレカツは意地でも一番大っきなヤツ。今井君とは、そういう日本一食いしん坊な生き物の一員なのである。

 

1E(Cd) Bernstein & New YorkBIZETSYMPHONY No.1 & OFFENBACHGAÎTÉPARISIENNE

2E(Cd) Prunyi & FalvaiSCRIABINSYMPHONY No.3 “LE DIVIN POÈME”

3E(Cd) KnallBRUNNERMARKUS PASSION 1/2

4E(Cd) Akiko SuwanaiINTERMEZZO

D(DMv) SENSO

10DPl)4月文楽公演:第2部 国性爺合戦:国立文楽劇場

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