Wed 190123 モンドリうつ/豪風と摂津/ダルマと梅宮大社(京都すみずみ17)3790回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 190123 モンドリうつ/豪風と摂津/ダルマと梅宮大社(京都すみずみ17)3790回

 若い人々が恐るべき大活躍を繰り広げるのは、見ていてもマコトに爽快なものである。「世の中が大きく変わっていくな」と実感させられるのは、オジサマとしては少なからず寂しい部分もあるけれども、寂しいと言って嘆いていても何の進歩もない。

 

 この大活躍ぶりは、「恐るべき」というより「驚くべき」ないし「驚異的」と形容した方が適切だ。「10歳の少女プロ棋士が誕生」というニュースには、まさに椅子からモンドリうって転げ落ち、背中をしたたか打ったのである。

 

「もんどりうって」とは、漢字なら「翻筋斗打って」と書き、「空中でくるりと1回転して」「とんぼ返りしながら」「宙返りしながら」ぐらいの意味。「もんどりうって落馬する」「もんどりうって倒れる」のように、昔はよくつかった表現である。

       (ダルマさん。京都・法輪寺にて)

 

「じゃ、そのへんてこりんな『もんどり』『翻筋斗』ってなあに?」であるが、諸君、おサムライさんがマゲを結うとき「もとどり」という部分があるのを知ってますね。その「もとどり」を地面に打ちつけるような激しい宙返りのありさまを「もとどりを打って落馬」みたいに表現したのが語源らしい。

 

「もとどり」もまた難しい。漢字では「髻」と書き、「たぶさ」とも「もとゆい」とも、それが変化して「もっとい」とも言う。髪の毛を束ねて頭上に乗っけたところを差し、「元結」「本取」と書く人もいるらしい。

 

 英語なら「turn a somersault」。政府の政策などの180度転換を意味する。「今日から人生を360度転換しよう」とお正月に意気込んだはずが、360度かえちゃったら「要するに元に戻ってきただけだった」という御仁もいるはずだ。転換は180度までが正しいのだ。

  (たくさんのダルマさんたち。京都・法輪寺にて 1)

 

 なお、今井君は最近ホントに「モンドリうって」すっ転んだのであるが、それは別に10歳の少女プロ棋士誕生にびっくりしたからではなくて、油断してオウチの階段を踏み外し、3段ほどドドドと轟音をあげながら落下の憂き目をみたのである。

 

 幸いオウチの床は家中すべて軟らかーい秋田杉のムク板であって、別に何もその豪華さを自慢しているわけではあるが、激しくモンドリ打ったにもかかわらず、おかげさまで「血まみれサトイモ」の憂き目だけは見ないで済んだ。何しろこのボーズ頭、モンドリも元結も、もともと存在しないのだ。

 

 ただし諸君、背中の広大な内出血ぶりは、まさに猟奇的と言っていい。いま今井君の背中を目撃したら、きっと8割から9割の日本人が、恐怖の絶叫を抑えきれないだろう。濃厚な紫色と緑色が背中の下方1/3を覆い尽くし、見るも無残なありさまなので、自分でも出来るだけ見ないように日々心がけている。

  (たくさんのダルマさんたち。京都・法輪寺にて 2)

 

 これでよく骨折しなかったものだ。不幸中の幸いであって、何しろしたたか打撲したのは背骨の腰のあたりだから、下手をすれば脊柱なんかにもビビが入って、「しばらくはお仕事どころではありません」ということになってもおかしくなかった。マコトに激しいドドドだったのである。

 

 こんなことを書くと、ありがたいことに強烈に心配してくれる人がいる。確認するが諸君、今井君はこのぐらいの内出血じゃビクともしないのである。その証拠にあのドドドから1週間が経過、今もケラケラ笑いながらこんなフザけた文章をナンボでも書いている。

 

 サトイモというものは、本来傷つきにくい芋なのだ。キウィだっておなじこと、楕円形ほど傷つきにくい形状は、この世で他に考えられないんじゃないか。

(京都・梅宮大社。「ねこの神社」としてネコ好きに人気だ 1)

 

 さて冒頭に書いた「若い人たちの大活躍」であるが、10歳の女子プロ棋士は、碁石を並べながら不敵な丸いお目目でこちらをギュッと睨む、その上目づかいの表情がマコトに可愛らしい。今後の大活躍を期待するばかりである。

 

 世の中の変化は急速であって、東大理三で医師を目指して猛勉強中の女子が、ビューティコンテストに応募してグランプリに輝いたりする。そのコンテストのファイナリストに、東大理三の女子が2人もいらっしゃったとなると、いやはやノンキなサトイモはまたまた「モンドリ打って内出血」ということになりかねない。

 

 金足農の吉田君も、どうもこのまま行けばファイターズの開幕投手に抜擢されかねない。高校卒のピッチャーが18歳になるかならないかでプロの開幕投手なんか任せられたら、今井キウィ之助はきっとまたまたモンドリ打ちますぞ。

(京都・梅宮大社。「ねこの神社」としてネコ好きに人気だ 2)

 

 そういう世の中で、寂しく引退していく中年予備軍も存在する。お相撲の最古参・豪風は、北秋田市出身の39歳。ホークスの元エース・摂津正は36歳、秋田市出身。前者は元関脇、後者はオールスターに2回出場、2012年から2016年にかけて、開幕投手を5回も任された。

 

 2人とも秋田県出身だから、まさに吉田輝星投手との新旧交代と言っていい。摂津は秋田経法大附高の出身だが、豪風は金足農から中央大学に進学した。金足農の先輩として、昨年の甲子園準Vに熱い喝采を送っていた。

 

 お相撲に興味のない人は「豪風」の読み方も知らないかもしれないが、豪風と書いて「たけかぜ」。さすがにNHKテレビは、昨夜から今日にかけてこの大ベテランの引退を熱く報じてくれていた。

(京都・梅宮大社。「ねこの神社」としてネコ好きに人気だ 3)

 

 身長172cm。何と今井君と同じである。体重152kgはワタクシの約2倍であるが、大型力士が大半を占める現代の大相撲で、172cmの豪風が幕内に86場所も定着していた。歴代10位、驚異的と言っていい。その他いろんな数字を見れば、多くの人がモンドリ打って → 内出血の危険にさらされる。

 

 中央大時代に学生横綱の実績があったから、プロになってからはスピード出世、あっという間に幕内力士になった。しかしその後がマコトにスロー。初金星は35歳、初めて関脇に昇進したのも35歳。「連続在位86場所」とは、14年間ずっと幕内にいたということである。

 

 正直言って、何故こんなに安定していたのか分かりにくい。これほどの小兵力士が、立ち合いから「わちゃわちゃ」「わちゃわちゃ」と忙しいお相撲をとって、場所が終わってみると8勝7敗、または7勝8敗、たいへん粘り強い14年間であった。

 

 幕内での出場回数は1257回、これは歴代8位。通算で687勝もの白星を積み上げた。大喝采の対象であり、ワタクシはこのブログに何度も豪風を取り上げた。諸君、ぜひ読んでみてくれたまえ。

 

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     (梅宮大社、ひなたぼっこのネコどん 1)

 

 さて、ワタクシにはまだいろいろ書きたいことがあって、例えば「知識で解けるセンター試験」「ホントの思考力が必要な新共通テスト」というマスメディアの定番表現についても語りたいし、他にキーワードとして「カフェラテ」「現代文で定規の使用」もある。

 

 しかしサブタイトルに「京都すみずみ17」と書いといて、まさか京都に一言も触れずに終わるわけにはいかないじゃないか。今日の写真にも京都のものをズラリと並べた。せめて紙芝居風ブログみたいに、写真の説明だけはしておきたい。

 

 最初の3枚は、JR嵯峨野線こと正式名称・山陰本線の円町駅から徒歩10分、法輪寺のものである。法輪寺は1727年の創建、通称「だるま寺」で知られる。

     (梅宮大社、ひなたぼっこのネコどん 2)

 

 鷹ヶ峰から流れてくる清流・紙屋川のほとり。奉納されたダルマ約8000を祀る「だるま堂」が有名、節分はたくさんの参詣者で賑わう。諸君、節分には恵方巻きなんか丸かぶりするより、ぜひ京都のだるま堂を訪れてみたまえ。

 

 ダルマだらけの「だるま堂」の入り口で、ワタクシはまさにそのだるま堂を清掃中のお坊さまと遭遇。お坊さまは何を思ったか、今井君の姿を見て絶句。その口から「えっ?」とも「おっ!!」とも「あれれ?」ともつかない奇妙な感動の声がもれた。

 

 まさかこの今井君を「ダルマの化身」と思ったんじゃないだろうが、しかし諸君、並んだダルマさん、どれを見ても確かにワタクシに似ていらっしゃる。というか、今井君がだんだん&どんどんダルマさんの域に達しつつあるのかもしれない。

     (梅宮大社、ひなたぼっこのネコどん 3) 

 

「ねこの神社」として有名な「梅宮大社」にも足を運んだ。深い秋晴れの空を背景に、ケヤキやカシやナラ、生い茂った広葉樹の葉っぱが、秋風に吹かれて爽やかな音をたてている。午後遅い時間帯だった。

 

「たくさんのネコが、陽だまりでノンキに昼寝をしています」というウワサであったが、広い境内でワタクシが見つけたネコは3匹ほど。ネコよりも、ネコ大好き人間のほうがはるかに多い。

 

 しかも「ネコを優しくなでに来た」というより、目的はあくまでインスタ映えのようである。あんまり熱心に写真ばかり撮られて、ネコとしてはとても「陽だまりでノンキにお昼寝」どころではなさそうだ。何となく可哀そうになって、ホンの10分ほどで退散することにした。

 

 松尾橋のバス停から、四条烏丸ゆきのバスに乗る。電車を乗り継いでいくより、バスの最後部座席を占領してゆっくり座っていくほうが、京都の雰囲気を満喫できていい。バスを降りて「さて、晩メシはどこに行くかな?」と呟く夕暮れは、まさに至福のひとときである。

 

1E(Cd) Dorati & Washington D.C.TCHAIKOVSKYSYMPHONY No.4

2E(Cd) Barenboim & ChicagoTCHAIKOVSKYSYMPHONY No.5

3E(Cd) Gergiev & KirovTCHAIKOVSKYSYMPHONY No.6

6D(DMv) THE WORDS

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