Thu090625 26日は誕生日。羽目を外しに西麻布に出かける CMに出て周囲の視線を気にする | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu090625 26日は誕生日。羽目を外しに西麻布に出かける CMに出て周囲の視線を気にする

 26日、誕生日なので、まあ羽目を外すことにする。と言っても羽目を外すのはしょっちゅうのことで、むしろ羽目を外さない日のほうが少ないぐらいである。ならば、羽目を外す日というのは、羽目を一切外さないでいる日のことではないか、大人しくしているほうがいいのではないか。そういう下らない逆説みたいなことを思いつくのは、まだまだ青臭い。まだ若すぎる、熟成していない証拠である。「熟成」とか、「私を熟成させるワインの瓶」とか、そういう下らないことを考えたりしていると、イタリアで結婚式をあげたばかりの元「文化放送ミスDJリクエストパレード、青山学院大学4年生」みたいになるから、そういうことはヤメにしたほうが得策。ここはごく素直に誕生日だから、いつも通り羽目を外して、羽目の外し具合をいつもよりワンランク上げればいいだけのことである。

 

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(猫合戦の結果:ナデシコがニャゴロワの頭をおさえて勝利。後方のテレビに映った人間の指の画像がリアル過ぎるので、今日まで4日間掲載を見合わせた)

 こういう結論に無理やりもっていって渋谷から西麻布に出たまではよかったが、「いつも以上の羽目の外し具合」がなかなか難しいし、程度の問題以上に、羽目を外す方法の問題も存在する。つまり「どの程度」の問題以前に「どういうことをして」という問題があるわけだ。テレビコマーシャルがこれほど頻繁に流れていれば、「あ、あの人は」といって指差してくる人も少なくない。馴染みのお寿司屋さんも、馴染みの床屋さんも、通りかかっただけで嬉しそうに「出てましたねえ」とニヤニヤするような状態で、余りにバカバカしい羽目の外し方をするわけにはいかないだろう。


 こうなると、町なかで早稲田の校歌を高らかに歌い上げるなどというのは、もちろん論外である。「紺碧の空」も論外。「若き血」も「異国の空」も「桑港の中華街」も論外。おお、テレビでコマーシャルが流れて、回りからワーワー言われるのは非常に嬉しいことで、出来ればこれからもどんどんCMにつかってほしいのだが、いざ羽目を外そうという段になると、なかなか難しい話になってくる。逆に言えば(どっちがどう逆なのかすっかりわからなくなってきたが)、必要以上に羽目を外さないようにするためにも、どんどんCMに使ってもらったほうがいい。CMが歯止めになって、羽目を外さない品行方正な英語講師が出来ればシメタものである。

 

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(敗戦のショックを熟睡で癒す)


「ほら、また熊の肉をむさぼり食ってる。あの人、予備校のCMに出てた人よ」
「ほら、またカラオケでオペラのアリアをマイク無しで熱唱している、あの人よ」
「ほら、またミスドのポン・デ・黒糖をカラオケにコッソリ持ち込もうとしてる。あの人、予備校の先生よ」
「ほら、あの人よ。『わかりすぎて呆れるほどわからせてあげる』とか自慢ばっかりしてた人よ。気をつけなさいね、自慢バッカリしてると、あんなふうにクマみたいなヒゲが生えてくるわよ」
「ほらほら、何だかサトイモみたいな顔をして、何が『私は硬派な人間ですから』よね。むしろ『硬派なジャガイモ』なんじゃない?」
「ほら、見なさい。食べたくないトマトとピーマンと野菜類全部とマヨネーズを他人に押しつけて、自分だけおいしそうな肉とサカナを独り占めしてるでしょ。あれでもCMで自信たっぷりに『あまり甘やかしませんよ』とかほざいてたのよ。甘やかさないはずよね、自分を甘やかすことに夢中なんだから」
「ほら、またワイン1本カラにした。おお、速いわあ。速い速い、1本たった15分よ。驚きねえ。ああいう人こそ、『血管の中をワインが流れてる』んじゃないの? てか、安いアルコールが流れてるんじゃないの」
「『照明のせいで頭の毛が薄く見える』とかブログで書いてたけど、実際に近くで見ると少し薄いんじゃないの。ヒゲに白髪が2~3本混じってるわよ」
「誕生日? いったい何歳なの? ずいぶん昔の歌手とか作曲家とか知ってるし、カラオケで戦前の歌とかまで歌ってるみたいだし。もしかして、もう50すぎてんじゃないの? まさかと思うけど、もしかして、戦前生まれの可能性は? あれってカツラ? あれって仮面? ジョージ・クルーニーだって、48歳だって。マイコーだって、50歳で死んじゃったって。」
「まさか、あの髪型のカツラなんかあるわけないし。なんだかいかにも『肉食系』みたいでイヤよね。やっぱ、時代は草食系よね。『コモ湖のホテルの朝食でシャンペン一本空けた』って、去年の今頃自慢そうにブログに書いてたわよ(Sat 080705Tue080708参照)。日本人として恥ずかしいわよねえ。」
「シーっ。こっち睨んでるわよ。なんだかぞっとするわね。なに、あのおイモみたいな頭にクマみたいなオッカナイ目つき。人生にいろいろ恨みでもあるわけ?」
「見ないフリ、見ないフリ。クマには死んだフリ。ほら、見ちゃダメだって。」

 

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(数日前と同じ箱に入って、敗戦の原因を分析する。「負けにフシギの負けなし」である)

 うーん。だから、この類いの悪口を言われないためにも、CMに出してもらえばもらうほど、自分の行動にキチンとタガを締めて、もっともっとマトモでマジメな真人間(これでマニンゲンと発音する。なお、オランダに『グロニンゲン』というイモ類グマにうってつけの地名が存在する)になれるだろう。東進にも、CM制作にあたった(どうも大昔にお世話になった電通らしいのだが)広告会社にも、「これからももっともっとCMに使ってください」と、グロニンゲンは伏してお願いする次第である。

1E(Cd) Philip Cave:CONONATION OF THE FIRST ELIZABETH
2E(Cd) Rachel Podger:TELEMANN/12 FANTASIES FOR SOLO VIOLON
3E(Cd) Sirinu:STUART AGE MUSIC
6D(DvMv) GLADIATOR
9D(DvMv) PROOF OF LIFE
total m146 y1032 d3275