SPF50の日焼け止め、実はSPF19だった事件。
昨年末、世界中のスキインケア好きがざわついた韓国のSPF値偽装?事件。日本では話題になりませんでしたが英語圏では多くのYouTuberやスキンケア系のインフルエンサーが失望の投稿をしたことで話題になりました。問題となったのは韓国のブランド”Purito(ピュリト)”の”センテラグリーンレベルアンセンティドサン”(60ml・2,100円)UV値 ”SPF50+” ”PA++++”として販売されていたこの商品。SPF50+とは思えない使用感の良さに韓国だけでなく、海外にも沢山の愛用者がおり、海外に韓国コスメを販売している通販サイトのYesstyleでは常に売り上げのトップに入る看板商品でした。この事件の発端は、化粧品化学者によって設立された情報機関、INCIDecoderがPuritoのSPF50+として販売されていた商品のSPF値を調査したところSPF50+どころか半分以下のSPF19しかなかったと公開したためです。私がよく見ているスキンケア系YouTubeミシェルさんも今回の事件に関して30分以上にわたる動画を公開し事件の経緯や彼女の化学者としての見解をシェアしていました。多くの消費者の反応を受けて、 Puritoは速やかに返金対応をすると公式に発表し、2020年12月5日にInstagramを通して、疑惑についての公式文章をアップしました。公式の謝罪文章によると,Puritoの日焼け止めが完成するまでに製造会社、ブランド、KFDA(韓国食品医薬品安全庁)テストラボなど、複数の組織が関与していて今回Puritoが日焼け止めの製造を依頼した製造業者は高品質の日焼け止めを製造してきた長い歴史のある会社であったためPuritoは疑うことなく製造を依頼していた。また、Puritoは商品を販売する前にKFDA(韓国食品医薬品安全庁)という韓国の国家行政機関から正式にSPF50+と承認を受けていた。つまり、PuritoがSPF値を偽装したのではなく信頼していた機関に任せて、承認もされていたのにこのような調査結果が出て困惑しており、再度調査を依頼してその結果をできるだけ早く公開する予定だということ。今回の騒動はPuritoが再調査の結果をまだ公開していないため現在進行形です。調査の結果はおそらく4月ごろに発表されると韓国のYouTuberさんが話していました。今回の騒動は多くの韓国コスメ愛用者に他の韓国の日焼け止めもPuritoと同じように国家行政機関に”承認”されて発売されているのに信用していいのかという不信感を抱かせるキッカケの事件となったわけです。先ほど紹介した化学博士のYouTuberミチェルさんは動画の中で、今回の事件以前にも販売されている日焼け止め53個のうち、36個の商品は申告しているSPF値よりも、実際のSPF値が低かったという調査もあり、SPFの信用問題は今に始まったことではないと話していました。昨年は、アメリカのテストラボであるAMA LaboratoriesがSPF値等のテスト結果を改ざんしていることが判明し、日本にもAMAにテストを依頼し販売されている日焼け止めあったので話題になりましたねPuritoから今後どのような発表があるかまだ分かりませんが今回の事件をきっかけに私たちが毎日使う日焼け止めの信頼性について多くの消費者、企業が考え改善していけたらいいなと思います。消費者は提示された情報を信じて商品を購入するしかないからこそ、より透明性のある検査体制ができることを願うばかりですInstagram@truebeauty_byanna