先日、参加しているオンラインコミュニティで「あなたの好きな『切ない恋の歌』を教えて!」というテーマで盛り上がった
自分の好きな曲を2曲選び、BGM的に流しながら メンバーたちがそれぞれ
「なぜこの曲が好きなのか?」をプレゼンしつつ紹介するスタイル
コミュニティの年齢層とか趣味嗜好とか、そんなあたりを考慮し
「この曲は誰かと被りそうだから、外すか」
などとも考えて、私が選んだ2曲が
・久保田利伸『CRY ON YOUR SMILE』
(『missing』を、敢えて外す 笑)
・松任谷由実『青春のリグレット』
CRY ON YOUR SMILE
青春のリグレット
他にも候補として『M』『レイニーブルー』『最後の雨』などなど
数曲厳選した中で絞った2曲
私は音楽に詳しくないしこだわりも特にないが
ユーミンは10代からずっと聴いていて、多くのアルバムもテープに落としたりしていた
ユーミンの歌詞は情景が浮かぶから好きなのだ
自分の身の回りにもあるような出来事や日常の情景
その情景は、ただの風景ではなく 登場する人物の想いや心の裏側も映すような歌詞で
それは、時に『薄暗さ』 とか心の『染み』や『黒さ』でもあったりする
※『ツバメのように』の歌詞なんて、もう鳥肌モノの描写よね
そんな『裏側』をも、リリックに乗せたストーリーとして仕立られ
聴く者に情景を浮かばせ、想像力をも掻き立てる
そんな中で選んだ『青春のリグレット』は、別れをモチーフにした切ない恋の歌とも言えるのだけど
私としては 主人公の心の奥に潜んだ『黒さ』を想像させるのだ
コミュニティのメンバーの紹介する『切ない恋』の歌は 自身の経験も反映されたりもするだろうが
報われない叶わない恋とか 引き裂かれる恋とか 見返りを求めずに相手の幸せを祈る恋とか ある意味『清さ』を感じさせるというか
そんなあたりからの曲がチョイスされ、プレゼンされるだろうとも予測した私
それならここで、少し外して『黒さを含んだ切なさ』をブチかまそうか!
と思ったのが『青春のリグレット』を選んだ理由なのだ
実際、この歌詞の内容が黒いと感じるか?はそれぞれだろう
ユーミン自身がそれを狙って書いたのではないかもしれないし、聴き手の捉え方もそれぞれなので
あくまでも、私の捉え方と歌詞の考察によって導かれたもの
しかし、その解釈をちょっとここに記しておこうと思う
曲のストーリーのどこが黒い?
さてと、前置きが長くなったけれど
そもそもこれは切ない曲か?といえば 単純に別れの曲であるので、切なさの部類には入るのであろう
破局したカップルの女性視点での詩である
笑って話せるね、そのうちにって握手した
冒頭はこの歌詞で始まるのだか、別れの名残惜しさを感じさせつつ 互いがすでに納得してる感がある
特にここで黒さはないのだが、そのあとでの歌詞に別れの原因と思われることや 原因の背景として透けて見えて
それを『黒いな…』と感じるのだ
歌詞に見る別れの背景
あなたが本気で見た夢を はぐらかしたのが苦しいの
2人が別れへと向かうにあたり主人公である『私』が感じた違和感があったのだろう
恋人の、パートナーの本気の夢
何かの形で応援し理解したいと思うのは当然のことであろう
しかし、それをはぐらかされた…
夢叶ったあとで伝えたかったのか?
そこに集中したかったのか?
もしくは、夢叶った先のビジョンには この『私』の存在はないのか?
なぜ、はぐらかされたのかはわからないけれど
それは 苦しい
そりゃ 苦しいっすよ(泣)
モヤモヤと悩み、この2人が別れるに至った発端の1つにはなっていそうだ
ほんの三月前は指絡め交差点
絡めた指の仲睦まじさとは対照的に、最後の握手で別れる3ヶ月の間に何があったのか?
はぐらかされた夢…
少しずつ何かが綻んで、この別れに至ったのだろうか?
別れの本当の理由は?
そんなこんなを考えていると
いきなりサビで来るパワーワードがこれである
私を許さないで 憎んでも覚えてて
え???
『私』が、何か憎まれ許されざることをした?
一体、何をしたんだよ???
3ヶ月前、夢をはぐらかされ そこからの綻びで どんな事態になったのか?
苦しい心の痛みからの仕返しか?
それにしたって、どんなことをしでかしたのだ?
別れに直結するような何かを?
それを邪推できるというか、ちょっとした修羅場はあったのだろうなと想像できる歌詞が2コーラス目に出てくる
それがこれ↓
夏のバカンスを胸に秘め 普通に結婚してゆくの
夏のバカンス…か
胸に秘め…って、そのバカンス自体がちょっとした秘め事であり
『私』的には墓場まで持っていくようにも聞こえる
で、普通に結婚するんですか…
その相手は、いつか笑って話せるね と別れた元彼とではなく 新しい人とですよね???
そもそも そんなバカンスには、誰と行った???
別れた彼?
新しい人?
そこで私が邪推を働かせたストーリーは次の通りである
黒い『私』が そこにいた?
ここで想像したストーリーの真相はきっと…
彼の『本気の夢』をはぐらかされ、傷つく
↓
寂しさや無力感を感じた『私』は、他の人に心の拠り所を求める
↓
その人と『夏のバカンス』を過ごす
↓
恐らく、それに彼が気づく
もしくは、証拠を発見してしまう
↓
『私』はバカンスについては『胸に秘める』
しかし、彼が気づいているであろうことは感じ取る
↓
互いにギクシャクして、別れに至る
そんなところだろうな…と思えたのだ
もしかしたら、彼が『夏のバカンス』について、咎めた可能性もあり修羅場が発生した可能性もある
その結果の
私を許さないで 憎んでも覚えてて
であり
その発端が自身が『夢をはぐらかした』ことにも気づいたかもしれない彼の
笑って話せるね、そのうちにって握手した
という言葉と、大人の対応だったのだとすれば
なんとなく、ストーリーとしてのリリックが腑に落ちてくるのである
自身が傷ついたから、結果的には相手を
傷つけ返した
そんな構図を作った『私』は十分に黒いよ…
それが私の解釈なのである
このストーリーの切なさは?
それならば、そもそもの切なさはどこにあるのか?
リグレット(regret)=後悔
『私』は何を『後悔』したのか?
夏のバカンスを過ごしたこと?
寂しさを紛らわすために他の心の拠り所を見つけ『普通に結婚』していくこと?
別れを受け入れたこと?
そのあたりは正直なところ、読みきれないのだけど
もう忘れよう…ではなく、少なからず後悔を自覚しているのは切ない
※『DESTINY』のような、未練や執着はない
また 後悔しているからこそ、ある意味禊としての
私を許さないで
であり
後悔を隠して吹っ切ろうとするような
だって精一杯愛した
という 強がりも切ない
(言い訳とも自身の擁護とも取れるが)
もちろん、相手の元彼も切ないよね
裏切られて 別れることにもなったわけで
(夢をはぐらかした時に、実は『私』への気持ちが薄らいでいたなら ちょっと話は変わりそう)
そして…
普通に、何事もなかったように結婚していく相手
自身の結婚相手には、自分と時期が被っていた相手がいた…ということを知らされないのも 切ないだろうな
知らないほうがいいこともあるんだろうけれど
そんなこんなで、色々な切なさを想像することもできるんだけど
やっぱり『私』は、黒いわ…
















YouTubeでの『青春のリグレット』の動画には、いくつかコメントがついていて
その中でも頷けたのは
青春だからこそ後悔の連続
というコメント
『私』は、その当時何歳だったのだろう?
少なくとも10代ではなさそうに見えるが
普通に結婚したあとは、あの別れを笑って話せるようにはなっているとも思えないのだけど
普通に幸せになっていてほしい
せめて、そう思うのである
結局のところ 人間、いくつになっても後悔することは いくらだってあるよね
