MBAのインタビュー術!!  〜面識のない方々にアポを取り、調査したソワソワ・ドキドキの体験記〜 | 法政大中小企業診断士養成課程に通う学生たちのブログ

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法政大学専門職大学院イノベーション・マネジメント研究科MBA特別コース(中小企業診断士養成課程)の学生たちのブログです。
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受験生・身内問わず、コメント・拡散歓迎です。

こんにちは、ひでです!

 

私は、自動車メーカーの大企業を退職した50代です。

 

今回は、授業のフィールドワーク、修士論文で必修のインタビューについてご紹介します。

 

今までに30年の社会人生活で一度も経験のなかった事ですし、はじめはどのようにしていいのかわからなかったのですが、夏休みにプロジェクト案件で13人の方にインタビューをおこなったので、それを踏まえてのご紹介です。

 

ところで、皆さん、インタビューってしたことがありますか?

インタビューで思い出すのが、野球のヒーローインタビューとかですよね。

 

法政の中小企業診断士コース(MBA特別プログラム)では、経営診断でも、プロジェクトでも、授業のフィールドワークでも行います。

 

会社でインタビューに近いものは何か?改めて考えました。

報告?上司/部下の会話?取引先の現場調査?

どれも違うような気がします。

 

  <目的>

インタビューは実態調査、仮説・課題検証、評価の検証のため行います。

質問を行い、回答に対し、問題になりそうなことを深堀し課題を抽出していくという感じです。

大きな事を聞いてから、焦点をあてるべきことを絞って深堀していくイメージです。

 

 

  <実施要領>

私がプロジェクトで行ったインタビュー経験を中心に紹介します。

 

1.  インタビュー対象の設定

プロジェクトテーマの実態を知っている方になります。私は、M&Aに関連するテーマですので、M&A経験者、マッチング支援機関等。

 

2.  インタビューのアポ取り

 

対象を設定したものの、アポを取るのは容易ではありません。

特に、M&A案件は、機密性が高いです。

ましてや、M&A経験者ってどうやって探すの?という問題があります。

探したとしても、インタビューを受けて頂けるかは、わかりません。

 

ゼミの先生からは 「とにかく、当たって砕けて下さい!」 と温かい激励を頂きました。

 

そこで、HP、雑誌、本等で、M&Aの成功事例等に記載されている譲り受け会社、店舗のHP、メールアドレス、住所等を調査し

①    問い合わせフォーム

②    メール

③    手紙

④    Facebook

等の媒体から、アポのお願いをしました。

 

ゼミで長年使われているアポのお願い雛形がありましたので、助かりました。

拝啓で始まり、いきなりのご無礼を失礼します・・・。自己紹介、研究のためのお願い

が文章になったアポの依頼状です。

怪しまれないように、ゼミの先生との連名で出しちゃいました。

 

手紙では、更に丁寧に書き、自分のアドレス記載のある大学名入りの名刺を入れて、投函という感じです。その際、がんばった自分に酔っていました。

 

手紙なんて書いたこともなかったのですが、おしりに火が着くと出来ちゃいました。

 

その他のアポの取り方として

⑤    先生の紹介

⑥    インタビューした方からの紹介 (友達の輪 的なやつです)

この2つのアポの取り方は、100%インタビューを受けて頂きました、

 

先ほどの、問い合わせフォーム等は、直ぐにOKを頂き、インタビュースケジュールを調整しました。又、手紙なんてと思っていましたが、名刺に記載したメールにOKの返事を頂き、スケジュール調整です。

 

学生という身分を活用した、研究テーマのご協力のお願いですが、世間は学生にはやさしいと痛感しました。養成課程ならではの特権です。

 

3.  インタビューの下準備

 

インタビューは大体、時間は長くて1時間。効率よくインタビューするには工夫が必要です。

見ず知らずのお忙しい方々に、1時間頂くのですから、無駄にはできません。オーバーしたら失礼です。

 

そのために、インタビューの台本を用意しておきます。

大きな事を聞いてから、回答に対し、問題になりそうなことを深堀し課題を抽出していくという感じです。

又、インタビューは、ここが問題になるだろう等仮説を立てて、そこを確認していくことも必要です。

経営診断でも、社長へのインタビューを行い、問題と課題の抽出を行います。経営診断の先生がおっしゃるには、インタビューの台本は、仮説が透けて見えるようでなければだめとのことです。そして、質問の意図を説明してからインタビューしていくのもコンサルとして重要だとのことでした。勉強になります。

 

そのように台本をつくり、時間配分も決めておきます。

実際は、台本通りに進まないので、質問の大項目で時間を決めて、その大項目の中で、時間調整するようにします。

 

このように下準備を行います。

 

4.  いざインタビュー

 

前日にリマインドのメール等して、いざインタビューの本番です。

 

実は、毎回そうなのですが、インタビューを始めるまで、非常に憂鬱です。

 

全く知らない人、初めての人にインタビューするのは勇気が要ります。何の得にもならないインタビュー相手にも忙しいのに申し訳ないなという気持ちもあり、始まるまでは、正直、いやだなって気持ちになってしまいます。

 

時間となり、感謝を含めご挨拶です。

私の場合、名刺交換と学生証の提示です。50代ですので、先生と間違えられることもありましたので。。。

 

インタビューの目的、機密保持として学外にはインタビュー内容を公表しないなどの説明をし、時計とにらめっこをしながらインタビューを行います。

 

いざ、インタビューを進めますと、相手の方がかなりしゃべりはじめる方が多かったです。時には、インタビューの台本に乗っていない、自分の事をしゃべりだす方。苦労話、M&Aをがんばった話等、積極的にお話する方が8割くらいいらっしゃいました。

 

後で気づいたのですが、インタビューを受けて下さった方は、M&Aはまわりに実施した共感できる人がいなく、私のように質問(突っ込み)を待ってましたみたいな人が多かったようです。

それで、インタビューのアポイントOKをすぐ頂けたのかなと思いました。インタビューが終わった後、逆に感謝を頂いた方も多かったです。

 

インタビューの終了後は、お礼のメールを書き、自分にお疲れ様を言って完了です。

 

5.  インタビューのまとめ

 

インタビューの後は、次のインタビューに向け、インタビューで新たに分かった事、新たに仮説としたところを深堀するために台本にインタビュー項目を追加していきます。

実際1回目のインタビューの台本と13回目は結構変わっています。

 

そして、最後に、インタビュー項目毎にそれぞれのインタビュー意見を整理し、共通して出てきた問題、強調された問題等の分析し、課題を抽出します。

 

その後は、プロジェクトの話になってしまいますので、別のブログでインタビュー結果がどうなったか等お話ししますね。

 

  <インタビューでの失敗>

実施要領など、偉そうに書いてきましたが、失敗もありました。

 

授業のフィールドワークでのインタビューでしたが、アポイントした時間が30分でしたが2時間のインタビューになってしまったことがありました。

台本は用意していたものの、インタビューの相手の方が、自分のことを話したくて止まらず、本来のインタビュー内容に話を変えるのも失礼と思い、ようやく質問ができたのが、開始1時間後ということがありました。

先生に対策を相談したところ、話を自分のペースに持ってくるのもインタビューの実力の内。
はじめにこういうことを聞いていきますと宣言することにより、相手も自ずと時間配分に協力してくださるとのアドバイスでした。

以降、肝に銘じ失敗を克服できました。

 

 

  <最後に感想>

プロジェクトのゼミの先生曰く、プロジェクトは汗を流した感、が評価されるとの事です。

 

夏休みの熱い時期、スーツを着て13者へのインタビューで移動を重ねて大変でした。

といいたいのですが、

ZOOMでのインタビューは助かります。上はYシャツですが、下は短パン。冷房の効いた部屋でのインタビューです。

関西の方へのインタビューが多かった事もあり、face to faceのインタビューは数者ほどでした。

コロナ以降、ZOOMが標準的に普通に使われているので助かりました。

コロナ前のインタビューは大変だったと思います。

 

それはさておき、

冒頭にも言いましたが、私はインタビュー未経験者でした。未だ、在学中ですが、進歩しているのでは、感覚があります。たぶん。

 

インタビューひとつとっても、独立コンサルを考えている私にとって、MBA/ 中小企業診断コースに入ってよかったなと感じています。

 

今回のブログが、皆様のご参考になれば、幸いです。

次回、ブログ担当時には、インタビューをどのようにプロジェクトに活用したかを書きたいと思っております。乞うご期待という事で失礼します!!