あくまでも生コン屋です!! -2ページ目

塩化物含有試験

あぁ・・・出荷がない・・・国も県も市も予算編成半期ごとにしてくれないかなぁ、暇なときと忙しいときの差が激しすぎて忙しい年度末の手形を落とすのに「ぎゃふん」てなる(笑)


そんなこんなで筆無精ブログ(笑)今回は俗に言う「塩分試験」についてのご説明ですニコニコ


この試験は一般は当然、施工されてる方でもあまりしりませんあせる現場監督さん設計・コンサルさんや「管理」関わる人しかしらないかな?


まぁ早い話が生コン1㎥(りゅうべ)中の塩分量を量る試験がある!!ということです。


JISの規定では「レディーミクストコンクリートの塩化物含有量は、荷卸し地点で、塩化物イオン量として0.3kg/㎥以下、購入者の承認を得た場合には0.6kg/㎥以下にすることが出来る」と規定されていますひらめき電球


なぜ生コンクリート中の塩分量を量らなくてはならないかというと「鉄筋コンクリート」の存在があるからですひらめき電球


生コンの特性として、「圧縮」に強く「引っ張り」に弱い、逆に鉄の特徴は、「圧縮」に弱く「引っ張り」に強い、という特性があります。


つまりこの二つが合わさると「圧縮」「引っ張り」両方に強い特性を持った素材になるひらめき電球


ということになります・・・が、鉄は皆さんご存じのように「錆」る素材でもありますあせる


「錆」と言うのは基本的に「酸化」することを錆びると言います、密に施工された「鉄筋コンクリート」なら空気にさらされることはないので錆びることはありません。


しかし生コンの原材料である「砂」、砂でもとくに「海砂」を使用している工場の砂には「塩分」が含まれてしまいます。

もちろん沖で取ってきた砂をそのまま使用しているわけではありません「除塩砂」といって塩分を除いた砂を使用していますが、どーしても最低限の塩分は残留します。


なので「鉄筋コンクリート構造物」に関しては「塩化物含有試験」が必要となります!!


・・・・大きな声じゃ言えないけど除塩砂使ってるから規定値を超えることは絶対にないから、してもしなくてもいい試験なんですけどね(笑)


けどまぁ「確認」っていう「お守り試験」みたいなモンですニコニコ


あと砂以外だとですね河口近くの工場さんで井戸を掘ってるトコなら塩分出る可能性高いですから波




試験方法はいたって簡単ひらめき電球


ブログに商品名ってあんまり書くのはまずいのかな?・・・まぁいいか(笑)


現場でよく使われるのが「北川式塩分検知管」!!


あくまでも生コン屋です!!


検知管の両端を折り、下部を生コンに刺すだけ!!そうすると毛細管現象でコンクリート水を吸い上げ、中の薬剤が塩分濃度により茶色から白色に変色していきます。


変色した境目の目盛りの塩分濃度を読み取ればOKひらめき電球


が馬鹿正直に生コンに刺しちゃうと「吸水が悪い」「モルタルが詰まって吸水しない」など試験に時間がかかるので、生コンからモルタルを採取し絞り器で圧縮して水を分離させその水で試験をすると楽ちんですニコニコ


この読み取り値は濃度(%)なので生コンの単位水量を掛けて100で割ることにより量(kg)に変換してやりますメモ


空気量試験

生コンには空気量を測定する試験があるんです


ていうか何故コンクリートの中に空気が?と思われるでしょ


まずJIS(日本工業規格)では普通コンクリートについては4.5±1.5%の空気量を規定されています!!


さてこの4.5%の空気量をどうやって管理するかというと、AE剤またはAE減水剤と呼ばれるコンクリート用科学混和剤を使用します。

※「Air Entraining Agent」=空気連行剤


AE剤を使用することにより練り混ぜの段階でコンクリートの中に多くの独立した微細な空気泡を連行すると、連行空気泡はコンクリートの中であたかもボールベアリングのような作用をするので、コンクリートのワーカビリティー(作業性)を改善し、さらに硬化コンクリートの耐久性(耐凍害性等)が向上するのです。


生コンに必要不可欠なモノであることは理解出来たと思いますが・・・言い方を変えると1㎥(1000リットル)のうち45リットルは空気なんですよね、


だから馬鹿の一つ覚えのようにバイブレーターを掛けっぱなしにしてエアーを大量に除去してしまうと実質数量が減ってしまうので注意してくださいあせるあせるあせる




試験の話に戻りますとにひひ


試験器具にエアメーターというモノがあります。



阿波国のコンクリート


↑こいつです


使用方法


①下部のバケツ部分にスランプ試験同様にコンクリートを三層・各層25回突きにて充填し上部面を綺麗にすり切ります


②上部メーターをセッティングしてメーター下右側に見える取っ手を上下にピストンさせて加圧していきます。


③目一杯加圧し左のつまみでメーターを0ポイントに設定します。


④真ん中の黄色のバルブを開放すると空気量を測定します。



この機械、割と虚弱で誤差が生じやすいので工事現場で見かけてもイタズラしないでね(笑)

セメント、痛みを伴う値上げ

筆不精ですいません(;^_^A プライベートブログのmixiもかなりの筆不精です(笑)


今回は生コンの主原料であるセメントの難しいお話ひらめき電球



現在、生コンクリートの需要というのは首都圏や大型公共事業を行っている地域を除けば、今までにないほどに落ち込んでいます。


徳島地区でもここ4~5年は毎年前年比で約20%ダウンというとんでもない記録を継続中ですダウンダウンダウン



ということはセメントを製造しているメーカーさんは、セメントを造っても売れない、製造機械が炉を使用しているので基本的に止める事ができない、だけど造れば造るほど大赤字あせるなのでメーカーさん・・・ついに決断しました・・・


日本経済新聞2010年3月10日(水)に掲載されたものを抜粋させていただきます。



生産・出荷設備も削減

セメント、痛みを伴う値上げ

観光需要に危機感極端な修正が課題


太平洋セメントと宇部三菱セメントの大手2社が値上げを打ち出した。

今回はかつてのような原油高騰をだけを理由にしたものと異なり、生産・出荷設備の削減をセットにした自ら痛みを伴う値上げだ。

セメント価格は公共工事の大幅削減の影響で東京以外の落ち込みが目立つ。

「自ら犠牲を払わないと需要家は納得しない。リストラによるコスト削減でまかないきれない分を値上げすることになる」宇部三菱セメントの宮本誠二常務は値上げの理由をこう説明する。


宇部三菱は1日、6月出荷分から1tあたり500円以上の(5%)の値上げを発表した。

同時に出荷設備の削減も打ち出した。

運搬船を2012年までに18%減の32隻に、出荷基地を16%減の79箇所にするという。

出荷設備の削減をセットに自己犠牲を伴う値上げをアピールする。


最大手の太平洋セメントが打ち出した値上げもリストラとセットだった。

太平洋は4月出荷分から500円~1000円.(5%~10%)値上げするが、国内3工場で9月末までに生産を中止する。


過去の値上げ理由の多くは石炭などの原燃料価格の上昇。今回も理由の一つに上げるメーカーも多いだろう。


しかし、今回はセメント需要の5割強を占める官公需が、民主党政権の公共工事削減で構造的に減り、内需が危機的水準に落ち込んでいることが背景にある。



・・・これは、生コンの単価自体を上げなくてはいけない状況まで行きそうだなぁあせる

原材料費の6~7割りをセメント代金が占めてますから・・・


官工事だけが減ったのならまだしもリーマンショックからこっち民間工事の減少率もすごくてダブルでダメージ食らってる最中なのにガーン

スランプ試験

以前配合について書きましたが、そのなかの「スランプ」について今回は説明したいと思いますニコニコ



それでは前回のおさらいで


配合「21-12-20N」コレの意味は


「呼び強度が21ニュートン、スランプが12cm、骨材最大寸法が20mm、普通ポルトランドセメント」


スランプ12センチ・・・何を基準に12センチなの?と感じますよね。


前回は文章で少し説明していましたが今回は写真付きで


↓こちら、スランプを測定する器具ですキラキラ阿波国のコンクリート





筒状のモノが「スランプコーン」


手前の棒が「突き棒」


黒いのが「ハンドスコップ」


右後ろのが「検尺」


敷いてあるのが「スランプ板」













以上のモノを使って試験をします!!



1.スランプ板を水平に据え付けます


2.スランプコーンを板の中心に置き、下部の耳を足で踏み固定します


3.ハンドスコップで生コンをスランプコーンの中に同量の3層に別け入れ、突き棒で各層25回突き占め固めます。その時下の層に突き棒が若干届くように突きます。


4.スランプコーンの上面を小手でならします


5.取っ手を手で押さえ、足をスランプ板の外に移動します


6.スランプコーンを約3秒かけて引き抜きます


7.スランプコーンが30cmの高さがあるので、+30cmからの落ち幅を検尺で計ります



阿波国のコンクリート






















     



これが、スランプの値になります!!


スランプ8cmだと落ち幅が8cmの固い生コンひらめき電球

スランプが18cmだと落ち幅18cmの柔らかい生コンになりますひらめき電球


ちなみにスランプの許容範囲がJISでは±2.5cmとなっています、これって上下5cmもあるので緩いルールだと感じるかも知れませんが、輸送距離、輸送時間、外気温の変化など外的要因が多すぎたり、半製品がタメにそれくらい完璧な管理が不可能だと言ってるのと同じと理解していただきたいですしょぼん


それでも我々生コン屋は少しでも良い製品を供給したいのでいつでもスランプ誤差±0.0cmを目標にしています!!・・・目標はねあせる(笑)


「理想を追い求めないと、現実はついて来ない」てな感じでございますニコニコ

NEXCO規格

NEXCOから生コン屋への技術要求はハッキリ言って凄くレベルが高い!!



JIS(日本工業規格)を始めて取得する時のような厳しさと書類の量あせる



これには一つ理由があり、山間部や僻地の工場でライバル会社のない工場では、JISを取得していない工場・・・こんな工場もいまだに存在しています。



だから高速道路がその周辺を通るとき、JISも取っていない工場では信頼性が不足するドクロ



なのでJIS並の技術要求をするがためにNEXCO規格とでも言いましょうか、そのような厳選な検査・診査が納入前に存在します。


これが嫌で高速の仕事を断る生コン屋も少なくありませんガーン