眠狂四郎勝負(ねむりきょうしろうしょうぶ)


1964年 日本映画

監督 三隅研次

脚本 星川清司

原作 柴田錬三郎

出演 市川雷蔵



⚫︎あらすじ


眠狂四郎は、江戸の愛宕神社で出会った正義感の強い老人・朝比奈伊織(勘定奉行)が命を狙われていることを知り、護衛を買って出る


朝比奈は幕府の財政が厳しいため、節約するための案を色々と出していた


そのため無駄遣いの多い将軍の娘・高姫らの反感を買っていたのだ


朝比奈を守ろうとした狂四郎は、高姫や、そのそば用人の主膳らの陰謀に巻き込まれ、毒を盛られたり、御前試合で命を狙われたりしながらも、巧みに罠をくぐり抜けていく


最後には主膳らを撃退し、朝比奈からの落ち着いた生活の誘いを断り、再び孤独な旅へと戻る狂四郎だった





⚫︎感想


市川雷蔵の眠狂四郎、はじめて観ました。映画「炎上」のときの雷蔵とちがい、眠狂四郎は赤髪で円月殺法を操る孤高の剣士でした。


なんと言っても驚いたのは、眠狂四郎がハーフだということです。


眠狂四郎は江戸幕府第11代将軍・徳川家斉の大目付・松平主水正の長女がバテレンに犯されて生まれた子なんです。


狂四郎は自分のルーツを探るため長崎に行った帰り、船が嵐にあい孤島に泳ぎつき、そこで出会った老剣客に学んで円月殺法を編み出し、島を去る時に秘伝書がわりに無想正宗を与えられたそうです。


しかも円月殺法は敵の闘魂を奪う催眠剣法だということなのです。


ですから眠狂四郎とは、ハーフのイケメンで、祖父は大目付という高貴な血筋なのに、母がオランダ人に犯されて出来た子なのです。


孤独で催眠術の剣を使う、めちゃくちゃ強い人なんです。ちょっと面白い設定ですよね!



⚫︎昔から悪いのは役人


どのドラマを見ても、昔から悪いのはだいたい役人です。

庶民から税として取った金を私物として使うヤツ、商人から商売を独占的にやらせてやる代わりに裏金をもらうヤツ、そんな悪い役人を懲らしめる話ししかありません。


そういう国に住んでいるんだと思って暮らしましょう。



⚫︎市川雷蔵


1931年8月29日〜1969年7月17日


歌舞伎役者の養子になって、八代目市川雷蔵を襲名します。

その後、映画「炎上」で映画俳優として評価され、1960年代は勝新太郎、市川雷蔵は東映の二枚看板として、勝新太郎のカツ、市川雷蔵のライで、「カツライス」と呼ばれ人気が出ましたが、直腸がんのため37歳の若さで亡くなってしまいます。

歌舞伎の家に養子として入った雷蔵は、本当の歌舞伎の家の血を引いて無いために、良い役は回って来なかったそうです。そのため映画界に入ったそうです。


どことなく悲しい目をする雷蔵は、そういうルーツがあるからなのかも知れませんね。