明日に向かって撃て
1969年 アメリカ映画
監督 ジョージ・ロイ・ヒル
脚本 ウィリアム・ゴールドマン
出演 ポール・ニューマン
ロバート・レットフォード
キャサリン・ロス
アメリカン・ニューシネマの代表作の一つで、ストップモーションを使ったラストは映画史に残る名シーンと言われています。
主題歌「雨にぬれても」もヒットしました。
⚫︎あらすじ
(最初、セピアカラー映像で始まる)
ブッチ・キャシディ(ポール・ニューマン)は銀行強盗の下見に行く。
酒場で待つサンダンス・キッド(ロバート・レットフォード)はポーカーをイカサマだと疑った相手に早撃ちを見せつけ黙らせる。
そして2人は遠くにテーブルマウンテンの見える荒野を馬で走り去って行く。
頭の切れるブッチは強盗団のボス、サンダンスは名の知れた早撃ちだ。
ブッチ強盗団は列車強盗に成功して大金を手にする。
その後、サンダンスは彼女のエッタ・プレイス(キャサリン・ロス)の家に行き、つかの間の休息をする。
そこへブッチも来てエッタを自転車に乗せて幸せそうに2人乗りをする。
(ここで「雨にぬれても」が流れる♪)
その後、ブッチとサンダンスがまた強盗のために列車を止めると、後方から列車が来て有名な保安官ジョー・レファーズと配下たちが出てくる。
逃げる2人は決死の覚悟で急流に飛び込む。
ブッチとサンダンスはエッタを誘ってゴールドラッシュで沸く南米ボリビアへ向かう。
しかしボリビアは思った感じと違い寂れていた。しかもスペイン語しか通じない。
しつこい保安官ジョー・レファーズはボリビアまで2人を追って来る。
2人は身を潜めていたが少年に通報されて大勢の警官隊に囲まれてしまう。
今度は言葉の通じるオーストラリアに行こうと言って、警官隊がライフルで狙う中へ飛び出す2人…
(この映像でストップモーションになる)
⚫︎感想
あの時代のアメリカはあんな感じだったんでしょうか。
走っている列車に飛び乗り、金を奪う。
そして銀行強盗も次々とやってのける。
「明日に向かって撃て」は、警察に包囲された2人組がオーストラリアに行く希望を持って飛び出すシーンで終わります。
ハチャメチャな内容の映画ですが、音楽は聴いたことがあります。
ブッチがサンダンスの彼女エッタを自転車に乗せて走る時にかかるメロディです。
彼女もブッチが好きだけど、サンダンスが先に出会っただけのようです。そんな3人の関係性です。
彼女は26歳の教師ですが、2人の男性からボリビアで銀行強盗でもして気楽に暮らそうと誘われると「そうね!」と言ってボリビアに行きます。
でも、ボリビアはスペイン語圏なので、スペイン語で「金を出せ」を彼女が先生になり2人に教えます。彼女も少しヤバい人なんです。
このあと1973年にポール・ニューマンとロバート・レットフォードはスティングでも共演します。そしてまた名曲が流れるんですね。
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⚫︎実在したブッチ強盗団
前列の右がブッチ、左がサンダンス
写真はブッチ強盗団ワイルドパンチのメンバーです。銀行強盗や列車強盗を繰り返したがボリビアで殺害されたと言われています。
⚫︎映画「新・明日に向かって撃て」
10年後の1979年に発表された、ブッチとサンダンスの出会いのころに遡った内容の映画です。エピソードゼロって言う感じの物語りです。
⚫︎ボリビアってどこ?
ウユニ塩湖で知られるボリビアは、南アメリカの中央に位置する内陸国です。
ペルー、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、チリに囲まれており、面積は日本の約3倍、人口は約1,222万人です。
⚫︎アメリカン・ニューシネマとは?
1960年〜1970年のアメリカで起きた映画のムーブメントです。ベトナム戦争や公民権運動、カウンターカルチャーなど、多くの社会的・政治的変動が起こっていたため影響が映画にも反映されました。
その一部を紹介します。
卒業
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いちご白書
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