第10部 ブルー・スウェアー 第2章 悲しい記憶 | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー

(あっ!!)直美はびっくりして電話にでた。

「・・・もしもし・・」直美は電話にでた。

「直美ちゃん!!元気にしていた?東京に出てきたんだって!?」

「・・先輩」直美は藁にもすがる気持ちでうるっとした気持ちでいった。

「どうしたの?そんな声をだして・・」

「・・・」直美はあずさの声にうるっと泣き出しそうになった。

「会いたいです!」直美は迷える子猫のような声をだした。

「あらら、なんてシンクロ!!私も会いたくて電話をしたのよ!」あずさはあっけらかんとした口調でいった。

「今からいいんですか?」

「今、どこ?」

「新大久保です!!」

「・・私、今、渋谷にいるのよ?!渋谷まで来れる?」

「はい、大丈夫ですよ!」

「上京の歓迎会してあげるからそんな泣きべそをかかないで!」

「・・・はい・・」直美はポツリとつぶやいた。直美は電話を切るとまるで何かに救われたような気持ちで落ち込んでいた気持ちが少し晴れたような気持ちになり、救われたような表情(かお)で、渋谷に向かった。


直美は渋谷駅のハチ公の前で待ち合わせをしていた。

「直美ちゃん!!」直美の後ろからあずさが声をかけた。声をかけられると、短大のサークルの先輩だった永井あずさが垢抜けたような容姿で立っていた。

「・・・先輩!」直美は迷子の子が母親をみつけた時のような表情であずさに駆け寄った。

「お久しぶり!!」どこか水商売風のいでたちのあずさは気さくな笑顔をニッコリと浮かべていた。

「センパーイ!」

「あずさちゃん、お久しぶり」あずさは爽やかな笑顔を浮かべた。

「あいたかったです!」

「私もよ!!噂で東京に就職したときいたから声をかけてみたよ!私の知っている場所にめっちゃ美味しいイタリアンがあるのよ!!いこっ!!」

あずさに連れていかれたのは原宿に向かう途中のイタリアンレストランだった。

「・・・どぉ・・・。人生で初めての職場は?」

「なんか普通ですけど・・・」直美は腑に落ちないといった表情を浮かべた。

「・・・けど?」あずさはやんわりと聞きかえした。

「つらいんです。住んでいるところが・・」直美は少しオーバー気に悲しみに沈んでいる顔をうかべた。

「1人暮らしだよね?!」

「シェアハウスです!!」

「・・・そりゃキツイよ!!だって赤の他人との暮らしだものね!」あずさはこともなげにいった。

「そんなものなんですか?精神を壊しそうなんですよ」

「・・・」あずさは少し重たい気持ちでみつめた。

「同じ部屋は根暗そうな女の子に、なんか家出をしてきたっていってた」

「なんか暗そうだね!」

「でももっとつらいのは中国からきた留学生がきついよ!!」

「中国人には誰も勝てないからね!争わない方がいいよ」

「私が買ってきたものを食べられているし・・・」

「やぁね!」

「つらいです。鼾はうるさいし・・」

「生理的なものが合わないようなら、マンションなりアパートなり借りた方がいいかも!!」

「まだ貯金もないし、なんか一日一日が憂鬱です!先輩は今、何をしているのですか?たしかアパレルメーカーに就職されましたよね?!」

「・・・半年で・・・やめた・・」あずさはどこか言いづらそうにいった。


p.s

悲しみの雨、、更新しました!!

https://ameblo.jp/ilovesister38/entry-12540768609.html


私はこれからの人生、修行だと思って、、欠点を直しながら小説も頑張って書いていきます。

新しい私になろうと思います!!急になんか変わったんだよね。考え方が・・・そして、趣味への恐ろしい程のエネルギーが1/4くらいに減り、、これからは仕事、生活、小説を頑張らないとという気持ちにシフトしたのが不思議・・・。でも細く続けていくよ❤️小説への活力がみなぎってきている今日、このごろ。


結果を残したい❤️