第10部 ブルー・スウェアー 第8章 4人目の犠牲者 | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー

愛那は病院を退院してから初めての定期健診にきていた。今も体の節々が痛んだりすることがあったが、健診の結果は概ね良好だった。愛那は少し安心しながらも時折目眩や呼吸時に胸骨のあたりが痛むときがあったりした。医師の診断結果に少し安心を覚えながらも、病院を帰ろうとした時に折りたたみの傘がない事に気がついた。トイレに行った時にハンカチをだそうとして折りたたみの傘を取り出したことを思い出していた。

(・・・あそこだ!)愛那は踵を返すと会計課の前に座っていた老女が愛那の顔を遠くからみていたら、愛那と目があってしまい、慌てて目を逸らした。愛那はその視線に急に嫌なものを感じて、いきなり気持ちが萎えた。

嫌な視線を感じて病院の一階のトイレに入ると、誰かが噂をしていた。

ーあの事件の被害者のコ、今日きていたね!

ーでも犯人はもう亡くなってしまった訳でしょう?本当の事なんて実際にはわからないわよね?

ーうん。あのコと退院したあの無愛想なあのコだけだったのよね!

ーでもさ、本当のことなんて誰もわからないよね。実際はね。犯人が死んでしまったりしたら、本当のことはあのコたちの証言以外にはわからないじゃない?

ー密室の中のことなんて犯人が死んでしまったら、助かった2人のいうことだけが全てになってしまうじゃない?一人助かってすぐに退院したコ、今、島にはいないみたいよ。余程いやだったのね!ー

ーたぶんね。いろいろ蒸し返されたくなかったのではないかしら?

ーそうだろうね!でも怪しくない?島を出ていくなんて?なんか知られてはいけないことでもあったのではないの?

ー2つのことが考えられるわ。何かよからぬ事を隠しているか?それとも本当に島がつらくて出て行ったか?

ー微妙だよね・・・。

愛那はトイレの入り口で立ち尽くしていた。

ー私はさ、亡くなったとしても絶対にあの人を許すこともないし、手を合わせることもないよ!ー

キリッとした口調で貴美枝はいった。

何かを隠していると陰口を言われているのかと思ったら、愛那は少なからずショックを受けていた。

(こちらがなんかして、隠しているかのような言い方だな・・・)

愛那はまるであの人と自分が絶望の中から希望を見出して頑張っていこうと思っていたのに、まるで容疑者のように噂をされていることに少なからずショックを受けて、凍りついていた。

愛那は凍りついて、フリーズをしていた。

(ひ、ひどいわ!あんまりだわ。こんな仕打ち!!)愛那はいたたまれなくなって傘の存在を忘れて許す限りのスピードでその場を去っていた。


p.s

真夜中のキャンドル🕯ナイトwithドーナツ🍩



自作のキャンドルでドーナツを食べてみる。なんかほっこり。

キャンドルもケーキもハーブも人を癒すチカラがある気がします。ワイン🍷ソムリエを目指すとか書いたけれど、、そもそも、私はワインを🍷飲まない人なので、やはり、私はハーブ🌿とケーキでほっと一息つけるよう、ハーブティーとケーキを磨こうと思います。あとキャンドルも人を癒すチカラがあるので、キャンドルの技術も磨きたい❣️

ハーブティーとケーキで人をほっこりさせられる人になりたいと改めて思いました。アロマも含めて、、癒しなのです。